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東京パラリンピック開幕!

いよいよパラリンピック。
オリンピックと同様に、新型コロナ感染拡大による非常事態宣言下であることから、賛否ある中での開幕となりました。

でも、「やる」ことになったからには、可能な限りの対策と心構えで、無事に、そして選手の皆さんが思い切り力を出し切れるような大会であってほしいと思います。

さてさて。
オリンピックの開会式で失敗?を踏まえて、改めて、「みんなで楽しめる」配慮をした閉会式から2週間あまり。
パラの開会式もオリ閉会式と同様に、NHK総合での中継、そしてEテレでの手話&音声解説付きでの中継、の2本立てになりました。

「なぜ分けるの?」
「総合でやればいいじゃん」
そういう声も多いですし、私も最初はそう思いました。

でも閉会式のEテレを見たら、映像もアナウンサーも総合と同じもの、そして、いつもは小さなワイプで、おまけのようについている手話でなく、大きくて見やすい。
映像を少し小さくしていたけれど、総合も災害の情報のブルーの枠が出ていたから、それほどの差もなし。むしろニュースで中断しなかったEテレに軍配を挙げた人もいたのでは?

そのあたりは依然、書かせてもらったのでよろしければご一読を。

オリンピック閉会式@Eテレ|ぶーみおちゃんぷ @boomio1919 #note
https://note.com/boomiochamp/n/nde265016bbc4

そして、今回の開会式も同じやり方になりました。
手話通訳さんはろう通訳。
流れる音声を聞こえる通訳さん(フィーダー)が手話にし、それを見て聞こえないろう者が手話にする、というもの。
おそらくそれば「日本手話」なのでしょう。

残念ながら、手話が、、特に日本手話があまり分からない私は、かなりズレて表示される字幕に頼ることになります。
(字幕のズレ、手話、、についてはまた改めて書こうと思います)

ただ、今回の開会式は、演出をしている人が演劇の世界でもノンバーバルパフォーマンスという、言葉を使わず、音楽と映像を中心に取り入れていく人だとのことで、全編を通し、ナレーションとか、セリフとか、やりとりがなくても、見ているだけでもストーリーが伝わってくる感じでした。
(その分、見えない方への解説音声は忙しかったかも。)

今回のパラリンピックの開会式のコンセプトは
「WE HAVE WINGS」

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大きな翼、小さな翼、変わった形の翼、、みんなそれぞれの形。
片翼で、自信を持てなかった少女が飛び立っていくまでのストーリー。

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そして「風」

立ち向かわなければならない向かい風。
前進の後押しをしてくれる追い風。

選手入場の時の、国旗の周りを国旗のカラーの風が吹いていくのが素敵でした。

いろんな「風」にもみくちゃにされながら、
みんな一歩ずつ前に進んでいく、みたいな、、、。

パラリンピアンは時に風に向かい、時に風に後押しされて、いろいろなことを乗り越えて、ここにたどり着いた、ということ。
多くの人が、その姿に感動するに違いありません。

そして、この開会式や競技を見ることで、多くの人が考えるんじゃないかな?
「多様性」ってことを。

私たち一人一人がみんな「違う」ということ。
歩くのは足を使わなくたっていい。
競泳の自由形はクロールじゃなくてもいい。
卓球のサーブは足でトスしてもいい。

「違う」形でもいい
「違う」やり方でもいい

そんな「違い」をみんなが認め合えるのがユニバーサルな世界。

気づきましたか?

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「皆さん、ご起立ください」じゃない。

ちっちゃな違い。でも大きな違い。

あなたの「普通」と、私の「普通」が違ったっていい。みんな、それぞれ違うのだから。

ともあれ、これまでのパラリンピックに比べて、格段と増えたテレビ中継。
私も初日から放映予定を調べながらのはしご観戦中。

メディアの扱いも大きい。

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自国開催で、しかも無観客=テレビ観戦、という理由が大きいかもしれないけれど、でも、そのおかげで、見る人が増え、知る人が増え、新しい気づきは生まれていくはず。

その気づきから変わっていく社会の姿。

それこそが、困難な状況下、開催反対の考えも根強い中で開くパラリンピックの「レガシー」になるといいなぁ。

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