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里親にはなれないけれど

いつだったかFBに流れてきたペンペンの動画が最初の出会いだったと思います。
https://youtu.be/eMVA_adBOlo

後ろの両足が曲がらず開いてしまってペンギンみたいってことで名付けられたペンペンが歩けるようになって、駆け回る姿に感動したことを覚えてます。

先代の聴導犬ブランカが元保護犬だったこともあり、また悪徳ブリーダーや多頭飼育崩壊などの報道を見るにつけ、気にしていたから、動画とかが流れてきたのかなぁ、と。

他にも病気や障害のある子たちをレスキューして里親を探す活動をされているペット里親会さん。

動物保護団体っていうと、お金集めばかりしてたり、あまりいい話を聞かないのですが、こちらの団体さんの映像とかを見ていると、こんなに大変な子たちをたくさん抱えているとは思えないほど、片づけられ、キレイなシェルター。
スタッフの方たちも笑顔溢れてて、犬たちへの声かけも優しくて、、。
実際、ペンペンだけでなく、お世話やリハビリで回復する子たちがたくさんいて、素敵な活動をしている会なんだなあ、と感じていました。

調べてみたら、埼玉県ふじみ野市!
美音とブランカの生みの親?「日本聴導犬推進協会」のすぐ近くではないですか!!
よく通った道、、。

勝手に運命のようなものを感じ、里親にはなれないけれど、何かお手伝いしたいな、とずーっと思ってました。

そしたら会の人気者ハルク(後ろ足切断)がおむつを留めるサスペンダーを噛みちぎってしまって、スタッフさんが夜なべで縫い繋いでいる、という書き込みが、、。
http://blog.petsatooyakai.com/archives/52257410.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=facebook

おっ、これなら手伝える!!

で、知った譲渡会開催。

車で数分の場所じゃないですか!!
早速、スタッフさんにお裁縫ボランティアしたい旨、譲渡会の会場で品物預かれる旨、連絡したところ、すぐに「お願いしたい!」とのご返事をいただいて

「やったー!!」

実は我が家の末っ子も里親会さんをフォローして、時々、話題にしてまして。
このところ、学校も含め、気持ち的にいろいろしんどい様子なので、可愛い子たちに会って癒され、気分転換になればいいな、と「ハスラーも来るらしいよ」と誘ったら乗り気に。

"愛と奇跡の2週間 走れ!ハスラー!"
https://youtu.be/OCpr78pAG4I

チャンプにはお留守番をしてもらい、末っ子と2人、譲渡会へ。

会場はすごい人でした。
里親希望の方に加え、里親となった方がその子を連れてきてスタッフと再会!なども。

お預かり品を受け取った後、末っ子ちゃんはいろんなケージを回ってました。

立派になったハスラーとも記念撮影!

会場で何よりびっくりしたのは、犬たちの様子。
こんなにたくさんに人が来て、ワイワイガヤガヤ。
なのに、ワンたちはみんな落ち着いてる。
元気がないんじゃなくて、リラックスしてるって感じ。
爆睡してたかと思うと、起きて、周りの人に甘えたり。
スタッフが通ると跳ね飛んで喜ぶ。
なんか、大事にされてるから、みんな吠えたりすることなく、ゆるりと過ごしていられるのかも、って思いました。
辛い過去があった子もいるのに、シェルターに来て幸せになれたんじゃないかな、って。

思ってたより大きくなっちゃったから。
引越ししたらペットダメなマンションだったから。
病気や障害を負って、お金がかかるから。

そんな勝手な理由で遺棄される子もいます。
何ヶ月も放置されていた子たちもいます。
故意に傷つけられていた子たちもいます。
生き物を飼うって、命を預かるということ。
この子たちの過去を知ると、そんな当たり前のことを改めて感じるのです。

実は、今、実家の父母の生きがいになっているポメのモコちゃんは、元々、部屋を貸していた若い女性が飼っていた子。部屋の中だけで過ごし、昼間はずっとお部屋に閉じこもり。お休みの日も殆ど連れて出されず、母たちは心配してました。そしてとうとう、退去するとき「もう飼えないから大家さん、もらって」と言われたのです。
引き受けなければ保健所に連れて行きそうな不安もあり、母が引き取ったという経緯がありました。今では、来客にも可愛がられ、父母の体調が悪いと近所の人が代わる代わる散歩に連れ出してくれるほどの人気者に。
温かい環境で第二の犬生を送っているのです。

帰り道。いつかボランティアに行きたいな、と話す末っ子と立ち寄ったショッピングセンター。
エレベーターを降りた目の前にペットショップがありました。
ガラス張りのケージの中には、小さな小さな子犬や子猫たち。
何十万円の値札は、だんだん月数が進むにつれ、値下げされていきます。
「期間限定割引」されたりするのです、命が。
そして、そのまま、売れなかったら、、、。
また次を売ればいい、のでしょうか?

コロナ禍で空前のペットブームと言われてます。
そこにお金の匂いがあれば悪質な動きも起こります。
パピーミルと言われるような劣悪な環境で生まれた子には病気や障害を持つ子が多いとのこと。
そしてそんな売り物にならない子たちは遺棄されてしまう。

海外では生体を展示して販売することを法律で禁じている国が多いのです。
でも日本はペット後進国と言われていて、まだ「モノ」と同じような扱いになってます(誰かの犬を傷つけても器物損壊扱いですし、迷子の犬も落し物扱い)

スイスのように、犬が欲しい場合は、ブリーダーに予約をし、ブリーダーは予約に合わせて繁殖させる。そんなシステムになれば、余る命、捨てられる命は減るんじゃないかなぁ、と思います。

人間の勝手に振り回され、辛い思いをしてきたたくさんの犬猫たちが温かい家族を待っているということ。
それを今回、改めて感じました。
私は里親になれないけれど、できることをしていきたいと思います。
だって、私は犬たちによってこんなにも生きていく力を得ることができたのだから。

まずはお預かりしたものに取り組みます!

あとはボランティアに行きたい!と言ってる末っ子の送り迎え、かな。

1匹でも多くの子たちが温かい愛ある里親さんと出会えますよーに。

いただいたサポートは私の人生を支えてくれた聴導犬をはじめ、補助犬の理解啓発のための活動に生かさせていただきます。