この世は5分前にできた説

こんにちは。最近日記になりがちなので今日はまじめに書いてみます。

いきなりですが、もしこの世界が5分前に作られたと言われればそれに反証できますか？僕には無理です。古代の化石があるとしても、それも神様が5分前に作ったんだと言われれば、反証できませんし。

これは自分の過去の考え方に援用できるのではないのでしょうか。アラン著の『幸福論』をのぞいてみましょう。ストア派の思想に触れ、彼はこんなことを述べています。

彼らの思想の中で、僕がいつも気に入っているのは、しかも何度となく役に立ったものは、過去と未来をめぐる論である。「われわれが耐えねばならないのは現在だけである。過去も未来も我々を押しつぶすことはできない。なぜなら、過去はもう実在しないし、未来もまだ存在しないのだから」。それはとにかく、ほんとうである。過去と未来が存在するのは、ただわれわれがそれらを考える時だけである。

結局のところ、過去の話の正確なところ、例えば言われたことの本心など、は本人に確認しても忘れているか、よくてもあいまいに聞き出せる程度の物でしょう。なので、自分の過去を思い出して頭の中でリフレインしたところで間違った解釈になっていってしまい、その解釈は実際のものとはかけ離れたものになっていくと思います。

それはつまり、自分で作りだした過去になってしまうわけです。そう、まさに神様が5分前に生み出した世界と変わらないのです。自分で作り出した過去に振り回されるより、今まさに生きている今を何とかするほうが未来は明るいのではないでしょうか。ちょっとずつ、ちょっとずつ、変えられたらいいですね。

この説にのっとると、この記事を書くのに30分かかった僕はこの間に6回生まれ変わったことになりますね。次で輪廻転生が完了しちゃいます。（笑）