見出し画像

この方法で一発合格★中小企業診断士二次筆記試験の解法・訓練方法紹介★事例Ⅰ解説あり(6年分)

この記事では、中小企業診断士二次筆記試験をストレート合格した解法とその訓練方法を紹介しています。その手段として、過去問(事例Ⅰ)を年度別ではなく、設問のパターン別にまとめなおし、再構成した内容を掲載しています。

中小企業診断士二次筆記試験とは

中小企業診断士の二次筆記試験は、80分という制限時間内に事例企業の与件文を読み、おおむね5問程度の設問に解答する記述試験です。

勉強を始めたばかりの時期に過去問を解くと、とにかく時間が足りなくなります。繰り返し解いていくうちに、ようやく時間内に解答用紙をすべて埋めることができるようになるくらいです。当然本番では、初見の問題で、時間内に、出題者が求める解答を、記述することが求められます。

そのためには、どんな事例が出題されても、解答を作成できるよう自分なりに解法を確立することが重要です。私は、2018年10月末から中小企業診断士試験の学習を始め一次試験にストレート合格、一次試験終了後から二次試験の勉強を開始し、二次試験もストレートで合格しました。二次筆記試験の、特に解法パターンについては独自で考え実践しました。

以下に、私なりに確立した二次筆記試験の解法と、そのために再構成した過去問(事例Ⅰ)を掲載しています。受験生の皆さまの合格に少しでもお役に立てば幸甚です。

事例Ⅱ、事例Ⅲはこちら

訓練法紹介:解答パターンを確立し、設問文”だけ”で解答を記述すること。

つまり与件文を読まなくても、ある程度記述する解答構成が頭に浮かんでくる状態まで鍛えるということです。その解答構成を事例企業の置かれた状況と結び付けて最終的な解答を記述する。これができるようになると、本番でも余裕をもって解答することができるようになります。

私の場合、二次試験の対策を始めた当初、とにかく時間が足りませんでした。8月いっぱいかけて、なんとか時間内に解答用紙が埋まる、というレベルでした。当然模範解答と比べても高い点数が期待できる内容ではありません。一方であることに気づきました。

この試験、問われている内容は例年ほとんど同じじゃない?

このことは過去問を数年分解くと、多くの受験生が気づかれると思います。しかし、いざ解いてみるとなかなかうまく記述できない。なぜなら設問パターンは同じでも毎年出題される企業が異なり、経営課題も様々だからです。以前、似たようなことを問われていた”覚えがある”程度で、どんな解答を記述したかまでは記憶していない。結果として設問で問われている内容は覚えていても、自身の記述は一定しなくなってしまう。これでは本試験の際に安定した解答記述は難しくなってしまいます。そして、これこそが二次筆記試験の難しさであると考えます。

合格するためには、本試験で安定的に解答を記述することが課題である。しかし与件企業に落とし込んだ解答をしようとすると難しい。そこで私のとった対応策は、”事例企業の与件文をひとまず無視して、設問に集中する”ことでした。そして設問内容に応じて、自身が記述する解答骨子をあらかじめ準備する訓練を開始しました。具体的には、過去問5年分(H30~H26)を設問ごとに分解し、論点別に並び替え、模範解答や使用キーワードをまとめていく作業を行いました。”二次試験版”過去問マスターの作成です。このとき、与件文は完全に無視しました。

設問パターンを覚えることで、解答構成もパターン化してしまう。それを後から与件企業に落とし込む。これが一次試験後からの短期間で二次筆記試験にストレート合格した解法です。

この効果は大きかったです。作業を8月末に始め、ちょうど事例Ⅰがまとめ終わったタイミングで、TACさんの二次筆記試験模試がありました。結果は事例Ⅰ:56点、事例Ⅱ37点、事例Ⅲ20点、事例Ⅳ64点 総合D判定。まとめ終えていた事例Ⅰと作業前だったⅡ、Ⅲの結果から、この方法が有効であることは明らかでした。(事例Ⅳは計算問題が中心なので比較対象外です)余談ですが事例Ⅲの20点は受験者全体の下位2%。その位置からでも正しい方法で継続的に学習すれば、十分合格レベルにたどりつけるということです。

この方法のメリットは、①自分なりの解答パターンができあがり、異なる切り口で設問が出題されても解答を記述できるようになること、②解答パターンを事例企業に落とし込めなくとも、パターン化した解答を記述することで大幅失点を防ぎ、5割を狙った解答を記述できる。いわば守りの解答ができること。③年度毎に事例を解いた後の自己採点時に、別年度で出題された同じ論点の設問と解答を確認できること、です。

特に①は重要で、令和元年事例Ⅲ第三問(設問1)で問われた『新工場の在り方』にも、戸惑うことなく対応することができました。

事例Ⅰ 設問論点別解答パターン

以下からは、事例ⅠのR1年度~H26年度まで6年分の設問文と解答例を論点別に再構築した内容を記載しています。”二次試験版”過去問マスター事例Ⅰですね。読んでいただくだけでなく、記載順に”写経”することで、より身につくと思います。

事例Ⅰは主に強みに関する記述が求められます。時制にからめて、過去の失敗要因と現在の成功要因が問われ、次に今後の事業展開、そして組織上の課題と人事施策が問われることが多いです。A社の強みと強みを生かす方法、戦略上のメリット、社長のビジョン、が解答構成の中心になります。

〇論点1:プラス要因分析 A社の『強み』、『強みを形成するために主体的にどうしたか』、『結果どうなったのか』を記述することが解答の中心になる。A社やA社社長の能動性が重要。事業変遷にも着目し、何が強みなのかを抽出する。強みを形成する方法としては、差別化集中戦略の視点で競争回避とコア事業への経営資源投下、○○組織の強みといった切り口を用いる。結果的に経営課題が解決されている内容で記述する。

R1年(設問3)A社は新規事業のアイデアを収集する目的でHPを立ち上げ試験乾燥サービスを展開することによって市場開拓に成功した。自社製品やサービスの宣伝効果などHPに期待する目的・機能とは異なる点に焦点を当てたと考えられる。その成功の背景にどのような要因があったか。(100字)筆者受験年 57点 
再現解答:要因は、①潜在市場における乾燥の目的やニーズを収集することで、乾燥技術を活かしシナジー効果を発揮できた事、②試験乾燥サービスを行ったことでコア技術である乾燥技術が伝わり、販売チャネル構築につながった事。
※マーケ視点に寄り過ぎないよう注意しました。ターゲットを明確化できたこと、営業ソフトウェア開発や乾燥機の効率上昇による体制基盤整備など、組織人事に関連の深い記述ができればなお良かったです。
H28年(設問1)業績が好調だった時代に進められた事業展開について、〇〇などの展開で成長できた要因は?(100字)
解答例:要因は、①強み1と強み2の強化、②強み1と強み2の強化により、他社と差別化できたこと
H26年(設問4)A社の良品率はしばらく60%で横ばいだった。近年90%に改善した要因は?(100字)
解答例:要因は、①〇〇の改善が進んだ為、②〇〇な社員を採用し、△△を開設した為、③◇◇の専門家を活用した為。
※近年の変化という時制に注意しつつ、〇〇を改善したという結果で記述
H29年(設問1)一度消えた商品が再び人気になった要因は?
解答例:要因は①商品の認知度が高く、②その商品に絞って製品化し商品名を社名として、③品質と食感の維持に努めた為。
※①商品の強みと②(A社が能動的に)商品の強みをどう活かし、③どう維持したか、という構成で記述
H29年(設問2)A社が少人数でも運営可能にしている経営体制の特徴は?(100字)
解答例:特徴は、①製造面で自動化を進め、②営業面で店舗を持たず営業社員の多能工化により、実現している。
※経営体制、なので多面的な視点は求められる
※少人数体制・・・自動化、正社員コア業務集中、コア外は非正規社員や外部を活用、多能工化、機能別組織による専門化と効率化
H29年(設問3)工業団地に移転したことで、どんな戦略的メリットを生んだか(100字)
解答例:メリットは、①〇〇、②〇〇、により将来ビジョン達成に向けた全国展開の基盤を構築できたこと。
※戦略的メリット→プラスの面が、将来のビジョンにつながることを記述する。
メリット・・・解決される経営課題、問題点と解釈すると解答しやすい
H30年(設問1)研究開発型企業のA社が規模の小さい市場をターゲットとしている理由は?競争戦略の視点から答えよ(100字)
解答例:理由は差別化集中戦略により、①コア技術をいかした製品開発を行い差別化を図るため、②大手との価格競争を避けるため、②限られた経営資源を研究開発に集中し、競争優位性を発揮するため。
※メリットを中心に解答。内部環境の視点で強みの活用による差別化、外部環境の視点で競争回避。
差別化集中戦略⇔コストリーダーシップ戦略
H30年(設問2-2)経営危機に直面する以前に開発してきた製品の事業特性と複写機関連の事業特性にはどのような違いがあるか。(100字)
解答例:既存事業は受け身の製品開発で、販売時点で取引が完了する売り切り型である。一方複写機は消耗品があるため、継続的な販売が可能で収益が安定的に確保できる、という違いがある。
※経営危機に直面し、新規に着手、という設問に沿い以前の事業の弱みと新規事業の強みを比較できる記述。受け身と独自、売り切りと継続

〇論点2:マイナス要因分析 外部との関係や自社の弱みが解答の中心になるが、マイナス要因でもA社の強みに言及できるとよい。『強みをいかすために○○しない』『強みの〇〇をいかせなかった』等、より強みに着目したい。出題頻度は低め。

R1年(設問1)A社長がトップに就任する以前のA社は苦境を打破するため自社製品のメンテナンス事業に取り組んできた。それが結果的にビジネスとして成功しなかった最大の理由は何か。(100字)筆者受験年 57点 
再現解答:理由は、①たばこ市場が縮小していた為、②公的企業の民営化や後継者不足、高齢化により顧客である葉たばこ生産業者が減少した事により、葉たばこ乾燥機の売上が半減してメンテナンスの需要が少なかった為、である。
※最大理由であるため、冒頭に大きな理由:外部環境変化を考慮せず新規事業を始めた等、を書き、その後具体例を①、②と記述すれば綺麗でした。
R1年(設問2)A社長を中心とした新経営陣が改革に取り組むことになった高コスト体質の要因は古い営業体質にあった。その背景にあるA社の企業風土はどのようなものか。(100字)筆者受験年 57点 
再現解答:同族経営により事業の見直しが図られず固定化した企業風土である。具体的には、減価償却済で保有期限切れの部品に個別対応し過剰在庫である事や、手書き帳簿等で全社的な計数管理をしていない経理体制が挙げられる。
※参入障壁が高かったことなど外部要因も盛り込めればよかったと思います。
H26年(設問2)主力製品に育たなかった理由は?商品ライフサイクル短さ以外で答えよ(100字)
解答例:理由は①外部からの依頼に応じて~~という受け身の開発姿勢であった為、②製造技術が低くノウハウが蓄積されなかった為。
外部との関係と自社の弱みを中心に
H28年(設問1-2)A社の新規事業が大きな成果をあげなかった要因は(100字)
解答例:要因は①主力事業と非関連な多角化だったため、自社の強みをいかせずシナジー効果を得られなかった事、②限られた経営資源が分散した事。
※『強みが活かせなかった』ために、『弱みが出た』、という記述。
※多角化留意点・・・既存との関連がありシナジー発揮、新規分野の成長性、外部提携など経営資源の補完、新規が既存事業に与える影響(カニ
バリゼーション等)。失敗の要因に環境分析不足や経営資源不足、競合も同様の多角化を行うなどがある。
H30年(設問2-2)A社が創業以来最終消費者向けの製品開発に力を入れなかった理由は?A社の人員構成から考えて述べよ(100字)
解答例:①社員の多くが技術者で生産販売はアウトソースしており、消費者との接点がなく、ニーズを把握できない為、②事業向けの研究開発に特化することで、少人数でも売上増加に対応する為。
※弱みがあるためにできないだけでなく、強みをいかすためにやらない、という記述。制約の人員に注意

〇論点3:経営環境分析 時制に注意しつつ、『外部環境の分析』を行う。与件からSWOT分析のO(機会)とT(脅威)を拾うことが主となるが、A社の内部環境の視点も必要となる。出題頻度は高くなく、強みや弱みと絡めて出題されることが多い。

H26年(設問1)A社は、研究開発型中小企業である。わが国でも、近年、そうしたタイプの企業が増えつつあるが、その背景には、どのような経営環境の変化があると考えられるか。(120字)
解答例:①(外部環境)・・・なこと、②A社が(内部環境)だから、〇〇が不可欠なこと、と考えられる。
H27年(設問1)〇〇市場にはどのような特性があると考えられるか(100字)解答例1:〇〇市場には(外部環境の機会・脅威)という特性がある。解答例2:特性は①・・・②・・・と考えられる。

〇論点4:組織体制の課題 経営課題に対して組織の視点で解答を記述する。与件文から経営課題を認識し、それに対応する為の内部組織体制の変更や外部連携を中心に記述する。各組織体制のメリットとデメリットを理解した上で記述するが、主としてメリット面(意思決定迅速化、経営資源の有効活用、シナジー発揮、活性化、利益責任明確化)を記述させる設問が多い。機能別組織は、別組織への変更パターンが多いが、機能別のメリットを問う設問も出題されている。

R1年(設問5)A社長は組織再編を見送ることとした。その最大の理由としてどのようなことが考えられるか。(100字)筆者受験年 57点 
再現解答:理由は、新体制となりドメインが再定義されて間もない為、①A社長に情報を集約し、大局的な意思決定をする為、②新規事業の促進とコスト削減のため、各機能を強化し、専門化と効率化を進めていく為。
※最大の理由を問われているにも関わらず並列で記述してしまいました。内容は機能別組織のメリットをしっかり書けたと思います。
H26年(設問3)A社は成長したことで、新たな組織管理上の課題が生まれた。その理由は?(100字)
解答例1:課題は、組織を整備し①××部門を強化する事、②△△部門を分離する事、③外部との連携を強化する事。
解答例2:課題は①~~、②**である。具体的には、事業部制組織を採用し、課題①、課題②に対応する。
H27年(設問2)社内の事業を関連会社に移管した理由は?(120字)
解答例:理由は①既存事業と考え方が異なり関連も薄く共有できる経営資源が少ない為、②独立性を高めて迅速な意思決定を可能にする為
※移管したメリットを『プラス面』と『マイナス面をなくす』の両面から記述。
H28年(設問2-2)機能別組織から複数の事業を全社的に人材の流動性を確保する組織にした理由は?(100字)
解答例:理由は、①部門間の連携を活発化し、適材適所の人材配置を図る為。②多様なスキルを持つ人材を育成し対応力を高めニーズに応える為。
※機能別組織のデメリットと流動的な組織のメリットを内部環境・外部環境の視点で記述
H29年(設問5)A社の存続にとって懸念すべき組織的経営課題をどう分析するか(150字)
解答例:事業部制組織を採用することで、①コアメンバーの多くが定年退職に対応し、全社的なマネジメントができる人材の育成と意思決定迅速化を図る、②非正規社員が多い中での業務に対応し、正社員への権限移譲を進めリーダーを育成し、ビジョン達成と存続を目指す。
※経営課題は、与件文から「経営陣の育成」「社員の育成」「ビジョン達成」と抽出。150字と長い為、さらにさかのぼり、コア社員の退職、非正規社員の多さなどを盛り込んで解答
H30年(設問3)A社の組織改編にはどのような目的があったか(100字)
解答例:目的は①役員を部門長として意思決定迅速化と後継者の育成を図るため、②混成チームとすることで専門知識を融合し環境変化への対応力を強化する為。
※内部環境・外部環境の視点、弱みの克服と強みの強化を記述。
目的・・・≒対応するべき経営課題(と期待する効果)

〇論点5:今後の展開・経営課題 抽出した経営課題や、事業変遷、社長のビジョンから類推することが必要になる。パターンとして多いのは、新規開拓(営業力の強化など)、既存事業の弱み克服(特定の商品または取引先への売上依存対応など)組織人事の視点で答えることがポイント。解答作成に時間のかかる論点となる。

H27年(設問3)A社グループで○○事業が売上の60%を占めるようになった。今後どのような経営課題を生むか(100字)
解答例:課題は①一事業や関連会社への売上依存のため経営リスクを分散する事、②関連会社の方が売上が大きいが人事制度が年功ベースな為、セクショナリズムを防止し社員のモチベーション向上を図る事。
※グループの人配や売上比率、人事制度など組織管理の視点が重要。事業の変遷もポイント
H28年(設問2)A社が新規事業を展開していく上での留意点は?既存事業の展開との違いも考慮して述べよ(100字)
解答例:留意点はターゲットが〇〇から**に変わったため、①★★などのニーズに対応できる体制、②新市場を開拓するための人材育成を行い営業力強化を図る事。
※既存事業と新規事業で異なるニーズを述べ、加えて営業力強化を記述。
新規・・・体制整備し教育育成、採用により営業力強化
H29年(設問4)障害となるリスクの可能性について助言せよ(100字)
解答例:○○することが経営課題であるが、△△が弱みであり、売上低下やブランド価値の低下、資金不足に陥るリスクがある。
リスク・・・内部の弱みや外部の脅威を与件文から抽出する。まず経営課題をあげ、自社の弱み(ノウハウや人材育成、資金などの経営資源など)を述べ、結論としてのリスクを述べる解答

〇論点6:人事制度 切り口はいわゆる「茶化(採用・配置・報酬・育成・評価)」を用いる。私の場合、さらに、モチベーション、権限移譲、専門部部署、階層、ネットワーク、コミュニケーションを加えて『茶化も毛深い猫』と覚えていた。組織体制変更時のメリットとしての切り口にもなる。成果主義はメリットとしても出題される。出題頻度も高く、事例Ⅰの中では比較的解答要素が決まっておりパターン化で対応しやすい。解答の方向性としては、コストダウンは人件費削減以外の方法で行う。

R1年(設問4)新経営陣が事業領域を明確にした結果、古い営業体質を引きずっていたA社の営業社員が、新規事業の拡大に積極的に取り組むようになった。その要因は?(100字)筆者受験年 57点 
再現解答:要因は、①業績悪化によりA社にとって初めての人員削減が行われ、従業員の危機意識が高まった事、②コアテクノロジーが明確化され、全社に共有されたことで、目的意識が統一され、集団凝集性が高まった事、である。
※成果主義を導入して動機づけしモチベーションを向上したことが漏れてしまいました。
H26年(設問5)採用した専門知識を持つ人材を長期的に勤務させるには?(100字)
解答例:施策は①長期的な成果に基づく人事評価、②権限移譲による自由裁量の余地を高める、③社外での研修の機会を与える。
H27年(設問4)成果主義を導入しない理由は?(100字)
解答例:理由は、A社の強みである○○は、短期的な成果を求めチームワークが乱れやすい成果主義を導入すると、いかせなくなる恐れがある為。
※成果主義のデメリットがA社の強みをなくす、という記述。強みに触れておく
H28年(設問3)A社が有能な人材を確保していくための人事施策は?(100字)
解答例:新卒、中途採用を行い、計画的に教育を行い能力開発を行う。権限移譲を行い、モチベーション向上させ人材の定着を図る。
※採用→育成→権限移譲→モチベーション向上、の流れで記述
H27年(設問5)サービスを拡大させていくうえで、どのような点に留意し組織文化の変革や人材育成を進めていくか(100字)
解答例:留意点は①外部連携を促進させ、新たな知識を社内で共有し組織の活性化を図る、②公平な人事制度で長期的な視点での評価を行い、人材育成を図る。
※組織文化と人材育成の2面で解答を記述
H30年(設問4)社員のチャレンジ精神や独創性を維持するために、金銭的、物理的インセンティブ以外でどのようなことに取り組むべきか(100字)
解答例:取り組む内容は、①権限移譲により内発的に動機づけ、モラール向上する、②新たな採用により組織の活性化、③定期的な異動により職務拡大しモチベーション向上、④外部で研修の機会を与え能力開発

以上です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?