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レティシア書房店長日誌

「10.22  安藤誠トークショー」
 
 
ネイチャーガイド安藤誠さんのネイチャートークショーを、今年も10月22日に開催しました。安藤さんは、釧路湿原近く鶴居村のロッジ「ヒッコリーウィンド」のオーナーで、毎年秋には全国各地を回り、北海道の自然に対する熱い想いを語るツアーをされています。お付き合いはもう10年以上になりますが、ヒッコリーウインドを訪れた際には、何度も安藤さんのガイドで北の大地の自然の姿を見せて頂きました。

安藤誠氏

 鶴居村について、「まず税金が一番高いです。これは自慢です。『俺たちは日本で一番高い税金を払っているんだ、どうだ!』と胸を張りたいです。だから15歳まで医療費はタダです。子どもにあまりお金がかかりません。まるで、スウェーデンか、デンマークみたいな村です。」と紹介しています。(2018年埼玉県の講演会より)
 さて、安藤氏といえば「熊」。熊を愛し、その正しい生態を伝えることに精力を傾けています。今回のトークでは、盛んにメディアが取り上げる熊被害について、どう考えているかという質問が真っ先に出ました。そこで、衝撃的な事実が!なんと、日本で最も多く熊を駆除しているのは京都で、総数600頭にもなるのです。京都は観光地だからという理由と、銃を扱える猟師が不足しているというのです。
 今年は、熊が食べるドングリが不作の一方で、里では柿が豊作で、家の庭には美味しそうな柿の実がいっぱいあります。まず、その柿の実をすべて取ることから始めるのが、市街地の熊対策の第一歩だと彼は言います。大事なのは、高いところに成っている実を取りたくてもできない高齢者のために、自治体が代わりに実施すること。さらに、その周囲の背の高い雑草も刈り取れば、用心深い熊は近づかなくなる。メディアも、自治体も熊のことをきちんと知っている人がいないことが、問題だというのが彼の説に深く頷きました。TVのニュース番組で熊被害のニュースを見ていると、私でさえ人間の勝手と無知に腹が立ってくる時があります。
 また、餌付けをしようと近づく輩があとを立たず、人間の食べ物の味を覚えた熊が町に出てくるのです。

安藤氏撮影

 熊被害の現状を憂いながら、自身で撮影した多くの写真や映像を駆使して自然の素晴らしさ、美しさを伝えてくれます。最新作の映像”Winter Fantasy"は、ショートフィルムですが、一流の写真家であり、音楽にも造詣の深い安藤さんの、映像作品の完成度の高さには驚きました。約90分トークショーで、北の大地に生きる動物達への愛情とリスペクトを大いに感じることができました。素敵な時間をありがとうございました。ご参加いただいたお客様、色々な選択肢の中からこの集まりに来ていただいたことに感謝いたします。

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