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「小さな声を大きく届ける」本屋 https://booksmegafon.stores.jp

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    石としてある 第1号

    ただ数が少ないというだけで説明を求められたり 勝手に意味を見出されたり求めてもいないのに肯定されたり 応援されたり大きなお世話だ河原にある無数の石のように誰かの家でだいじに真綿に包まれてある石のように日の光も届かない海底でじっとしている石のように意味も定義も説明も証明も求められないただそこにあるものとして観測される声や形や表現や文章が集まる場所をつくりたい今までないものとして扱われてきた見て見ぬふりをしたりされたりしてきた声や思いや違和感をあつめてすくいあげてととのえてまるいテーブルの上にぽんと置くそこからはじめてみるそこからかんがえてみる* * *「石としてある」は、意味も定義も説明も証明も求められず、ただそこにあるものとして観測される文章や表現が集まるための場所として、だれにでもひらかれた文芸誌です。自分自身のあり方や立ち居振る舞いについて、説明を求められたり勝手に解釈されたりしやすい社会のなかで、他者からの一方的なまなざしやわかりやすいストーリーから遠く離れ、説明できなさ/定義できなさを主体的に祝福し、曖昧で流動的な瞬間を記録して積み重ねていくような、そんな場所を目指します。ポケットにこっそり忍ばせて、ひとりで眠れない夜のとなりに、みんなが帰った後のあかるい人恋しさのとなりに、だれかと通じ合えなさを感じた心許なさのとなりに、足元を細くゆらゆら照らすあかりとしてともにあれたら嬉しいです。***エッセイ|dot./瀬川 貴音愛という〈呪い〉を纏わせ生きること。エッセイ|だいき狼煙と火元写真|おがわまき私たち、なけれねばならぬものたち小説|オカワダアキナポスト・プールエッセイ|ヤマザキやーゆ地球沸騰化時代の到来、ことばの萌芽漫画|とりにく今日の生き方エッセイと写真|るりあなた(たち)へエッセイ|とりうみ水の中で半ば目覚め、半ば眠っているエッセイ/小説|灰田 条/thur.きしとこどくの話* * *石としてある 第1号編集発行:本屋メガホンデザイン:和田拓海 (本屋メガホン)判型:新書判 (105×182mm) / 無線綴じ / 90ページ印刷:イニュニック (表紙:タント(S-5) 180kg/本文:モンテシオン70.5kg)※電子版については、既刊含め制作中ですので準備出来次第SNS等にてお知らせします。* * *お取扱いについて下記条件にてお取扱いただける店舗を募集しています。書店に限らず、カフェ、雑貨屋、個人やグループ等でのお取り扱いも大歓迎です。メールにてお気軽にご相談ください。定価:1,650円(税込)掛率:0.65 (買切りのみ)最小取引部数:3部〜送料:当店負担振込手数料:貴店負担▼ご注文/ご相談はこちら▼books.megafon@gmail.com
    ¥1,650
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    あなたとケーキをシェアするためのいくつかの方法

    「他者に性的/恋愛的な惹かれを感じない」アロマンティック/アセクシャル(Aro/Ace)で、あらゆる差別に反対するフェミニストで、ADHDで、ドラァグ・パフォーマーの「Moche Le Cendrillon」による初めてのZINE。間違った偏見を持たれたり、情報にアクセスしにくかったり、クィアコミュニティの中でも透明化されたりしやすいAro/Aceの、多様で複雑な経験について語り、書き残し、"あなた"とシェアするために制作されました。Aro/Aceのオンラインコミュニティで用いられる象徴の一つに「ケーキ」があり、「セックスよりもケーキが好き」といった冗談に由来しています。まとまらないエッセイやもたついた対談、極私的で個人的な私の経験という名の「ケーキ」を、お茶を飲みながら他愛もないお話をするように楽しんでいただけたら嬉しいです。[目次]はじめにWHO AM(ARE) I(YOU)?誕生日に書いたケーキについての日記おなじ傘の下で #1Aro/Ace FUCKOFF事案境界と共感についてからだに関するいくつかの小話おなじ傘の下で #2 Aro/Ace的おすすめコンテンツWHY DRAG?おわりに[本文より]“もし10年以上受けてきた教育のどこかで、自分を指し示す言葉に出会えていたら、私の経験はどれだけ違っていただろうか。自分の存在が誰かに嘲笑され、努力が足りない怠惰な人間だと判断されたり、未熟だと馬鹿にされることが全くもって不当なものだと、誰かが教えてくれていたらどれだけ楽になっただろうか。何を成し遂げても、パートナーがいないことで自分がまぬけで未熟で魅力がない人間だと思い続けずに済んだのだろうか。自分に好意を寄せてくれた相手に、明らかに納得できるわけもない理由を並べて傷つけることもなかったのだろうか。”(「WHO AM(ARE) I(YOU)?」より)“Aro/Aceは広いスペクトラムで、長い不可視化の歴史を持っていて、全く異なる感覚を持っている。ほとんど同じ文化を共有していないし、集まる場所を持ってこなかったし、自分が物語のどこにも描かれてこなかった。それ以前に、そもそもどんな共通点があろうが私たちは当たり前に違う人間だ。 ただ、Aro/Aceであることは、抵抗とアイデンティティを守るのに必要なカテゴリーだ。圧倒的に大多数の人間が持つ性的な惹かれや大きく渦巻く強制的性愛の流れに、全く沿わない人々の存在が無視されず、どの生き方を選択しても人権が保証され、アイデンティティが尊重される社会を作ることがAro/Aceのポリティクスだ。”(「境界と共感について」より)===著者:Moche Le Cendrillon発行:本屋メガホン判型:A5 / 無線綴じ / 80ページデザイン:和田拓海(本屋メガホン)印刷:イニュニック (表紙:マットコート135kg/本文:上質70kg)*電子版は準備中です。[ZINEの取り扱いについて]下記条件にてお取扱いただける店舗を募集しています。書店に限らず、カフェ、雑貨屋、個人やグループ等でのお取り扱いも大歓迎です。メールやDMにてお気軽にご相談ください。定価:1,650円(税込)掛率:0.65 (買切りのみ)最小取引部数:3部〜送料:当店負担振込手数料:貴店負担▼ご注文はこちら▼books.megafon@gmail.com
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    スパイスとセーファースペース

    スパイスを使ったチャイをみんなでつくって飲みながらセーファースペースについて考えるイベント「スパイスとセーファースペース」をまとめたzine。 本書の主な内容は、イベント後に行った座談会の内容をまとめたものです。新刊書店「本屋メガホン」を運営する和田、アーティスト・コレクティブ「ケルベロス・セオリー」のメンバーである山もと、デザインを担当する浦野のイベント企画者3人に加え、イベントに参加してくれた、東京都内のチェーン書店に勤める皆本夏樹さんと、東京都内で一箱本屋として活動する「Castellu」の店主の5名で、イベントを終えた感想やセーファースペースをめぐるそれぞれの実践、問題意識などについて話し合いました。“イベントにおいて共通の問題意識として話し合われたのは、「セーファースペースについてまとまった資料や文献が少ない」ことでした。セーファースペースという概念そのものが、常により良い状態を模索し、そのあり方を更新し続けることを前提としているため、その都度立ち返ることのできる指針のようなものの存在は誰にとっても必要なはずだと考え、今回のイベントの様子をzineとしてまとめることにしました。本書が、これからセーファースペースについて考えたいと思っている人にとっての道標となったり、すでに実践している人にとってその考えを広げるような役割を果たすことができれば嬉しいです。”(「はじめに」より)*セーファースペースとは「差別や抑圧、あるいはハラスメントや暴力といった問題を、可能な限り最小化するためのアイディアの 一つで、『より安全な空間』を作る試み」(『生きるためのフェミニズム パンとバラと反資本主義』堅田香緒里/タバブックス/2021年) のこと。様々なジェンダーや階級、言語やセクシュアリティを有する人々が一同に集まる社会運動の場において、そういった社会的背景の違いから生まれる差別や軋轢をいかに最小化するか、という問題意識から生まれたこの概念は、すべての人にとって完全に安全な空間など存在しないという前提を共有しつつ、それでも「“より安全な空間”を共同して作り続けていくこと」を目指す試みであることから、safeでもsafestでもなくsafer(=より安全な)という比較級が用いられています。発行:本屋メガホン編集:山もといとみ 浦野貴識印刷:when press https://www.whenpress.com判型:W105mm×H250mm 12ページ*電子版は準備中です。===取り扱い書店一覧 (2023.11.24時点)・本屋lighthouse / 千葉県千葉市・YATO / 東京都墨田区 ・Another World Infoshop / 愛知県名古屋市・1003 / 兵庫県神戸市・透明書店 / 東京都台東区・ twililight / 東京都世田谷区・SUNNY BOY BOOKS / 東京都目黒区・lonliness bookstore / 東京都新宿区・FOLK old book store/大阪府大阪市・Space Utility TOKYO / 東京都目黒区・TOUTEN BOOKSTORE / 愛知県名古屋市・makijaku製作室/佐賀県佐賀市・IRREGULAR RHYTHM ASYLUM / 東京都新宿区・Calo Bookshop&Cafe / 大阪府大阪市・本と喫茶 サッフォー / 茨城県つくば市[お取り扱いいただける書店を募集しています]o.65掛け/買切のみ/3冊〜注文承ります送料当店負担/振込手数料貴店負担▽ご注文はメールよりbooks.megafon@gmail.com===
    ¥770
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本屋メガホンは「小さな声を大きく届ける」本屋です。セクシャルマイノリティや障害者、日本に住む外国籍の人、フェミニズムに関する本など社会の周縁に追いやられ、いないことにされてきた人たちについて書かれた本をメインに取り扱い、本屋がメガホンとなって彼らの「小さな声を大きく届ける」ことを目指します。* * * * *ご来店の際は下記セーファースペースポリシーをご一読ください。気になる点、修正すべき項目等あればご指摘いただけますと幸いです。誰もが安心して過ごせる空間とはどのようなポリシーのもと運用が可能か、みんなで考えたいと思っています。https://www.instagram.com/p/CrLL6jiPnnm/?utm_source=ig_web_copy_link* * * * *※不定期営業かつ固定店舗ではないため、店舗に郵送物を送るのはご遠慮ください。発送先などは別途お知らせしますので事前にご一報ください。(books.megafon<@>gmail.com)〒500-8832岐阜県岐阜市小柳町18-6 デイリーコヤナギ1F(JR岐阜駅より北へ徒歩約15分)https://goo.gl/maps/Fh3oZJGwdaZ9G4Y98・土日を主な営業日としています。 月毎の営業日についてはSNSをご確認ください。・クレジットカード(一括のみ)、各種QRコード決済等ご利用いただけます。・駐車場はございません。 最寄りのコインパーキングをご利用ください。・店内入り口には段差がありますが、折りたたみスロープのご用意がありますので、車椅子の方でもご利用いただけます。・筆談でのご案内も可能です。 お気軽にお申し付けください。* * * * *Bookstore Megaphone is a bookstore that "delivers small voices loudly".Mainly dealing with books written about people who have been pushed to the margins of society, such as sexual minorities, people with disabilities, foreign nationals living in Japan, and books about feminism. We aim to “deliver a small voice loudly”.* * * * *
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石としてある 第1号

ただ数が少ないというだけで説明を求められたり 勝手に意味を見出されたり求めてもいないのに肯定されたり 応援されたり大きなお世話だ河原にある無数の石のように誰かの家でだいじに真綿に包まれてある石のように日の光も届かない海底でじっとしている石のように意味も定義も説明も証明も求められないただそこにあるものとして観測される声や形や表現や文章が集まる場所をつくりたい今までないものとして扱われてきた見て見ぬふりをしたりされたりしてきた声や思いや違和感をあつめてすくいあげてととのえてまるいテーブルの上にぽんと置くそこからはじめてみるそこからかんがえてみる* * *「石としてある」は、意味も定義も説明も証明も求められず、ただそこにあるものとして観測される文章や表現が集まるための場所として、だれにでもひらかれた文芸誌です。自分自身のあり方や立ち居振る舞いについて、説明を求められたり勝手に解釈されたりしやすい社会のなかで、他者からの一方的なまなざしやわかりやすいストーリーから遠く離れ、説明できなさ/定義できなさを主体的に祝福し、曖昧で流動的な瞬間を記録して積み重ねていくような、そんな場所を目指します。ポケットにこっそり忍ばせて、ひとりで眠れない夜のとなりに、みんなが帰った後のあかるい人恋しさのとなりに、だれかと通じ合えなさを感じた心許なさのとなりに、足元を細くゆらゆら照らすあかりとしてともにあれたら嬉しいです。***エッセイ|dot./瀬川 貴音愛という〈呪い〉を纏わせ生きること。エッセイ|だいき狼煙と火元写真|おがわまき私たち、なけれねばならぬものたち小説|オカワダアキナポスト・プールエッセイ|ヤマザキやーゆ地球沸騰化時代の到来、ことばの萌芽漫画|とりにく今日の生き方エッセイと写真|るりあなた(たち)へエッセイ|とりうみ水の中で半ば目覚め、半ば眠っているエッセイ/小説|灰田 条/thur.きしとこどくの話* * *石としてある 第1号編集発行:本屋メガホンデザイン:和田拓海 (本屋メガホン)判型:新書判 (105×182mm) / 無線綴じ / 90ページ印刷:イニュニック (表紙:タント(S-5) 180kg/本文:モンテシオン70.5kg)※電子版については、既刊含め制作中ですので準備出来次第SNS等にてお知らせします。* * *お取扱いについて下記条件にてお取扱いただける店舗を募集しています。書店に限らず、カフェ、雑貨屋、個人やグループ等でのお取り扱いも大歓迎です。メールにてお気軽にご相談ください。定価:1,650円(税込)掛率:0.65 (買切りのみ)最小取引部数:3部〜送料:当店負担振込手数料:貴店負担▼ご注文/ご相談はこちら▼books.megafon@gmail.com
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あなたとケーキをシェアするためのいくつかの方法

「他者に性的/恋愛的な惹かれを感じない」アロマンティック/アセクシャル(Aro/Ace)で、あらゆる差別に反対するフェミニストで、ADHDで、ドラァグ・パフォーマーの「Moche Le Cendrillon」による初めてのZINE。間違った偏見を持たれたり、情報にアクセスしにくかったり、クィアコミュニティの中でも透明化されたりしやすいAro/Aceの、多様で複雑な経験について語り、書き残し、"あなた"とシェアするために制作されました。Aro/Aceのオンラインコミュニティで用いられる象徴の一つに「ケーキ」があり、「セックスよりもケーキが好き」といった冗談に由来しています。まとまらないエッセイやもたついた対談、極私的で個人的な私の経験という名の「ケーキ」を、お茶を飲みながら他愛もないお話をするように楽しんでいただけたら嬉しいです。[目次]はじめにWHO AM(ARE) I(YOU)?誕生日に書いたケーキについての日記おなじ傘の下で #1Aro/Ace FUCKOFF事案境界と共感についてからだに関するいくつかの小話おなじ傘の下で #2 Aro/Ace的おすすめコンテンツWHY DRAG?おわりに[本文より]“もし10年以上受けてきた教育のどこかで、自分を指し示す言葉に出会えていたら、私の経験はどれだけ違っていただろうか。自分の存在が誰かに嘲笑され、努力が足りない怠惰な人間だと判断されたり、未熟だと馬鹿にされることが全くもって不当なものだと、誰かが教えてくれていたらどれだけ楽になっただろうか。何を成し遂げても、パートナーがいないことで自分がまぬけで未熟で魅力がない人間だと思い続けずに済んだのだろうか。自分に好意を寄せてくれた相手に、明らかに納得できるわけもない理由を並べて傷つけることもなかったのだろうか。”(「WHO AM(ARE) I(YOU)?」より)“Aro/Aceは広いスペクトラムで、長い不可視化の歴史を持っていて、全く異なる感覚を持っている。ほとんど同じ文化を共有していないし、集まる場所を持ってこなかったし、自分が物語のどこにも描かれてこなかった。それ以前に、そもそもどんな共通点があろうが私たちは当たり前に違う人間だ。 ただ、Aro/Aceであることは、抵抗とアイデンティティを守るのに必要なカテゴリーだ。圧倒的に大多数の人間が持つ性的な惹かれや大きく渦巻く強制的性愛の流れに、全く沿わない人々の存在が無視されず、どの生き方を選択しても人権が保証され、アイデンティティが尊重される社会を作ることがAro/Aceのポリティクスだ。”(「境界と共感について」より)===著者:Moche Le Cendrillon発行:本屋メガホン判型:A5 / 無線綴じ / 80ページデザイン:和田拓海(本屋メガホン)印刷:イニュニック (表紙:マットコート135kg/本文:上質70kg)*電子版は準備中です。[ZINEの取り扱いについて]下記条件にてお取扱いただける店舗を募集しています。書店に限らず、カフェ、雑貨屋、個人やグループ等でのお取り扱いも大歓迎です。メールやDMにてお気軽にご相談ください。定価:1,650円(税込)掛率:0.65 (買切りのみ)最小取引部数:3部〜送料:当店負担振込手数料:貴店負担▼ご注文はこちら▼books.megafon@gmail.com
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スパイスとセーファースペース

スパイスを使ったチャイをみんなでつくって飲みながらセーファースペースについて考えるイベント「スパイスとセーファースペース」をまとめたzine。 本書の主な内容は、イベント後に行った座談会の内容をまとめたものです。新刊書店「本屋メガホン」を運営する和田、アーティスト・コレクティブ「ケルベロス・セオリー」のメンバーである山もと、デザインを担当する浦野のイベント企画者3人に加え、イベントに参加してくれた、東京都内のチェーン書店に勤める皆本夏樹さんと、東京都内で一箱本屋として活動する「Castellu」の店主の5名で、イベントを終えた感想やセーファースペースをめぐるそれぞれの実践、問題意識などについて話し合いました。“イベントにおいて共通の問題意識として話し合われたのは、「セーファースペースについてまとまった資料や文献が少ない」ことでした。セーファースペースという概念そのものが、常により良い状態を模索し、そのあり方を更新し続けることを前提としているため、その都度立ち返ることのできる指針のようなものの存在は誰にとっても必要なはずだと考え、今回のイベントの様子をzineとしてまとめることにしました。本書が、これからセーファースペースについて考えたいと思っている人にとっての道標となったり、すでに実践している人にとってその考えを広げるような役割を果たすことができれば嬉しいです。”(「はじめに」より)*セーファースペースとは「差別や抑圧、あるいはハラスメントや暴力といった問題を、可能な限り最小化するためのアイディアの 一つで、『より安全な空間』を作る試み」(『生きるためのフェミニズム パンとバラと反資本主義』堅田香緒里/タバブックス/2021年) のこと。様々なジェンダーや階級、言語やセクシュアリティを有する人々が一同に集まる社会運動の場において、そういった社会的背景の違いから生まれる差別や軋轢をいかに最小化するか、という問題意識から生まれたこの概念は、すべての人にとって完全に安全な空間など存在しないという前提を共有しつつ、それでも「“より安全な空間”を共同して作り続けていくこと」を目指す試みであることから、safeでもsafestでもなくsafer(=より安全な)という比較級が用いられています。発行:本屋メガホン編集:山もといとみ 浦野貴識印刷:when press https://www.whenpress.com判型:W105mm×H250mm 12ページ*電子版は準備中です。===取り扱い書店一覧 (2023.11.24時点)・本屋lighthouse / 千葉県千葉市・YATO / 東京都墨田区 ・Another World Infoshop / 愛知県名古屋市・1003 / 兵庫県神戸市・透明書店 / 東京都台東区・ twililight / 東京都世田谷区・SUNNY BOY BOOKS / 東京都目黒区・lonliness bookstore / 東京都新宿区・FOLK old book store/大阪府大阪市・Space Utility TOKYO / 東京都目黒区・TOUTEN BOOKSTORE / 愛知県名古屋市・makijaku製作室/佐賀県佐賀市・IRREGULAR RHYTHM ASYLUM / 東京都新宿区・Calo Bookshop&Cafe / 大阪府大阪市・本と喫茶 サッフォー / 茨城県つくば市[お取り扱いいただける書店を募集しています]o.65掛け/買切のみ/3冊〜注文承ります送料当店負担/振込手数料貴店負担▽ご注文はメールよりbooks.megafon@gmail.com===
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生活と怒号

"差別や不条理に対して怒る自分と、それでも普段通り生活を続ける自分はどちらも自分だ。怒り担当、生活担当の二つの人格があれば便利だが、どちらも同一の自分が同時に引き受けなくてはならない。怒るにはそれなりにエネルギーが必要だし、怒りに振り回されて生活が疎かになっては元も子もない。怒る自分と生活する自分が乖離せず、ちょうどいい距離感を保つにはどうすればいいのか。本書では特に怒りや違和感について書く行為や、書いたものを綴じ、自分で売る行為を続けてみて感じたことを中心に考えてみたい。" ー「生活と怒号」より社会的マイノリティについて書かれた本をメインに扱い、「小さな声を大きく届ける」ことをコンセプトに掲げる新刊書店「本屋メガホン」を運営する著者によるZINEの第2号。自身もマイノリティとして生きる中でこれまで感じてきた違和感や、本屋を開業するきっかけなどについて書いた前作のZINE「透明人間さよなら」の制作・販売を通して考えたことを中心に書かれた今作は、「生活する自分と怒る自分のバランスのとり方」についてや、「無理せず我慢せず自分なりの抵抗の仕方で健康的に怒る方法を見つけること」などについて、著者の実践と体感をもとに書かれた一冊です。[目次]生活と怒号効率の悪い怒り方当事者性一本槍綴じる閉じない生き方としての本屋政治を拡大解釈するあとがき著者:和田拓海発行:本屋メガホン判型:W200mm×H70mm 16P[取扱店舗一覧] 2023.08.29更新・本屋lighthouse / 千葉県千葉市 ・本と喫茶 サッフォー / 茨城県つくば市 ・makijaku製作室/佐賀県佐賀市・本と羊 /福岡県福岡市 ・Space Utility TOKYO / 東京都目黒区・Calo Bookshop&Cafe / 大阪府大阪市 ・そぞろ書房 / 東京都杉並区・汽水空港 /鳥取県東伯郡・blackbird books / 大阪府豊中市 ・TOUTEN BOOKSTORE / 愛知県名古屋市・IRREGULAR RHYTHM ASYLUM / 東京都新宿区 ・ボタン / 東京都目黒区・橙書店 / 熊本県熊本市 ・1003 / 兵庫県神戸市・mychairbooks / 熊本県熊本市 ・lonliness bookstore / 東京都新宿区 ・本の栞 / 兵庫県神戸市 ・Amleteron / 東京都杉並区・SUNNY BOY BOOKS / 東京都目黒区・Another World Infoshop / 愛知県名古屋市・透明書店 / 東京都台東区・そぞろ書房 / 東京都杉並区・HIBIUTA AND COMPANY / 三重県津市・フクロコウジ 旅と本と人 / 群馬県吾妻郡[お取り扱いいただける書店を募集しています]o.65掛け/買切のみ/3冊〜注文承ります送料当店負担/振込手数料貴店負担▽ご注文はメールよりbooks.megafon@gmail.com
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透明人間さよなら

----- "ゲイに生まれて嫌だなと思う瞬間は、自分が発した言葉で大切な人をこの世からいないことにしてしまう瞬間だ。あえて過激な言葉で表現すると、自分の恋人を自分の手で殺す瞬間だ。同棲しているのに一人暮らしだと嘘をつく時、彼のことをただの友達だと説明する時、僕はこれまでゲイとして生きてきて何回も恋人を殺したし、ゲイである自分自身を殺してきた。言葉で。自分を守るために発した言葉がブーメランみたいに返ってきて結果的に自分を傷つけるという何とも滑稽なループの中で生きてきたと思う。"(「はじめに」より)----- ゲイとして生きる本屋メガホン店主が、これまで感じてきた違和感やなぜ本屋を開業しようと思ったか等について書いたZINEです。他人からの一方的な発言や自らの無意識の言動によって、透明人間のようにないものとされてきたゲイとしての自分自身や恋人を、書くことで取り返すことを本書では試みました。 「小さな声を大きく届ける」第一歩として、まずはマイノリティとして生きる自分自身の小さな声に耳を傾け、それをZINEとして綴じることで本屋としてのコンセプトを読んで理解できるものになればと思っています。著 :和田拓海発行:本屋メガホン□ 仕様 □138mm×128mm/全24ページ/目玉クリップ綴じ表紙 :塩ビ板0.5mm/本文 :トレーシングペーパー□ 取り扱い店舗 □ 2023.03.30 更新※在庫状況は各店舗にお問い合わせください。・ON READING / 愛知県名古屋市・本屋lighthouse / 千葉県千葉市・橙書店 / 熊本県熊本市・汽水空港 / 鳥取県東伯郡・1003 / 兵庫県神戸市・TOUTENBOOKSTORE / 愛知県名古屋市・本と羊 / 福岡県福岡市・トンガ坂文庫 / 三重県尾鷲市・古本 納屋文庫 / 兵庫県姫路市・Seesaw Books / 北海道札幌市・本と商い ある日、/ 沖縄県うるま市・SUNNY BOY BOOKS / 東京都目黒区・Calo Bookshop & Cafe / 大阪府大阪市・本の栞 / 兵庫県神戸市・makijaku製作室 / 佐賀県佐賀市・FOLK old book store / 大阪府大阪市・loneliness books / 東京都新宿区・BREWBOOKS / 東京都杉並区・mychairbooks / 熊本県熊本市・Amleteron / 東京都杉並区・双子のライオン堂 / 東京都港区・Space Utility TOKYO / 東京都目黒区・ボタン / 宮城県仙台市・twililight / 東京都世田谷区・六日町ナマケモノ書店 / 宮城県栗原市・そぞろ書房/東京都杉並区・IRREGULAR RHYTHM ASYLUM/東京都新宿区・シェアキッチンBlake/東京都日野市・ブックスタンドYori・blackbird books/大阪府豊中市・C7C gallery and shop / 愛知県名古屋市・つまずく本屋ホォル / 埼玉県川越市・Another World Infoshop / 愛知県名古屋市・本と喫茶 サッフォー / 茨城県つくば市□ 閲覧可能な場所 □ 2023.05.09 更新・中部学院大学附属図書館 (関キャンパス図書館・各務原キャンパス図書館)・器 / 岐阜市柳ヶ瀬 (やながせ倉庫1F)・lab.ludens / 岐阜市柳ヶ瀬 (やながせ倉庫1F)[お取り扱いいただける書店を募集しています]o.65掛け/買切のみ/3冊〜注文承ります送料当店負担/振込手数料貴店負担▽ご注文はメールよりbooks.megafon@gmail.com
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色と形のずっと手前で

===グラフィックデザイナーが母になったら、色と形に辿りつかない日々が始まった。妊娠してお腹が大きくなり、のそのそと歩まねばならぬ体に変化していく中で見えてきたのは、ままならない体と足並みの揃わない社会だった。育児が始まると目の前に立ちはだかる仕事と育児の両立という壁。人々の暮らしと地続きであるはずのデザインの仕事と、目の前の家事育児という暮らしの相性の悪さ。子どもの時間と、仕事の時間。子どもを通して見ている世界と、仕事を通して見えている世界。混沌とした曲線の世界と、秩序だった直線の世界。二つの間で立ち往生しながら見えてきたのは、資本主義のレースと止まらぬ環境破壊とジェンダー不平等が一つの輪をなしている景色。そして子どもが手をひいて連れて行ってくれる、土の匂いがする景色。かつて自分も知っていた、あの曲線の景色。-目次-想定外の曲線四角くて軽くて早い まあるくて重くて遅い期待される自然な形産まれたての赤混乱の白い血見えない仕事 見えない性母のグラデーション変形するひと 変形しないひと命の結び目色と形[版元サイトより]===著者:長嶋りかこ発行:村畑出版判型:128mm×188mm / 240ページ
¥2,530
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パレスチナ/イスラエルの〈いま〉を知るための24章

===昨今混迷化するパレスチナ情勢を受け、パレスチナに暮らしている人々や故郷を追われた人々の現状、イスラエル国内の世論等、一元的な対立構造ではない多様な視点からパレスチナ問題がわかる別冊エリア・スタディーズが誕生。どのようにガザを支援しているのか、パレスチナ国内のカルチャーや商業活動等、現地の日常も活写したパレスチナ理解の決定版。[目次]序章[鈴木啓之] パレスチナ/イスラエル全景 パレスチナ難民の移動と現在の居住地Ⅰ ガザ情勢から見るパレスチナ/イスラエル第1章 ガザの風景――潮風が香る街道の町[鈴木啓之]第2章 「封鎖」以前のガザ――うち続く反開発と人びとのスムード[藤屋リカ]第3章 封鎖下の生活――若者の志を打ち砕く現実[手島正之]第4章 国際社会とガザ――ガザの人びとと国際人道支援[吉田美紀]第5章 ハマースとガザ――抵抗と統治のはざま〈山本健介]第6章 イスラームと政治――その規範的観点と歴史的文脈[ハディ・ハーニ]第7章 パレスチナと国際人道法――継続する占領と集団罰[島本奈央]第8章 イスラエルと虐殺の記憶――過剰防衛の歴史社会的背景[鶴見太郎] コラム1 レバノンの政治運動とパレスチナ[早川英明] コラム2 イスラエル南部のキブツ[宇田川彩] コラム3 イスラエル軍の徴兵制[澤口右樹]Ⅱ 日常のパレスチナ/イスラエル第9章 東エルサレムと人びとの日常――支配の侵食に抗うこと[南部真喜子]第10章 西エルサレムの人びとと生活――弦の橋が映し出す街の姿[屋山久美子]第11章 イスラエル国籍のパレスチナ人――「1948年のアラブ人」の日常[雨雲]第12章 ヨルダン川西岸での人びとの生活――入植地、分離壁、検問所の存在とその影響、生活する人たちの思い[福神遥]第13章 テルアビブ――世俗的首都の「多様性」[宇田川彩]第14章 終わりのみえない難民生活――レバノン在住のパレスチナ人[児玉恵美]第15章 日常の中のナクバ/ナクバの中の日常――歴史の抹消にあらがう人びとの暮らし[金城美幸]第16章 パレスチナをめぐるもうひとつの争点――LGBTQの権利について[保井啓志]第17章 入植者植民地主義とパレスチナの解放――地中海からヨルダン川まで[今野泰三] コラム4 教育と日常[飛田麻也香] コラム5 「非日常」の抵抗――パレスチナと演劇[渡辺真帆] コラム6 日常という抵抗、文学という抵抗[佐藤まな]Ⅲ 日本や世界との関わり第18章 UNRWAの活動と日本――70年続いてきた支援[清田明宏・角幸康]第19章 国際NGOとパレスチナ社会――人びとの暮らしに寄り添って[大澤みずほ]第20章 ガザの商品を扱う――フェアトレードの試み[山田しらべ]第21章 パレスチナ・ガザ地区での医療援助――国境なき医師団の活動を通して見た紛争地医療の課題[白根麻衣子]第22章 国際協力NGOとアドボカシー活動――日本外交への提言[並木麻衣]第23章 パレスチナ勤務の経験から――緊急人道支援から大規模産業復興プロジェクトまで[大久保武]第24章 帝国主義とパレスチナ・ディアスポラ――大英帝国からアメリカ帝国へ[イヤース・サリーム] コラム7 14歳のパレスチナ難民が日本に伝えたこと[新田朝子・石黒朝香] コラム8 転換期にあるBDS運動 ICJ暫定措置命令と対イスラエル武器禁輸[役重善洋] コラム9 『ガザ素顔の日常』上映と映画の力[関根健次] パレスチナ/イスラエルを知るための参考資料[版元サイトより]===編著:鈴木 啓之/児玉 恵美発行:明石書店判型:4-6・324ページ
¥2,200
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アイヌがまなざす 痛みの声を聴くとき

===いまだ継続する不正義と差別に対して、アイヌの人々は何を問い、行動してきたのか。五人の当事者へのインタビューから現代アイヌの〈まなざし〉を辿り、アイヌの声を奪い、語りを占有し続ける日本人のあり方を問う。[目次]序 章 まなざされるアイヌとまなざし返すアイヌ第1部 遺骨返還運動とアイヌ近代史 第1章 先人の尊厳と未来の教育――遺骨返還運動にたずさわる木村二三夫さん 第2章 アイヌ文化を伝えられてこなかったことに誇りを持っている――親族の遺骨を探索するBさん 第3章 幽閉されるアイヌと遺骨第2部 インターセクショナリティ 第4章 アイヌ女性と複合差別――ヘイトスピーチと闘う多原良子さん 第5章 先住民フェミニズム批評――Ain't I a Woman? /「私」は女ではないの?第3部 アイヌと外部を行き来する 第6章 羽をパタパタさせればいい――アイヌ近現代史研究者である新井かおりさん 第7章 家出少年は傍らに神話を持つ――美術家結城幸司さん 第8章 思想的消費とまなざしの暴力 終 章 まなざしの転換  あとがき 交差する場所をひらく  謝  辞[版元サイトより]===著者:石原 真衣、村上 靖彦発行:岩波書店判型:四六 ・ 上製 ・ 376頁
¥2,970
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テヘランのすてきな女

===謎めいた国・イランで、女たちの人生を拾い集めた女は髪を出してはいけない、肌を見せてはいけない。詩を愛するが、酒はない。謎めいたイスラム教国家に生きる女性たちに、文筆家・イラストレーターの金井真紀が会いに行く。公衆浴場、美容院、はては女子相撲部まで、男子禁制スポットにどかどか潜入!スカーフのかぶり方を監視する風紀警察、国と闘う弁護士、男のフリをしてサッカーをしていた人、移民の子どもに勉強を教える人、命がけの性的マイノリティetc…。ベストセラー『パリのすてきなおじさん』の著者が、テヘランに生きる女たちと、とことんおしゃべり。世界はいつも想像の何倍も込み入っている。(本書より)きっとにんげんが好きになるインタビュー&スケッチ集。[版元サイトより]===著者:金井真紀発行:晶文社判型:B6変型判並製 320頁
¥1,980
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それ、フェミニズムに聞いてみない?

===現代の女性が直面する日常生活の疑問や課題をフェミニストの視点から掘り下げる、現代版フェミニズム案内書。恋愛や仕事、テクノロジーやメディアの性差別など、幅広いテーマを取り上げ、ベル・フックスからボーヴォワールまで、さまざまなフェミニストの考えを解説。時代とともに変化するフェミニズムの姿を通じて、自分の立場と考え方を見つめなおすための一助となる一冊。[目次]はじめに第1章 政治と権力 ・フェミニストって誰のこと? ・男性と同じ権利なんて、もうすでに持っているんじゃない? ・どうして選挙に行かなきゃだめなの? 私の生活は変わらないけどなあ。 ・どうして見知らぬ男たちが私を「かわいこちゃん」とか「ハニー」と呼ぶんだろう? ・女性は男性よりも思いやりがあるって、なんで言っちゃだめなの? ・フェミニズムは白人女性だけのもの? ・どうしてフェミニズムはまだ平等を勝ち取っていないの?第2章 恋愛と人間関係 ・最近デートしてる人がなんでも奢ってくれようとするんだよね。これでいいのかな? ・自分を客体化することなく、マッチングアプリを使うってできるかな? ・ワンナイトして悪いの? ・イったふりをしてるってなんでパートナーに言えないんだろう? ・私は幸せで成功もしてる。パートナーっていなきゃだめなの? ・私のボーイフレンドもフェミニストになれるかな? ・ボーイフレンドにプロポーズしたいんだけど、どう思う?第3章 結婚と家庭生活 ・おとぎ話のような結婚式、おとぎ話のような結婚? ・結婚後、パートナーの姓を名乗るべき? ・夫も私も働いている。それなのに、なぜ私が家事をしなければならないの? ・私は子どもがほしいのだろうか? ・普通の家族ってなんだ? ・誰が育児休暇を取るべきなんだろう? ・娘は「プリンセス」と呼ばれたがっている。私はどこで間違ったのだろう?第4章 仕事と賃金 ・主婦になりたいんだけど、だめですか? ・なぜ私は彼より安い給料で働いているんだろう? ・ボスになるには私は優しすぎる? ・私が給料の交渉をしていたとき、上司は「こんなに数字の話をしたら君はくらくらするかもしれないけれど」と言った。どういう意味だろう? ・上司が仕事ではハイヒールを履けって言ってくる。これって合法? ・出世のためには男性の同僚と飲みに行かなきゃだめなの? ・女性は裸でなければメトロポリタン美術館に入れないのか?第5章 メディアにおける女性 ・オンラインで意見を交わす勇気はある? ・なぜ私は女性セレブの容姿にこだわるのか? ・思っていたほどストレートじゃないかも…… ・なぜ新しい服を買うのをやめられないんだろう? ・映画界の女性たちはどこにいる? ・どうして女性誌が必要なんだろう? ・テクノロジーは性差別的なのか?第6章 私の身体は私のもの ・どうしていつも太っているような気がするんだろう? ・もし男性が子どもを産めたら何もかも変わるのかな? ・つるつるじゃなきゃだめなの? ・もし私が妊娠したら、妊娠を続けるかどうかって決められるの? ・どうして道を歩くのが怖いんだろう? 訳者あとがき 参考文献 索引[版元サイトより]===著者:タビ・ジャクソン・ジー 著   フレイヤ・ローズ 著   惠 愛由 訳発行:明石書店判型:4-6・340ページ
¥2,420
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Books(tore) witness you. vol.2

"極私的な歴史を残していくことの意味を考える。戦争や災害が起きたりしている「事実としての歴史」が最悪であるということと、為政者によって「残したくない歴史」が意図的に残されなくなっているという状態の両方において、公的な歴史が最悪なことになっている。ならば無名の我々が、極私的で誰からも顧みられないような歴史を書き残していくほかない。それはいつか発見され、後世の何者かによって「歴史」として語り直されることになる、その可能性を秘めている。"(p121より)===本屋lighthouseの日記ZINEシリーズ、vol.2です。vol.2は2023年10月〜2024年3月の日記を中心に、各種媒体に載せたエッセイや書評などを詰め込みました。〈あとがきより抜粋〉それでも書いていないことがたくさんあり、それは書かないことを選択したものだけではなく、どう書けばいいかわからなかったことや、そもそも書くか書かないのかの選択肢にすら浮上しなかったもの、覚えてすらいないものだったりもする。それらすべてはなかったことになってしまうのだろうか。そうではない、と言い切りたい。いまの私はそう思っている。〈目次〉42023年10月〜28正直な語り手になるということ映画『ザ・ホエール』感想文2023/10/28472023年11月〜712023年12月〜100書評ひらいめぐみ『転職ばっかりうまくなる』2023/12/261042024年1月〜136書評川野芽生『Blue』2024/02/061412024年2月〜1672024年3月〜198書くこと/書けること、あるいは歴史を物語るということ『哀れなるものたち』『密航のち洗濯 ときどき作家』から考える2024/03/03[版元サイトより]===著者:関口竜平(本屋lighthouse)発行:本屋lighthouse判型:A6/222p
¥1,000
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Books(tore) witness you. vol.1

反差別・反ヘイトをポリシーとして掲げ、セーファースペースを目指す本屋lighthouse店主による日記ZINEシリーズの第1号。"私の書くものは、あるいは本屋は、あるいは私の存在そのものは、どれだけの者の救いになっているのだろうか。それは多ければ多いほどよいということではないはずで、しかし可能な限り多いほうがいいとも言えるし、しかし数を追求することで毀損されるなにかが確かにあり、それこそ避けるべきものであるとも言え、とにかく私はまなざすしかないということに、何度でも立ち返ることになる。"(p148より)"お店があるということ。場所があるということ。それを維持するということ。そのために売上が必要だと考えてしまうが、きっとそうではない。お店を続けるために売り上げを得る、その思考の順番でいくとまなざせない存在がある。そしてそれこそが、いまの社会の歪みを生んでいる。まずはお店=場所を維持するということ。それゆえに、そこに売上が生じるということ。お店が存在すること、その副産物として売上が生じるということ。その矢印を維持してみたい。しなければならない。"(p163より)-----本屋lighthouseの日記ZINEシリーズ、創刊します。vol.1は2023年3月〜2023年9月の日記を中心に、各種媒体に載せたエッセイや書評などを詰め込みました。〈あとがきより抜粋〉お店の売上とマリーンズのことばかり書いていたような気がしましたが、思ったよりもいろいろなことを考えていたようです。当然、考えていたことをすべて書き残せたはずもなく、考えるそばから忘れていくものたちばかり。忘れていったものたちはどこかに集っているのだろうか。集っていたらいいなと思うけど、喧嘩ばかりしている気もする。みんな違うことを言ってるから。〈目次〉42023年3月〜16私はなぜ書くのか 2023/03/11222023年4月〜42私たちは常に誰かに救われているし同時に誰かを救っているらしい、ということ映画『そばかす』感想文 2023/01/25542023年5月〜72書評『埋没した世界 トランスジェンダーふたりの往復書簡』742023年6月〜92すべての野蛮人を根絶やしにせよ!(Exterminate all the brutes!)982023年7月〜110宿題が終わらない人生について映画『わたしは最悪。』 2022/08/301202023年8月〜138Books(tore) witness you.1442023年9月〜166書評『セミコロン かくも控えめであまりにもやっかいな句読点』[版元サイトより]-----著者:関口竜平(本屋lighthouse)発行:本屋lighthouse判型:A6/172p
¥900
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そっと生きてるだけだとつらい

“「そっと生きてるだけだとつらい」は日々落ち込みの罠にまんまとかかっているおれ(Autism/ADHD、クィア、ノンバイナリー、うつ家系っぽい)をこんにゃろ!と救うためのセルフケアベストバウト誌です。あんまりにもシカトされるんで見つかりたくなっちまったのと、過去の自分が他人になる瞬間をどーしても観測したいとおもい、それぞれ別日のおれたちに作ってもらいました。おれたちはぜったい大丈夫です。”(「はじめに」より)“しかし、ひでえ父親も、脳内で同じ引き出しに入ってるパワハラこいてきた会社の奴らも、まるっきり他人なのである。だからおれは書く!!書きさえすれば!!本を開いた時にしか現れないようになり、おれと様々なトラウマたちにようやく輪郭が形成される。過去の数冊のzineに記述し、印刷したよくない思い出はおおむね思い出すことがなくなった。本にするのは金がかかるのだがルーズリーフだとシワシワにして鞄の底にて失くすし、なんぼ気まずいことが書いてある紙でもきっとどこかでケツをふく紙になるし、燃える。おれはこの本も、さらに前の本も、いつかどうでも良くなった時は会社の薪ストーブの火種にしてやりたい。そのいつかってのが、できるだけ近い日だと嬉しい。”(「あくまでおやだから」より)===北海道を除くと言われただけで罰を受けてる気持ちになること、ゲイを「見たらわかる」という母親、極右の父親からくる誕生日メール、生理痛を暴露する作業員、痩せたら面白くなると言われてたがさして面白くなかったこと、Autism/ADHDの特性をアンロックしていく気づき、好きなゲーム/RTA動画/安全靴の話、クモの写真、人との境界線がわからないことの自己提示など。日付が飛ぶけどいちおう日記です。[版元サイトより]===著者:changmo判型:A5/36ページ
¥600
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ユートピアとしての本屋 暗闇のなかの確かな場所

反差別・反ヘイトをポリシーに掲げる本屋lighthouse店主による初の単著。常に変化/アップデートし続ける必要があり、完成形/終わりのない営みである点から、本屋≒ユートピアという仮定を軸にして本屋の役割について書かれた本書。ヘイト本に対する向き合い方や差別や暴力を支える構造について、それに対して本(屋)が果たしうる役割と責任について、店主の日々の実践と思考をもとにして書かれた本書は、誰もが排除されない社会を目指すための具体的な手法や考え方を提案してくれるとともに、暗闇に迷う人の足元をやさしく照らしてくれるまさに灯台のような一冊です。"…希望のよすがとなるもののひとつが「声を聴く」という行為です。いないことにされてきた人たち、忘却されてきた人たち、そしてもうすでにこの世にいない人たちの声を聴くということ。そこに私たちの希望があるのであり、それはまさに本を読むという行為そのものにほかなりません。ゆえに本屋はセーファースペースとなり得る場所であり、ユートピアとなり得る存在なのです。"ー「7 セーファースペースとしての本屋」より-----たった一人で「小屋」から書店を立ち上げ、独創的な店づくりと果敢な発言で注目される「本屋lighthouse」の若き店主による初の単著。腐敗と敵意、諦観がはびこる時代に、誰もが生きられる空間をつくるための実践と思考の書。[目次]はじめに1 本屋になるまでの話2 メディア/クリエイターとしての本屋3 ひとりの人間としての本屋4 本屋にとっての反ヘイト・反差別とは5 差別は道徳では解決しない6 出版業界もまた差別/支配構造の中にある7 セーファースペースとしての本屋8 教室としての本屋9 ユートピアとしての本屋おわりに[版元サイトより]-----著者:関口 竜平発行:大月書店判型:4-6・256ページ
¥1,870
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ぼくをくるむ人生から、にげないでみた1年の記録

エッセイストの少年アヤによる自伝的エッセイ。自身のセクシャリティと真正面から向き合い、親友や家族や恋人と本当のじぶんで対峙できるようになるまでの長い道のりを記した一冊。本屋メガホンを始めるきっかけになった、特に思い入れの強い著作です。これを読んだのは昨年の夏、自分のことで嘘をつくのは慣れてしまっていたけど、だいじな恋人をいないものとして扱ったり、自分たちの関係性に嘘をつくことに心底辟易していた時でした。自分の恋人を自分が発した言葉によっていないことにするときに刺さるトゲみたいなもの、そのトゲの痛みすらも見て見ぬ振りをし続けていた時に出会った本書には、違和感や痛みを文字通り全身全霊で真正面から引き受け、血みどろになりながらも自分であることから逃げず、泣きながら、下痢になりながら、社会に残る偏見や差別をじっとにらみながら、ゲイとしての自分自身の人生を自らの手に取り戻していくまでの著者の個人的な記録が綴られていました。「だいじなものをだいじと叫べない世界で幸せのようなもの、に降伏するまでの記録」と帯の紹介文にあるように、僕はこの本に出会って初めて「だいじなものをだいじと」叫ぶことができるようになったし、叫ばなければならないと思うようになりました。痛いことを痛いと言わなければその痛みすらなかったことにされ、だんだんと痛覚も自分の体から手放していくことになる、その危機感だけがあって言葉がなかった時にこの本に出会えたことは本当に幸運だったと思います。ただ、僕が本書を手に取ることができたのはその環境が整っていた場所にたまたま住んでいたからであって、都心から少し離れるだけでその機会は簡単に失われていきます。僕が本書に出会ったように、マイノリティが「自分のことについて書いてある」と思える何かに出会える場所の総数を増やしたいと思い、本屋を始める決心をしました。だいじなものをだいじと叫べる世界になるまで、そもそも自分が自分であることから逃げも隠れもせずにすむ社会になるまで、何度でも読み返したくなる宝箱のような一冊です。-----最高な友人なのに、ずっと会えないでいた。理由は、自分がゲイだから。それを言えなかったから――という冒頭からはじまる、日常を綴りながら、人との関係や自分をたいせつにしない生き方を改めて、人生を再生する物語。愛されることはせつない、くるしい。こんなに普通の日常が泣けるって、ない!と連載時から話題に。恋人と堂々と手をつなぐこともできず、友達にはどこかうそをついて生きている気がしていた。そんな著者による、ままならない世界への叫びをつづった小説的エッセイ。[版元サイトより]-----著者:少年アヤ発行:双葉社判型:四六判
¥1,760
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小山さんノート

"昨日の夜テント近くのゴミ箱の上に、目をみはるばかりのビロードししゅう入り長めのベストが置いてあった。ちょっとカビくさいが新しい。洗ったらはら巻き代わりにもなるだろう。ながめているだけで気がやわらぐ。きれいなぬのや衣類をできるだけ無造作において置く。過去は皆なげ飛ばされたが、私はきれいなものが好きだ。なんとか回復して、いやな記憶が消化できるように今後も頑張ってみよう。"(第3章 10月4日 より)-----「小山さん」と呼ばれた、ホームレスの女性が遺したノート。 時間の許される限り、私は私自身でありたいーー2013年に亡くなるまで、公園で暮らしながら、膨大な文章を書きつづっていた小山さん。町を歩いて出会う物たち、喫茶でノートを広げ書く時間、そして、頭のなかの思考や空想。満足していたわけではなくても、小山さんは生きるためにここにいた。 80冊を超えるノートからの抜粋とともに、手書きのノートを8年かけて「文字起こし」したワークショップメンバーによるそれぞれのエッセイも収録。「はじめに――小山さんノートとワークショップ」(登久希子)をこちらで全文読めます。(https://etcbooks.co.jp/news_magazine/koyamasan_hazimeni/)目次「はじめに――小山さんノートとワークショップ」登 久希子「小山さんが生きようとしたこと」いちむらみさこ 小山さんノート序 章 1991年1月5日〜2001年1月31日第1章 2001年2月2日〜4月28日第2章 2001年5月7日〜8月21日第3章 2001年8月22日〜2002年1月30日第4章 「不思議なノート」 2002年9月3日〜10月4日第5章 2002年10月30日〜2003年3月16日第6章 2003年7月3日〜2004年10月12日 小山さんノートワークショップエッセイ「小山さんとノートを通じて出会い直す」吉田亜矢子「決して自分を明け渡さない小山さん」さこうまさこ「『ルーラ』と踊ること」花崎 攝「小山さんの手書きの文字」藤本なほ子「沈黙しているとみなされる者たちの世界」申 知瑛[版元サイトより]-----発行:エトセトラブックス編者:小山さんノートワークショップ判型:四六判変形・並製・288ページ装丁:鈴木千佳子装画:いちむらみさこ
¥2,640
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家父長制はいらない 「仕事文脈」セレクション

さまざまな角度から「仕事」を考えるリトルマガジン『仕事文脈』に掲載した記事の中からフェミニズム、ジェンダー、セクシュアリティにまつわる文章を再編集したもの。本屋メガホンは、『仕事文脈vol.23』の「特集1:伝統常識一旦解体」にて掲載いただいたエッセイ「点が線になるまで、線が面になるまで 」をこちらでも掲載いただいています。・地方でフェミニズムやジェンダー等に関する本に特化した書店をやる意味・都市と地方での情報格差について・「自分のことについて書いてある」と思えるものに出会える場所の必要性・抵抗の手段としての本屋などについて、岐阜で半年本屋を続けてみて感じたこと、考えたことを書いた内容になっています。その他の原稿も気になるものばかり…ぜひご笑覧ください!“自分にできそうなことが本屋だったというだけで、別にライブハウスでも漫画喫茶でも映画館でも何でもよくて、とにかく、マイノリティがいないことにされなくて、自分のことについて書いてあると思える何かに出会える場所の総数を増やしたいと思って本屋を始めた。僕たちはあまりにも選択肢を奪われ過ぎていないか。結婚はできないし、恋人と一緒に住むための部屋を友達として借りないといけないし、異性の恋人の有無を常に問われ続ける。一人でいれば半人前とされ、誰かといれば既定の関係性を無理やり押し付けられる。本屋メガホンは、ある意味これまで奪われてきた選択肢を可視化して提示するための取り組みであるとも言えるかもしれない。 “(本文より)===格差、差別、バッシング、家族、戸籍……色んなひとが困っているけど、これって全部同じ問題=家父長制なんじゃないか?さまざまな角度から「仕事」を考えるリトルマガジン『仕事文脈』。近年掲載した記事の中からフェミニズム、ジェンダー、セクシュアリティにまつわる文章を再編集。性差別的な問題の根幹にある、男性支配的な社会システムである家父長制を解体するための言葉を収録。【目次】1.ことば・表現 小さな言葉 小沼理 Shitが溢れるインターネット空間 濵田真里 空白のビルボードを見つめて  小林美香2.カルチャー「伝え方が悪かったかな、勘違いさせてごめん!」  ニイマリコ「伝統」を解体する際に  小田原のどか 美術の場でセーファースペースをつくる  ケルベロス・セオリー3.家族  文学の中の「オンナ・コドモ」ーあるいは家庭ーの領域の仕事  小川公代 シルバニアファミリーから考える  浪花朱音 結婚願望がゼロになるまで  笛美4.社会・政治  政治家だけじゃない 私たちだって主役であるべき  和田靜香 その家父長制は誰のため?──マジョリティ男性に必要な学びとレジスタンス  清田隆之 安倍晋三という政治家が力を持った時代、女性や家族、性的マイノリティをめぐる政策はどう展開されたのか  山口智美5.セックス びわこんどーむくんがゆく。  清水美春 セックスワーク・イズ・ワークを拒むもの  戸田真琴6.クィア 点が線になるまで、線が面になるまで  和田拓海 ひとりで生きたい  とりうみ 台湾のナイトクラブで婚姻平等を体験する  燈里 働きながら性別移行した私の経験  おいも[版元サイトより]===発行:タバブックス編 :仕事文脈編集部装丁 :惣田紗希 装画:super-KIKI編集:小沼理 判型:B6版変型(173mm×123mm)・並製・160ページ予定
¥1,540
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QUEERLY(Kotono x Katsuya)

=== 映画『異人たち』を主軸に、パンセクシュアルを自認しているKotonoとゲイ男性であるカツヤがそれぞれの視点から綴った2部構成のZINE。それぞれテーマを「Nearly Queerly」「(クィア)に過去を描き直し、未来を眼差すこと」と設定し、音楽から映画、イベントや日記に至るまで様々なトピックについて語ります。 クィアであるからといって、クィア理論に造詣があるわけでもなければ、権利活動の場に足繁く通っているとも言えない。そもそも当事者性が過剰に尊ばれることには危機感すら抱いているし。でも、この異性愛中心的な社会の中で、クィアである私たちの物語を語ることは、いくらしてもし足りないはずだ。 「個人的なことは政治的なこと」、第2波フェミニズム運動から脈々と受け継がれるこのスローガンは、日本でどれだけ実践が伴っているだろうか。どれだけ個人の尊厳を踏みにじる政治が行われているだろうか。個人の力を信じる上で、正直限界を感じてもいる。けれども愛する音楽や映画の力を借りてならば、そして、信頼できる友人と一緒ならば、口に出せる言葉がある。見えてくる景色がある。 QUEERという形容詞で捉えられてこなかった物語を、QUEERLYという副詞を以って描き直すために。「みんなの思う・分かりやすいQUEER」に収斂されてしまった、そのピースに目を向けるために。私たちは私たちの物語を語る。*******************************■ 目次〇 Side Kotono —「Nearly Queerly」・まえがき・揺らぎ続けるクィアネス・日記・「Ximaira」遠回りして手に入れた私の光・変わるまで、鳴り止まない・誰のために誇るのか 何のために変えるのか・「ナン・ゴールディンに学ぶ社会運動・デモの礎」(映画『美と殺戮のすべて』考)・「向き合えてないことは解ってる、繋がってる」(映画『異人たち』考)・ 映画『異人たち』 浅井ちゃんと対談〇 Side Katsuya —「(クィア)に過去を描き直し、未来を眼差すこと」・まえがき・「Eurovision Song Contestとピンクウォッシング(仮)」・「『個人的なことは政治的なこと』を当たり前に」(シリーズ『ラスト・コール / 性的マイノリティを狙う殺人鬼』考)・「Music to Celebrate Our Queerness With」(祝福の為の音楽)・日記(2024年4月1日)・「内なる子供を救うために/To Save Our Inner Children」(映画『異人たち』考)・Illustration:金井冬樹[版元サイトより]===著者:Kotono,Katsuya判型:H180mm×W180mm 32p
¥1,000
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フェミニスト、ゲームやってる

"冒頭で取り上げる『ビクミン4』は私が失敗したゲームの一つだ。私は『ピクミン4』のあからさまな植民地主義に疲れ果ててクリアすることに失敗した。けれどゲームという体験ではこの失敗は決してただの失敗ではなく、失敗自体が批評的に機能する可能性をもつ。 なぜなら、プレイヤーがルールとやり取りをすることで主体的に物語を作り出すゲームでは、プレイに失敗したということ自体が、プレイヤーにとってのエンディングの一つになるからだ。システムの穴をついて勝利することがプレイヤーの物語になるように、システムに敗れることも、同じようにプレイヤーの物語となりえる。それは世界を覆う規範や差別へのささやかな抵抗でもある。 こうした体験はゲームとセクシュアルマイノリティの関わりの重要さを示している。ゲームというメディアが提供する失敗の可能性や抵抗の体験は、ジェンダーや異性愛を中心とした規範に苦しめられるセクシュアルマイノリティの経験そのものでもある。"(「はじめに」より)===「ゲームはフェミニズム的にもホットなメディアになっている」。フェミニストで歴史研究者、パンセクシュアルで車いすユーザーの書き手が、フェミニズム・クィアの視点でビデオゲームを読み解く画期的なエッセイ!「トラウマを語ったり、現実の世界の問題を考えたり、そうした行為を少しだけ遠く、少しだけコントロールできる状態でやっていく。ゲームのそんな機能に私は助けられてきた。そこでは自分にとってつらい問題を、距離をとりつつ思考することができる。この本も、誰かにとってそんな役割を持つことができたら、そしてそんなゲームを、フェミニズムを広めることができたら、そんなふうに考えながら今、書いている」(「おわりに」より)【目次】はじめに なぜフェミニスト、ゲームやってるⅠ あの有名なゲーム#01 かくして私は収奪と救出に失敗する──「ピクミン4」、やってみた#02 多様なキャラクターのシューターゲーム──「スプラトゥーン3」「オーバーウォッチ」「エーペックスレジェンズ」、やってみた#03 大作ゲームの女性表象とクィア表象の歪みと良さを体感する──「アサシン クリード オデッセイ」、やってみた【コラム】語られるレイシズム・語られないセクシズムⅡ  クィアが活躍するゲーム#04 クィアがオプションじゃない恋愛ゲーム!──「ボーイフレンド・ダンジョン Boyfriend Dungeon」、やってみた#05 ゲームの難しさがマイクロアグレッションを表現する?──「セフォニー Sephonie」、やってみた#06 選べない環境と自分自身のはざまで──「ラスト・オブ・アス パート2」、やってみた【コラム】ボーイズクラブとしてのゲームコミュニティⅢ マイノリティの日常を感じるゲーム#07 トランスジェンダーの日常と過去の解釈を描く──「テル・ミー・ホワイ Tell me Why」、やってみた#08 バイセクシュアルの表象とモノの方を向くお引っ越しゲーム──「アンパッキング」、やってみた#09 トランスジェンダー男性同士の交流──「ペイトンの術後訪問記 Peyton’s Post-Op Visits」、やってみた#10 ノンバイナリーの学生たちの卒業前夜──「ノーロンガーホーム No Longer Home」、やってみた【コラム】ゲームと能力主義Ⅳ 80-90年代を描くゲーム#11 90年代のZineとレズビアンの反抗物語──「ゴーンホーム Gone Home」、やってみた#12 クィアなミドルエイジ女性の過去・現在・未来──「レイク Lake」、やってみた#13 トランスジェンダー女性記録を消しながら記憶をたどる──「イフ・ファウンド… If Found…」、やってみた【コラム】ゲームと障がいⅤ 歴史を想像するゲーム#14 台湾の戦後と恐怖を再訪するホラーゲーム──「返校-Detention-」、やってみた#15 哀悼と歴史の可能性を考える──「シベリア:ザ・ワールド・ビフォー Syberia: The World Before」、やってみた#16 男らしさに呪われる運動家たちの殺人事件──「ディスコ エリジウム Disco Elysium」、やってみた#17 社会運動の理想と抵抗のあいだに──「スパイダーマン:マイルズ・モラレス」、やってみた【コラム】オープンワールドと都市の遊歩者の課題Ⅵ ファンタジー世界を旅するゲーム#18 ヘイターと戦うレズビアンでトランスなロードムービー──「ゲット・イン・ザ・カー、ルーザー Get In The Car, Loser! 」、やってみた#19 過去と未来を作り変えられる魔女になってどうする?──「コズミックホイール・ホイール・シスターフッド The Cosmic Wheel Sisterhood」、やってみた#20 かつて私は、あのゲームの余白にフェミニズムやクィアを投影していた──「MOTHER2」「ドラゴンクエストⅥ」「ファイナルファンタジーⅥ」、やってみた【コラム】フェミニストのためのゲーム作りガイドおわりに フェミニストたち、ゲームやっていく参考文献さらにゲームを知るための文献リストフェミニストのためのゲームリスト[版元サイトより]===著者:近藤銀河発行:晶文社判型:四六判 並製 320頁
¥1,980
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エブリデイ・ユートピア

===ユートピアは夢物語ではない。プラトンから現代まで、多様な共同体の豊富な実例を参照しながらより幸福な暮らしのあり方を考える、閉塞感に満ちた時代の希望の一冊。ユートピア=夢物語ではない私的生活から社会を変える古代ギリシャのピタゴラスから現代コロンビアの「家母長制」エコビレッジまで様々な思想やコミュニティの実践を参照しながら戦闘的オプティミズムで資本主義リアリズムと冷笑に挑む[目次]第1章 未踏の知に向けて勇敢に踏みだす社会の夢は混沌から生まれる/冷笑家はいつだって笑うもの/クレイジーな人が世界を変える/家父長制の2つの父ワード/政治的なことは個人的なこと/キング牧師と宇宙大作戦第2章 家庭とは壁のあるところ?床下の骨が語ること/信仰生活と学生寮/ファランステールへ行け!/労働者たちの宮殿/鉄筋コンクリート造りの夢/人とつながる都会生活/コハウジングの豊かな暮らし/家母長制のエコビレッジ/家事を社会化する住宅設計/近所づきあいのリアルな事情/足りない住宅、余るペントハウス第3章 子どもは社会の公共財子育てのコストを担うのは誰か/プラトンの理想の子育て/共産党宣言よりも過激な提案/愛を共有する完全主義者/ガリラヤ湖畔の「子どもの家」/そのためでなければ、国家に何の意味がある?/早期保育のポジティブな効果/親は誰だって不公平第4章 学校は何を教えるのか教育が投資商品になる社会/見過ごされたアインシュタイン/中世のウィキペディア/ウクライナのユニークな自立教育/あらゆる学校を農場にする/米国ハンディキャップ省/イェール大学で一番人気の授業/詩を読みに街へ出よう第5章 所有のない世界を想像する「所有、それは盗みである!」/主人のために働くことなかれ/富める者がますます富むしくみ/もしもウィキペディアが営利企業になったら/生産者を生産するのは誰か/信仰深いコミュニストたち/ユートピアの税金問題/世界に広がるエコビレッジ/もっともプライベートな場所を共有する/シェアリング・エコノミーの先にあるもの第6章 君をボス猿に喩えようか核家族というブラックボックス/チンパンジーの精巣が教えてくれること/あなたの祖先はチンギス・ハンかもしれない/一夫多妻は重罪なのか/独身者の怒りをなだめる装置第7章 幸せな家庭はどれも似ていなくていい古代スパルタの女たち/誰にも苗字のない世界/核家族は一種の牢獄?/恋愛を結婚から解き放つ/非婚式とクリスマスケーキ/自分で選んだ家族/3人で親になる/家族の定義を拡大する第8章 スタートレックの未来へ戦闘的オプティミズム/認知能力としての希望/ディストピアのフルコース/庶民にとっておなじみのもの/もしも楽園ではなく、地獄だとしたら?/ラディカルな希望を行使する/すべては可能もっと知りたい人のための読書案内[版元サイトより]===著者:クリステン・R・ゴドシー 著、高橋璃子 訳発行:河出書房新社判型:四六判
¥2,970
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MiNoRi+ 創刊号

===『MiNoRi+(ミノリト)』は、ジェンダーマイノリティ/セクシュアルマイノリティを主題とした創作物(漫画・小説・短歌・イラストなど)を専門に取り扱う雑誌です。 『創作を安心して読める・発表できる場』を目指して有志の作家二人が発足した創刊号です。 ミノリトの理念に賛同した作家たちが、読者に寄り添い、ともに歩んでくれる、あたたかで力強い作品をお届けします。 <漫画> イトノケイ / 『カナリアの歌う朝』 藤城まり子 / 『楽園』『彷徨える人へ』 澄川小歌 / 『あなたを聴く』 はち / 『線を引く』 百葉箱 / 『STAND BY(スタンバイ)』 <小説> 村野真朱 / 『虎態(とらなり)』 <短歌>  ミキカオリ / 『眠る金曜』 <イラスト>  依田温 / 『プライド』 [版元サイトより]===発行:イトノケイ、藤城まり子 判型:A5・224ページ
¥1,600
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エトセトラ VOL.11 特集:ジェンダーと刑法のささやかな七年

"女たちの地道な活動は、『プロジェクトX』のような番組で取り上げられることがなかなかない。性犯罪刑法の改正も、そのために国内で行われた運動も、運動をする女たちに向けられた冷笑や嫌がらせも、マスメディアの男性の多くはほとんど関心を持たないだろう。そうであるならば、自分たちで記録に残しておくしかない。 特集タイトルの「ささやかな」には、多少の皮肉を込めた。女性運動はいつも小さく扱われるから。ただ、未来にさらに大きな前進があると信じて、この7年を「ささやか」と思いたい気持ちもある。"(「特集のはじめに」より)===110年ぶりとなった2017年の性犯罪刑法改正と、根幹的な変化があった2023年の再改正。 その7年のあいだ、現場を見てきたライターの小川たまかとともに2つの刑法改正をふりかえり、日本で性暴力とたたかい、改正を成し遂げた当事者、支援者、フェミニストたちの活動を記録に残す。法曹、ジャーナリズム、研究、医療、性教育、表現、運動…etc.それぞれの場で社会を変えようとしてきた声を集めた特集号。エッセイ、インタビュー、座談会、読者投稿など。[版元サイトより]===発行:エトセトラブックス判型:A5判・並製・128ページ
¥1,540
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生きることのはじまり

===絶望を生きるわたしたちへ。障碍者だけのパフォーマンス集団「態変(たいへん)」の主宰者が、想像を絶する極限状況を生き延び、人間の本質を問い続けた「生きること」の物語。朝鮮古典芸能の伝承者で、在日1世の母から生まれた著者。継承を期待されるが3歳でポリオ(小児マヒ)を発病し、首から下が全身麻痺の重度障碍者となる。苦悶に満ちた4年間の入院治療の末に退院、肢体不自由児施設での集団生活を10年間過ごす。そこでは、設備不備による劣悪環境下で友人の死を目の当たりにする。その後、障碍者自立解放運動に参画、同時に、当時はまだ珍しかった、24時間介護の自立障碍者となる。運動組織の分裂・解体をきっかけに「態変」を旗揚げし1児の母へ。その壮絶な半生の軌跡を、切実な筆致で描く。"私の生い立ちには、徹頭徹尾、普通ということが何一つない。かなり変わった存在である。 誕生したのは一九五三年十一月二日。大阪府の池田市というところで生まれた。よけいなことだが干支は巳、血液型はO型、星座は蠍さそり座である。私の母親は在日の一世。いわゆる朝鮮半島から日本に渡ってきた朝鮮人である。だから日本語はたどたどしく、苦手だ。また、この人は朝鮮の古典芸能の伝承者で、芸人として生きてきた。この母の生きざまによって私の存在がかなり規定された面は大きい。 在日朝鮮人という立場も、日本の中では少数派だと思うが、在日の中でも古典芸能家というのはもっと数少なく、一般的な在日の家庭ともまた違った特殊な家庭といえるだろう。私は十人兄弟の末っ子で、母親は四十二歳のときに、他の兄弟とは父親の違う子どもとして私を産んだ。そして三歳のときにポリオに罹り、それ以来、小児マヒの後遺症として全身麻痺障碍者となり私の人生ははじまる。 在日の朝鮮古典芸能家という少数中の少数の珍しい家庭に生まれ、またそのうえに重度の障碍者になった。同じ立場の人を他に探そうとしてもそうはいない。この徹頭徹尾「普通」ということがない私の生い立ちは、結果として私には幸いしたと思う。"──「第 一 章  母、そして幼いころ」より[版元サイトより]===著者:金滿里発行:人々舎判型:A6変形 / 上製 / 464ページ
¥1,980
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Troublemakers No.1

===『Troublemakers』は、ミスフィッツ(はみ出し者)のストーリーを伝えるインディペンデントマガジンです。編集チームのふたりが会いたいと思うミスフィッツに会いに行き、いまの時代を生きる個人の、リアルな声とそれぞれに固有な人生のストーリーを伝えています。『Troublemakers』No.1では、大阪に住むアメリカ人トランス女性のレミー・ニッタ、アイヌ文化を発信する関根摩耶、アイルランド人シンガーソングライターのクリスチャン・コール、スイスを拠点にするインターセクショナル・フェミニスト・プラットフォーム「Futuress」の共同ディレクターである小島 澪とマヤ・オウバーに会いに行きました。そのほか、ドイツ人写真家タマラ・エクハルトによるアイルランドのマイノリティグループ「トラベラー」を捉えたドキュメンタリー写真と、日本人アーティスト・苅部太郎が自身の離人感覚について綴ったエッセイを掲載しています。[Table of Contents]We Are Who We AreわたしたちがわたしたちらしくいられるためにRemy Nitta, an American trans woman and massage therapist, lives in Osaka with her Japanese partner and their two-year-old child. What kind of life has Remy—who declares herself as a misfit and seems to accept the misfit herself and always be who she is—lived? In this long interview, we asked Remy about how she has embraced herself.アメリカ人トランス女性でマッサージセラピストのレミー・ニッタは、日本人女性のパートナーと2歳の子どもとともに大阪に暮らしている。自身はミスフィッツと言い切る──そしてはみ出し者である自分を受け入れ、いつも自分らしくいるように見える──彼女は、これまでどんな人生を生きてきたのだろう? レミーさんに「自分を受け入れるまで」を訊いた、ロングインタビュー。Roots to Fruitsいまアイヌを伝えるということMaya Sekine—who also has roots in Ainu, the indigenous people of Hokkaido—travels to and from Hokkaido, as well as abroad, for her work as an ambassador for Ainu youth. We asked her about what it was like growing up in the village of Nibutani as an Ainu descendant and what she hopes to pass down to future generations.北海道の先住民族・アイヌにもルーツをもち、アイヌ文化を伝える関根摩耶。北海道と海外を飛び回り、アイヌにルーツをもつ若い世代を代表するように日々さまざまな活動をしている摩耶さんに、アイヌとして生まれ育ったこと、そして、これからの世代のために伝えていきたいことを、彼女の地元・二風谷で訊いた。The Children of Carrowbrowneキャロウブラウンの子どもたちAs Ireland’s largest minority group, Travellers are often ostracized from the rest of Irish society for their nomadic way of life. German photographer Tamara Eckhardt happened to meet eight Traveller families and took their children's photos. She talked about the days she spent with ”The Children of Carrowbrowne” and what is to come.「トラベラー」と呼ばれるアイルランド最大のマイノリティグループは、その遊牧民のような生き方から、現地の社会から排斥されている。ドイツ人写真家タマラ・エクハルトは、偶然の出会いから8組のトラベラーの家族と知り合い、その子どもたちの日々の生活を撮影した。タマラさんが語る、「キャロウブラウンの子どもたち」と過ごした日々と、これからのこと。Last Goodbye自分とつながるための音楽Irish singer-songwriter Christian Cohle has been steadily gaining attention in the European indie music scene since his debut in 2020. The cover of his second album ”Wetlands” was shot in rainy Shibuya. Why did he have to choose Tokyo? The story unpacks Christian's life and the process of making the heartbreak album that made him confront his vulnerability.アイルランド人シンガーソングライターのクリスチャン・コールは、2020年のデビュー以降、ヨーロッパのインディシーンで着実に注目を集めてきた。そんな彼のセカンドアルバム『Wetlands』のカバーが撮影されたのは、雨の渋谷。なぜ彼は東京を選ばなければいけなかったのか? クリスチャンの音楽人生と、弱さと向き合う失恋アルバムができるまで。Utopia for Feministsフェミニズムも未来もみんなのものFuturess, a non-profit organization based in Basel, Switzerland, is ”where feminism, design, and politics meet,” creating a learning community with members from around the world. The co-directors, Mio Kojima and Maya Ober talked about the power of dreaming and how they are creating a space where change can feel possible.フランスとドイツの国境に位置するスイスの街・バーゼルを拠点にするNPO「Futuress」は、「フェミニズム・デザイン・政治が出会う場所」として、世界中の仲間たちとともに学びのコミュニティをつくっている。共同ディレクターの小島 澪とマヤ・オウバーが、夢を見ることの力について──いかにして彼女たちが変化は可能だと感じられる空間をつくっているのかを語ってくれた。My Overview Effectリアリティの境界線Tokyo-based artist/photographer Taro Karibe has lived with a sense of depersonalization—the inability to feel reality in his own existence and in the people and environment around him—since childhood. He wrote about how he overviews the world with that sense and his process of exploring the boundaries between human and non-human, reality and fiction, through his artwork.東京を拠点にするアーティスト/写真家の苅部太郎は、子どもの頃から離人感覚──自分の存在や周りの人や環境にリアリティを感じられないこと──を抱えて生きてきた。その感覚とともに世界をオーバービュー(概観)すること、そして、作品を通して人間と非人間の、現実と虚構の境界を探り続けてきた過程を、苅部さんが綴った。※裏表紙に記載している「離人症」は、「離人感覚」がより正しい表現です。[版元サイトより]===EDITOR:宮本裕人ART DIRECTOR:井上麻那巳Language: English & JapaneseSize: 171mm × 240mmPage: 160pCover Price: ¥3,600
¥3,600
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ただ生きるアナキズム

===抵抗とは生である――音楽や映画、文学、思想を軽やかに跳躍して挑発的な語り口で国家や資本主義と対峙する戦略を提示し、不断の努力と相互扶助で日々の営みを支え、小さなさざ波から大きな潮目を変えていくための日常にあるアナキズムの可能性を活写する。*国家や資本主義が私たちの欲望をさまざまに制限する現代にあって、「ただ生きる」とはどういうことか。「ただ生きる」ために、私たちは何をすべきなのか。アナキズムの観点から、キング・クリムゾンを聴き、ゴダールや石牟礼道子の物語に飛び込み、デヴィッド・グレーバーや鶴見俊輔と対話してその思想を大胆に読み替える。社会の編み目にある暴力や非対称な関係性をあぶり出し、それらを避けるための基盤として相互扶助があり、自由があり、欲望があることを描き出す。音楽や映画、文学、思想を軽やかに跳躍して、硬軟織り交ぜた文体とときに挑発的な語り口で国家や資本主義と対峙する。そして、不断の努力と相互扶助で日々の営みを支え、小さなさざ波から大きな潮目を変えていく、日常にあるアナキズムの可能性を活写する。[目次]0 序に代えて音楽篇1 東京の西から――フィッシュマンズについて2 ルー・リードとニューヨーク3 特異性の論争(ルビ:コントロヴァーシー)――プリンス、その経験の雫4 キング・クリムゾンの残響――一九六九年の精神史5 「少しづつ身体は死んでく」――ceroにまつわる思い出話6 土と音楽映画篇7 after the requiem――ジャン=リュック・ゴダールの脱構成8 王をたたえない――『バーフバリ』について9 映画のなかのアナキズム――『金子文子と朴烈』(監督:イ・ジュンイク、二〇一七年)論10 俺たちは共産主義者だ――『ギミー・デンジャー』11 「力」のための覚醒剤――スパイク・リーのために12 チョッケツ、アジア――空族『バンコクナイツ』13 狼の夢/夢の狼――『狼を探して』(監督:キム・ミレ、二〇二〇年)文学篇14 森崎民俗学序説――森崎和江における「水のゾミア」の思想15 瀬戸内寂聴のアナキズム16 悶え加勢すること――石牟礼道子について17 鉱物的な眼――谷川雁18 地を這う精神――『はだしのゲン』19 月と靄――稲垣足穂におけるリーマンと相対性理論、タルホ・コスモロジーアナキズム思想篇20 石川三四郎における地球の思考――ヨーロッパ滞在から土民生活へ21 ダンスができない革命なんていらない――ルクリュからグレーバーまで22 アナキズムの自然と自由――ブクチンとホワイトヘッド23 抵抗とは生である24 ロジャヴァ革命についてあとがき[版元サイトより]===発行:青弓社著者:森 元斎判型:四六判 312ページ 並製
¥2,860
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読書と暴動 プッシー・ライオットのアクティビズム入門

===ロシアのフェミニスト・パンク・プロテスト・アート集団プッシー・ライオット創立メンバーが現代を生き抜くために必要な“実践的な知”を10のルールに基づいて紹介する、異色の生き方の指南書カラフルな目出し帽。挑発的なライブ・パフォーマンス。FIFAワールドカップ決勝戦への乱入。結成時から現在に至るまで、常に世間の耳目を集めるロシアのフェミニスト・パンク・プロテストアート集団、プッシー・ライオットとはいかなるグループなのか? なぜ結成されたのか? その真の目的とは? 本著は、プッシー・ライオット創設メンバーであるナージャ・トロコンニコワがその全貌を明らかにした著書『Read & Riot』(2018年)の翻訳本です。プッシー・ライオットの設立経緯から、かれらがロシア国内でおこなった数々のアクション、さらにはロシア当局に逮捕されたのちの苛烈極まる獄中生活までを綴ったトロコンニコワの手記でありながら、同時に、著者がそうした体験のなかから得た“実践的な知”を紹介する生き方の指南書(サバイバル・ガイド)とも言える内容の1冊。ロシアでフェミニストでクィアであることの意味とは? アクティビズムは社会でどんな役割を果たすのか? アートとアクティビズムはいかに交差するのか? ハーバード大学やケンブリッジ大学で講演をおこなうアクティビストで、アイ・ウェイウェイやジェニー・ホルツァー、ジュディ・シカゴらの系譜に連なるアーティストのトロコンニコワが、カントからニーナ・シモン、あるいはウィトゲンシュタインからパンク・ソングの歌詞までを縦横無尽に引用しながら、そうした疑問の数々にユーモアたっぷりに答えていきます。【目次】文化労働者としてのアーティスト――日本版のためのまえがきイントロダクションルール1:海賊になれルール2:ドゥ・イット・ユアセルフルール3:喜びを取り戻せルール4:政府をびびらせろルール5:アート罪を犯せルール6:権力の濫用を見逃すなルール7:簡単に諦めるな。抵抗せよ。団結せよ。ルール8:刑務所からの脱出ルール9:オルタナティヴを創造せよルール10:ビー・ア・(ウー)マン最終声明:希望は絶望から生まれるこの本に寄せて:キム・ゴードンこの本に寄せて:オリヴィア・ワイルド解説:清水知子(東京藝術大学教授)巻末コンテンツ:あるプッシー・ライオットの推薦図書リスト[版元サイトより]===著者:ナージャ・トロコンニコワ翻訳:野中モモ発行:ソウ・スウィート・パブリッシング判型:四六判変形、並製本、304ページ
¥2,860
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共感と距離感の練習

『1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい』(タバブックス/2022)で知られるライター・編集者の小沼理による初のエッセイ集。「ここにいない誰か」(p115〜)では、2023年10月に小沼さんとloneliness booksの潟見さんを当店にお招きして開催したイベント「書くこと、読むこと、綴じること –社会運動としての本屋/アクティヴィズムとしての日記–」についても触れられています。当日参加された方も、遠方で参加できなかった方もぜひご一読いただけたら嬉しいです。*ちょっとした些細な出来事や、見たもの触れたもの、社会的な変化(あるいは後退)をきっかけに、遠い昔のどこかの誰かに思いを馳せたり、あるべき未来を想像したり、自分の過去の言動を省察したり。自他の境界を滲ませながら/伸縮させながら、ぐねぐねと蛇行しながら思索と実践を続ける著者の、真摯で実直な姿勢や視点をそのまま体感できる一冊です。 “本当は「わからない」からはじめるべきなのかもしれない。安易に共感するよりも、その方が安全だと思う。でも、スイッチのように共感を切ることはうまくできないのだった。私にとって、共感は「する」のではなく、「してしまう」ものだから。それは勝手に動いたり、動いてほしい時に微動だにしなかったりする。不具合だらけだ。それで無理やりスイッチを切ろうとすると、今度は誰も傷つけないけれどわかりあうこともないような距離感になってしまう。実際、暴力的になるよりはいいと思って距離をとりすぎてしまって、親しくなる機会を逃すことがよくある。 共感も距離感もうまく使いこなせない。だからこそこだわってしまうのだろう。なんとか組み合わせて、練習しながら上手になっていきたい。混ざり合った世界と分離した世界を同時に生きるように。言葉にならないものと言葉を重ねて一つにするように。”(「はじめにーわからないけどわかるよ」より)===「わかる」なんて簡単に言えない、「わからない」とも言いたくない。ゲイ男性の著者が、自他のあわいで揺れながら考えるエッセイ。【内容】初めて物語の中に私に似た人を見つけた日のこと、東京とソウルで参加したプライドパレードのこと、日本の同性婚訴訟やパートナーシップ制度のこと、同じ時代を生きている/生きていたクィアのこと――誰かの痛みや怒りや悲しみが、まるで自分のことのように思えることがある。乳化した水と油のように混ざり合ってしまう。だけどあなたはあなたでしかなく、私は私でしかない。他者同士である私たちが、重なったりずれたりしながらともにあるための、「共感」と「距離感」。その可能性と難しさについて。「わかる」なんて簡単に言えない、「わからない」とも言いたくない。ゲイとして、シスジェンダーの男性として、著者が日常の中で直面したエピソードを描きます。“共感も距離感もうまく使いこなせない。だからこそこだわってしまうのだろう。なんとか組み合わせて、練習しながら上手になっていきたい。混ざり合った世界と分離した世界を同時に生きるように。言葉にならないものと言葉を重ねて一つにするように。”――「はじめに」より自分と他者、規範と逸脱、個人的なことと社会的なこと……様々なものごとのあわいにとどまり、揺れながら考えるエッセイ集。【目次】はじめに――わからないけどわかるよ重なりと異なり別の複数の色善意「男性的」空気と柔軟体操水の中アップスパイラルシーンが救うもっと大きな傘をありあまるほどのここにいない誰か無関心について安全なファンタジー未来がない気分男性への愛(切り裂いて)プレイリストいつかどこかであるいはおわりに――無防備になる【著者略歴】小沼理〈おぬま・おさむ〉1992年、富山県出身、東京都在住のライター・編集者。著書に『1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい』(タバブックス)。本書がはじめてのエッセイ集となる。[版元サイトより]===著者:小沼理発行:柏書房判型:四六判 208ページ
¥1,760
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仕事文脈vol.24

"戦争は経済行為なのだ。今起きているパレスチナの虐殺をみて、強く感じる。私たちの目前で行われる殺戮行為は、誰かのお金に支えられ、誰かを儲けさせている。ガザでは、新しいコンドミニアムの建設が予定され、ニューヨークで販売予約会が行われている。虐殺は「自衛」という詭弁を笠に来た、血みどろの商行為であり、資源を支配しようとする野望であり、人命だけでなく自然の破壊に貢献する気候変動イシューであり、女性や母親たちを追い込むジェンダー問題でもある。私にとって重要なイシューが、すべて地続きでつながっているという確信を深めることにもなっている。"(「虐殺に抗うために生活者の私たちができること」より)===特集1:「反戦」と仕事この仕事の先で誰も殺されないようにこの仕事の先で誰か解放されるようにこれまで以上に考えている戦争、侵略、虐殺、民族浄化、植民地主義止めるために、繰り返さないために頭を使って手や体を動かして取り組むいろいろ佐久間裕美子/虐殺に抗うために生活者の私たちができること松下新土/大量虐殺に抗する「交差性」渡慶次美帆/「本屋」=「反戦」私なりの方程式 Azami /推しと私が生まれ、育ち、暮らす国の歴史についてDecolonize Futures インタビュー/東アジアの文脈で脱植民地化を考える〈戦争〉をどう捉えていますか20 代に聞く実感、教育、アクションクリエイティブで連帯、反戦パレスチナとの仕事から― 暮らしや仕事の中から社会を変える、草の根でつながる 皆川万葉さん インタビュー特集2:住まい、どうですか?家賃高いな、少し狭いな、日当たり良いな、そう思いながら、住んでいる集合住宅、一軒家、シェアハウス、団地賃貸なのか持ち家なのか、都心か地方か、誰と住むか住まいが変わる、なくなることもあるかもしれない仕事にも関わる住まいを考える古賀及子/建坪6坪、住宅ローン減税が受けられないくらい狭い家に住んでいますただ人と人が暮らすということ 星野文月さんと有吉宣人さんの実践南阿沙美/屋根のある路上、みたいな座談会 団地2024アンケート 今の住まい、どうですか?編集部座談会「ていねいな暮らし」は今どこに?堂々巡りの対話―「社会課題にのりきれない」背景にあるもの◎連載仕事回文 杉野あずさ・みりんとおさとう男には簡単な仕事  ニイマリコ40歳、韓国でオンマになりました  木下美絵虹色眼鏡  チサ/さようならアーティスト「聞く」という仕事  辻本力無職の父と、田舎の未来について。 さのかずや文脈本屋さん BOOKSライデン ほか[版元サイトより]===発行:タバブックス判型:A5判/134頁
¥1,100
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Decolonize Futures -複数形の未来を脱植民地化する- vol. 1『反人種差別、フェミニズム、脱植民地化』

"メディアや教科書のなかでは、大きな力を持った「世界」の語りが伝えられ、その歴史こそがただ一つの歴史であると理解されています。しかしそこから一歩距離を取ってみたときに、それぞれの世界が互いにぶつかり合い、抑圧や支配が生まれ、語られなかった歴史が存在していることに気付かされます。そうして今の世界に存在する暴力や差別の根を辿っていくと、植民地主義という地層が顔を現すのではないかということを、私たちはこのマガジンを通じて問題提起をしたいのです。"(「はじめに」より)日本/東アジアにおける植民地主義の根深さ・脱植民地化の必要性についての議論を行い、複数形の未来の可能性を作るためのZINEプロジェクト「Decolonize Futures」によるZINE第1号。植民地主義が今日の抑圧や支配、暴力、差別といかに根深く繋がっているか、"ゴールではなく、終わりのないプロセスとして"脱植民地化とどのように向き合うか、「ヘテロセクシズム・白人至上主義・西洋文化・科学的合理主義」が支配する単一的な「世界」ではなく、もっとひらかれた多元的で主体的な複数形の未来について、考える一冊。-----「家父長制、白人至上主義や人種差別。社会に存在する不平等や格差の原因は、植民地主義にあるのかもしれない。」物理的な植民地支配が多くの地域で終わったにも関わらず、欧米諸国が行った経済的搾取や文化的な支配を通じて、暴力的な構造は今も私たちの生活に根付いています。植民地主義の世界観では、欧米の文化が世界の中心であり、「シスヘテロ男性、白人(日本では人種的マジョリティである日本人)が最も人間らしい存在と見なされるヒエラルキーが生まれます。そして「女性/性的マイノリティ/有色人種の人々/非西洋の人々など」はヒエラルキーの下に位置付けられ、搾取され続けてきました。Vol.1は、こうした現状に警鐘を鳴らし、フェミニズム、反人種差別がいかに脱植民地化と繋がるかを考える一冊です。本号ではニューヨーク市立大学リーマン校のラローズ・T・パリス教授を招き、複数の社会課題が植民地主義と交差する様子に焦点を当てたレクチャーを行い、その講演を記事化しました。本文では、レクチャーや参加者との対話を可視化し、今の日本社会や言論空間において「脱植民地化」に関心を抱いた参加者と、ラローズ・T・パリス教授の対話の記録も紹介しています。[版元サイトより]-----編集:酒井功雄、saki・sohee発行:Decolonize Futures判型:B6/88ページ
¥1,650
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Decolonize Futures -複数形の未来を脱植民地化する- vol. 2『脱植民地化と環境危機』

"「脱植民地化/脱植民地主義」という言葉を考える時に、奴隷制や人種差別により傷つけられた人々の身体のことを、土地の返還や賠償を求める脱植民地化のことを、文化や知識に蔓延る植民地主義からの解放を、そして自分がまだ知り得ないアプローチで行われている脱植民地化のことを考えたいと思います。私たちの生存を脅かす環境危機と深く絡まり合う植民地主義を解体し、私たちはどのように複数形の未来を描くことができるのか。可能性を開くための思考にご一緒ください。"(本文より)日本/東アジアにおける植民地主義の根深さ・脱植民地化の必要性についての議論を行い、複数形の未来の可能性を作るためのZINEプロジェクト「Decolonize Futures」によるZINE第2号。テーマは『脱植民地化と環境危機』。===2023年は、観測史上最も暑い年でした。気候変動によって台風や豪雨の被害が年々悪化している状況が、もはや当たり前のように感じてしまいます。環境の危機は、気候変動だけではありません。地球上の様々な生物種が、類を見ない速さで絶滅している「第6の大量絶滅」に入ったと言われています。環境破壊や気候変動が悪化してきた歴史の背景には、環境破壊を肯定し推し進めてきた経済や政治、そして文化があります。植民地主義を通じて、植民地の人々や自然を搾取可能な「モノ」とみなし、土地を征服し切り開いてきたことが歴史的な環境破壊へと繋がっていきました。Decolonize Futures Vol. 2「脱植民地化と環境危機」は、環境危機の根底にある植民地主義を批判し、オルタナティブな未来の可能性を研究する方々とのインタビューを収録した一冊となっています。立教大学特任准教授の中野佳裕さんと、オーフス大学助教授の本田江伊子さんを招き、脱植民地化運動が様々な変化を遂げながら展開されてきた歴史、脱成長から考えるオルタナティブな未来の可能性、歴史をイデオロギー化せずに複数形の語りをすることの重要性といったトピックについて深掘ります。[版元サイトより]===編集:酒井功雄、saki・sohee発行:Decolonize Futures判型:B6
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