素敵な本と本屋さん

素敵な本と本屋さんとの出逢いの記録。 好きな本、都内の本屋さんを中心に紹介します。本は…

素敵な本と本屋さん

素敵な本と本屋さんとの出逢いの記録。 好きな本、都内の本屋さんを中心に紹介します。本は新しいものから古いものまで、ジャンルもいろいろ。 インスタでは写真もご覧いただけます。 https://www.instagram.com/books_and_bookstore/

マガジン

  • 一箱古本市をひらこう

    【現在準備中】いつか一箱古本市をひらきたいと思い、どのような準備・検討がどのようなステップで必要かを調査して、その結果を載せていきます。 調査段階&いい記事が載せられる自信がないので、今はまだ買わないでください(苦笑!

  • 本屋さんのガイドブック

    行ってみてとっても素敵だった本屋さんをご紹介していきます。

最近の記事

春の日射しのもと、 乙女椿がうかぶちいさな用水路 下では鯉がのんびり尾をゆらす 草むらの亀は甲羅干し、首のばす ここで一句、、、が浮かべば素敵な淑女になれるのかな。

    • 晩秋の公園、池のほとりで。

      • 一箱古本市をひらきたい

        平成最後の夏、素敵な一箱古本市との出会いがありました。 いつか私も一箱古本市をひらきたいと思い、 どのような準備が必要かを調査してここにまとめようかと思います。 いろんなところで一箱古本市が開催されるようになるといいな。

        ¥100
        • 2019年現在の積読本まとめ

          ・僕は数式で宇宙の美しさを伝えたい ・30センチの冒険 ・ふたりからひとり ・ナナメの夕暮れ ・若林さんの定期購読マガジン 職場で勧められて買ってみた https://www.amazon.co.jp/dp/B07YNM35FM 文庫は、シリーズが出るとすぐに買っているけれど、 新書は、最近買う量が減ってしまったな。 好きな作家さんの新書か、本屋さんで偶然出会った本を買うのが好きだから。

        春の日射しのもと、 乙女椿がうかぶちいさな用水路 下では鯉がのんびり尾をゆらす 草むらの亀は甲羅干し、首のばす ここで一句、、、が浮かべば素敵な淑女になれるのかな。

        マガジン

        • 一箱古本市をひらこう
          1本
          ¥100
        • 本屋さんのガイドブック
          3本

        記事

          帰り遅いけどこんなスープなら作れそう (著:有賀薫)

          超繁忙時期に入ると終電まで働くこともざらにあった。そのため、夕食というよりも夜食として軽いご飯を作ることが多かったのだが、食材の持ちを考えると豚汁の登場回数が多い食卓であった。 よくできた旦那でそれでもなにも文句は出てこなかったが(感謝)、夜遅くても簡単な調理をすることは気分転換にもなっていたので、簡単レシピのレパートリーをもう少し増やせないかと思っていた。   ふらっと立ち寄ったコンビニの書籍売り場で見つけたのだ。 「帰り遅いけどこんなスープなら作れそう」 まさに私のた

          帰り遅いけどこんなスープなら作れそう (著:有賀薫)

          歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ (著:甲斐みのり)

          あれは15年程前だったか。近代建築マニアの友人に誘われて、駒沢給水塔の見学会に参加した。 世田谷の住宅街を歩くと突如として出現する巨大な2体の塔。 双子の給水塔ともいわれるそのシンメトリーな姿に釘付けになった。 以来、その友人と年に数回、近代建築を目当てに散策することが一つの楽しみとなっている。 しっかり解説を読むし、パンフレットももらってくるのだが、友人のように筋金入りではないためか、わかりやすいデザイン性や、以前に投稿したような陰翳の美に目がいってしまい、建築家の名前ま

          歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ (著:甲斐みのり)

          後ろ歩きにすすむ旅(著:石井ゆかり)

          石井ゆかりさんといえば、星占い(筋トレというサイト)で、かれこれ数年はお世話になっている。 一時期「スランプだ!」と自他ともに認める時期があり、友人に紹介してもらったこのサイトを毎日のように真剣に見ていた。 まさにそう!びしっと当てはまることが書かれていたため、一気に傾倒したのだ。 なんだかんだスランプは脱出し、それからは、「年報の道」という1年のテーマが書かれた占いコンテンツを、正月にじーっくり読み込むのが恒例だ。 〇月にはこうで~。と、時期的なことも示唆されているため

          後ろ歩きにすすむ旅(著:石井ゆかり)

          第2図書係補佐(著:又吉直樹)

          こういうのも書いてたんだぁと、図書館で何気なく手に取った本。 本書は、ヨシモト∞ホールが発行していたフリーペーパーに、又吉さんが本の紹介を載せていたそうで、それをまとめたもの。一部書下ろしもある。 本の解説や書評はほんの少し。ほとんどが本を読んだことで思い出したエピソードや救われたことなど。だから彼の人柄がとてもよくわかる。 自分では選ばないような本ばかりだったが、エピソードや語り口調が面白くて、一気に読み終えてしまった。 いくつかは、読んでみようかなと気になった本もあった

          第2図書係補佐(著:又吉直樹)

          陰翳礼讃(著:谷崎潤一郎/写真:大川裕)

          現国の授業で習ったのが「陰翳礼讃」との出会いだったか。 昭和初期に書かれた美意識に感銘を受けた。 西洋との対比で濁り・照明・漆器・建築・厠(トイレ)・能などを例に、日本の文化芸術のエモい点について綴られている。 特に共感できたのが、日本の座敷・建築について書かれた章。景色が思い浮かび、面白いと思ったものだ。 それからというもの、すっかり昔の日本建築に残る陰影の美に憑りつかれているわけだが、何度読んでもやはりすごくセンスが良いと感じる。 まとめると、 影は空間を構成する一つ

          陰翳礼讃(著:谷崎潤一郎/写真:大川裕)

          夏の朝(著:本田昌子/画:木村彩子)

          幼い頃に五感で覚えたあの夏の香りや音・情景・空気感は、今でも覚えている。 蝉が鳴き始める前の朝の庭の空気は妙に澄んでいて、でも一斉に鳴きだした途端にかき乱されて、暑さとだるさがぐっと押し寄せてきたり。 ぽつぽつと降りだした雨の、足元からせりあがってくる土の匂いが割りと好きだと感じたり。 夕方、虫の音色の変容で、もうすぐ夏も終わりかなぁって、ちょっと切なくなったり。 エアコン漬けの生活ではなかなか感じることのできない夏の情緒を、本書は思い出させてくれるだろう。 もうすぐ取り

          夏の朝(著:本田昌子/画:木村彩子)

          美味しいにきまってる(著:おりえ)

          表紙カバーのピザトーストに一目ぼれ。胃袋はすっかりピザトーストを食べる気満々だ。 これはTwitterで人気のおりえさんのレシピ集。ご本人が書いた可愛いイラストもたくさん登場し、手作り感満載。 お手本レシピ本とは少し違い、創作レシピが多いのが家庭的で高ポイントなところ。おりえさんの旦那さんへの愛がいっぱいつまっている感じ、伝わってくる。 ちょうどチーズがあったので、「ピーマンのミイラ巻き」「目玉焼きピザ」を早速作ってみた。チーズがカリっとろ~。 そりゃぁ、美味しいにきまっ

          美味しいにきまってる(著:おりえ)

          沼地のある森を抜けて(著:梨木香歩)

          先祖代々伝わる家宝のぬか床が呻く。そのぬか床から卵が産まれ、人になっていく。 ぬか床にまつわる一族のルーツの謎解き。そして、おそらく一番始めに有性生殖を行った細胞を擬人化した孤独と勇気の物語。この2つが協奏する。 “おそらく”としたのは、こっちの物語全体が何かの比喩なのだ。少し難解なので、こっちの話はいろんな解釈がありそう。読み飛ばして後でまとめて読んだほうが分かりやすいかもしれない。 全体的にとんでも設定だが、主人公はいたって現実的。これに苦悩しながら謎を紐解いていくため

          沼地のある森を抜けて(著:梨木香歩)

          となり町戦争(著:三崎亜記)

          町の広報誌に、となり町との戦争開戦のお知らせが、小さく便宜的に載っていたことから物語は始まる。 と言っても、主人公の生活に変化はない。 しばらくすると広報誌に戦死者の報せが載る。驚くものの、それでも日常は何も変わらない。 ある日、偵察業務の任命通知が届いたことから、日常は一変する。 この作者の作品はいつもそうだ。その視点に驚かされ、ぐんっと物語の世界へ引きずり込まれる。 本作に始まり、「失われた町」「刻まれない明日」「海に沈んだ町」「逆回りのお散歩」と、町とその住民を題材に

          となり町戦争(著:三崎亜記)

          本屋:KAIDO books & coffee(東京都品川区北品川)

          KAIDO books & coffeeは、レトロな雰囲気を残す北品川商店街にある。 すぐ近くには、昔ながらの下駄屋さん、お洒落なお茶カフェなど新旧こもごも。 引き戸を開けてお店に入ると、「いらっしゃいませ!2階も見ていってくださいね!」と。 店長さん?一人らしく、忙しそうにフードを準備されていたが、元気に声をかけてもらい、気持ちがふっと軽くなった。初北品川&初来店だったため少しの緊張があったのだ。 古本を扱っているとは思えないカフェ風のキレイな店内。 1階は、カフェがメ

          本屋:KAIDO books & coffee(東京都品川区北品川)

          体にうれしい藤井恵のまいにち納豆(著:藤井恵)

          納豆が好きだ。冷蔵庫にはもちろん常備。 朝ごはんや簡単に一人飯する時に大活躍だ。 でも、薬味やキムチやらをonするか、卵かけごはんにinするか。 本書では、朝も昼も夜も夜食や晩酌のつまみにも。 ちょいのせはもちろんのこと、納豆をサラダドレッシングにしたり、ボリュームのあるおかずにしたり、お酒がすすみそうなおつまみにしたり。 納豆レパートリーを増やしてくれるものであった。 特に、納豆をドレッシングにしてしまうなんて、目からうろこであった。でも確かに、あのトロっとした感じは野

          体にうれしい藤井恵のまいにち納豆(著:藤井恵)

          アンマーとぼくら(著:有川浩)

          子供っぽい父親と二人の母親と、ぼく“ら”の家族愛の物語。 これは、ぼくの後悔の念なのか、沖縄の御嶽(うたき 祭祀を行う場所)が見せた白昼夢なのか。 “過去のぼくの回想”と“現在のぼくの出来事”が交差して展開する。 はじめのうちは、若干、ん?とわかりづらいところもある。 中盤以降、過去のぼくが、新しいおかあさんと少しずつ家族になっていく過程。現在のぼくが、おかあさんと一緒に亡き父親との思い出の地を巡りながら、過去のわだかまりをほどいていく姿。 どのエピソードも慈愛に満ちていて

          アンマーとぼくら(著:有川浩)