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#21:適切な読書スピードとは?ちびちび読んでいたら、何の話か忘れてしまった話

せっかく本を買ったなら、しっかり最後まで読んで自分の血肉にしたい。

内容が簡単であれば、最後までサーッと読めるが、薄っぺらい知識しか身に付かない。一方で、難しい内容になると、1ページ読むにも時間かかるし、すんなり理解できない。

先日購入した、哲学系の本。
大学の先生でもある著者は「初心者でも理解できるように」と、一生懸命、説明してくれる。

しかし、ワカラン…。

私のような人間にも理解できるようにと、苦心して書いている先生の熱い想いは伝わってくる。

しかし、ムズイ…。

ウイスキーをちびちび飲むようなスピードで読んでいたら、
だんだん「あれ、今何飲んでいるんだっけ?」と、味(内容)が分からなくなった。

おバカか?(笑)

一体、どのくらいのスピードで読めばよかったんだろうか…。

ふと、三木清の『如何に読書すべきか』を思い出した。

善い本は必ずしも読み易い本ではない。大きな、分厚な、むつかしい本であるからといって避くべきではなく、その方面で最も善い本を読むように努めなければならぬ。読書においても努力が大切であり、そして努力はつねに報いられるのである。やさしい本、読者に媚(こ)びる本ばかりを読んでいては、真の知識も教養も得ることができぬ。一度でその本が全部理解されなくても好い、ともかく善いものにぶっつかってゆくことが肝要である。もし一度で理解することができなければ、暫(しば)らく間をおいて再び読むようにするが好い。

『如何に読書すべきか』三木清 青空文庫
https://www.aozora.gr.jp/cards/000218/files/50535_37478.html

「1回読んで血肉にしたい」とか「タイパ」とか、そういう薄っぺらい根性で読むのではなく、「大人な」読み方を目指したい。

自分は、まだまだマインドがヤングだ。

なぜか「ルー大柴」が降臨。
哲学読んで、ちょっと疲れちゃったのかも。

次は気軽なモノを読みたい。


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