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勘違いが人を動かす 

本の概要

この本は、行動経済学や行動科学を背景にして
自身の生活で「認知バイアス」とどう上手に付き合うかを
教えてくれる本です。

私がこの本を買った理由

  • 心理学、行動科学が好きだったから

  • 自分を目標に向かわせるために使えるメソッドが欲しかった

  • 自分の商品を人に買ってもらいやすくなる方法を知りたかった。

  • 相手をうまく誘導する方法を知りたかった

こんな感じです!
【ナッジ】という本は読んでいて、同じような内容かとも
思ったのですが、本屋で中身を少し見て「ナッジよりわかりやすく書いてありそうだな。事例も多いし」と思い、復習も兼ねて購入しました😊


どんな人におすすめの本か

  • 営業職など、自分や自分の商品を売りたい人

  • 人をうまく誘導してやってほしいことをやらせたい人

  • 教養や知識を身に着けて人生を豊かにしたい人

  • マネージャー等、人を管理する立場の人

  • 物を買うときに無駄遣いしたくない人

人間の行動法則を知ることができると、
やってほしいことをやってもらったり、逆に
やってほしくないことをやらせないようにする。
そんなことも可能になります。
また、商品を買う際にも、売り言葉に惑わされず
無駄にお金を使うこともすくなくなります。
行動経済学はとても有効な教養のひとつかと思います。

驚きを隠せなかった一節

人間にとっての思考とは、猫にとっての水泳だ。
できないことはないが、あえてしたくないものなのだ

ダニエル・カーネマン

本書の重要なポイントである「何かを人にやってもらいたい時は、できる限り簡単にする」というものだが、それを非常にわかりやすくしたたとえ。
思考にはかなりの、いや、すさまじい労力が伴うので、人間はあえて考えたくない。デフォルトを選ぶのだ。ということです。
普段の行動の90%以上が、無意識でやっている行動。ということも言われたりしますが、本当ですよね。
自分はよく考えて動いている!と思っても、実はほぼオートモードで前々からの習慣を繰り返していた。という人も多いはずです。

英国では、アセトアミノフェンを、大容量のものから、押し出し式のパッケージに変えて、一人あたりの購入数に上限を設けたところ、自殺者が激減した

これはまさに「スラッジ」をうまく活用した事例。
やってほしくないことを面倒くさくする。スラッジとは
「泥」ということ。泥に足が絡まって動けなくなるように、
やってほしくないことを、あえて面倒くさくすることです。
自分にもかなり使える方法だと感じました。
例えば、資格試験の勉強をやらせたいと思ったら、机の上にはデフォルトですぐに勉強できる教材を置いておく等。
企業でのキャッシュバックキャンペーンも、実はこのスラッジを利用しており、お客がキャッシュバックしないように、あえて申請方法を面倒くさくしているようです。これは汚いな。。と思いますが💦

私がこの本を読んで実践すること

  • アラームを行動のトリガーにする

  • 行動を記録して視覚化する

  • 目標達成したら自分にご褒美をあげる

  • 何かしてもらいたい時は、簡単にする仕組みをつくる

この本は400ページに渡る本で、内容も濃かったのですが、
全ての「効果」(ツァイガルニク効果やアンカリング効果等)を実践することはできないため、4つに的を絞って実践していくことにした。

まとめ

勘違いが人を動かす。
この本の表紙のデザインに、実はハエがいるんですが、
このハエ、実はすごい功労者。
オランダのスキポール空港では、男性の小便器の
小便器の中心にハエを書いたところ、尿のとびちりが
大幅に減って、清掃費も節約できた。そんなことから
人をうまく誘導する方法の代表として、この本でも
とりあげられています。
この本の上げられた行動科学の手法は、人がどうしても
はまってしまう「認知バイアス」にはまらず、上手に付き合っていく方法です。
決して悪用しないようにしたいな。と思いました。
「影響力の武器」にも通じるような、良書でございました。

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