夢は叶えるものじゃなく、今叶ってるもの
あなたにはどこか行きたい場所がありますか?
行きたい場所に行くことを計画するとき、そのプランは、あなたにとって、
夢ですか?
目標ですか?
予定ですか?
「夢」であれば、「いつか行けるといいな〜」となんとなく妄想するだけで、具体的なことは何も決まっていないでしょう。
「目標」であれば、「いつまでに行く!」と、期限が決まっているかもしれません。どうやって行くか、どんなところに泊まるか、どこを観光するか、具体的なことを考えはじめているかもしれません。
すでに「予定」だとしたら、「チケットもホテルもすべて手配済み」の状態です。たとえば、何月何日何時のチケットと日時も決まっているので、あとはその日が来れば、実際に行くだけです。
夢。
目標。
予定。
確実に行きたいところに行くために必要なのは……考えるまでもありませんよね。
僕の場合は、上海でした。
いつか上海に行き、世界に出るきっかけにしたいと妄想してるのが「夢」の状態。
「いつか行きたいな〜」「なるべく早く行きたいな〜」と頭の中で妄想をふくらませてるだけで、ただの夢物語です。
人生のいろんな物事がすすむことで、具体的になってきました。2018年の後半には、上海に行き、現地の空気に触れたいと考えはじめました。これが「目標」になった状態ですね。
目標まで一年あるから、それまでに行ける準備をしなきゃと思っていたら、
思いがけず、上海に行く機会が来ました。
2017年11月10日(金)13時50分新千歳空港発の航空券を購入し、ホテルやスケジュールも決定。これが「予定」になった状態です。
そして、上海に行ってきました!
頭の中で考えているだけでは、「夢」は妄想のままです。いつまでも現実にはなりません。「夢」が「目標」になり、具体的な「予定」をたてることで、はじめて実現します。
現実的な「予定」になるころには、「夢」だったときの感じは忘れています。
上海に行ってみると、むちゃくちゃ近い!
言葉の壁、文化の壁、国の壁。
行くまでは距離以上に遠い国に感じていました。
実際に行ってきた今となっては、上海はただのお隣の都市です。行きたい時にいつでも行ける。札幌の僕にとっては、東京と変わりありません。
僕はもう二度と「上海に行ってみたい」と夢見ることはできません。近所のコンビニに行ってみたいな〜と夢見ることはできないように(笑)。
今、かなっているものは、
「夢」だったことをすっかり忘れてしまった「夢」ばかり。
僕もあなたも、たくさんの夢をかなえてきましたね!
「夢」を「夢」のままにしている限り、かなうことはない…
と言いつつ、実際は突然かなっちゃうことがあります。
「いつかできたらいいな〜」と妄想していたことが、いきなり目の前に現れることがあります。
「夢」がいきなり目の前に現れるなんてラッキーだと思うかもしれませんが、現実は大変です。頭の中で楽しく妄想してるだけなので、実際にそれを行う覚悟も、心構えもまったくありません。
いきなり目の前にチャンスが現れたとき、あなたは勇気をもってそのチャンスをつかむことができるでしょうか。
たとえば、
「世界で踊りたい」と言ってる僕の目の前に、いきなり世界のVIP何百人の前で踊るチャンスが舞い降りてきたらどうでしょう。しかも、まだ数人の前でしか踊ったことがない状況だったとしたら…
自分の実力を勘違いしていて自信過剰だったら「ラッキー!!」と平気で踊っちゃうでしょうが、そんな上すべりな人のパフォーマンスの結果がどうなるか…想像しただけで冷や汗がでます。
まともな神経の持ち主であれば、
失敗したらどうしよう…
ウケなかったらどうしよう…
盛り上がらなかったらどうしよう…
無視されたらどうしよう…
つまらなそうにしてたらどうしよう…
拍手がまばらだったらどうしよう…
怖いシチュエーションが無限に思い浮かぶはずです。言い訳には困りません(笑)。
夢への第一歩を踏みだした瞬間に、「夢が終わるかもしれない」という最も怖ろしいリスクも感じるはずです。
ん?
もしかして、あなたは「チャンスでラッキー」と感じるだけだ、リスクやプレッシャーは感じないのかしら?
だとしたら、羨ましいかぎりです。
僕はいちいちビビっています。
おそるおそる一歩踏みだすことばかり。
生まれてきた目的を生きるために、生まれてきた目的を失うリスクを冒す。
怖すぎる…
それでも、あなたはリスクをとり、チャンスをつかみに行きますか?
『悪魔とのおしゃべり』さとうみつろう p.497
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