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鑑賞メモ:ロケットマン

エルトン・ジョンは高校生のときによく聴いた。レンタルCDでベストと、あと何枚か借りて、テープで聴いてたのではないかな。ビリー・ジョエルとエルトン・ジョンは違いはあるけど、メロディアスで英語もはっきりしていて聞きやすさというか耳心地のよさというのはあったと思う。ヘビーローテーションしてた。当時のアーティストのビジュアル情報ってアルバムジャケットとかライナーノーツ(って言ってましたよね)の写真とかしかなくて、ネットで画像検索できるわけでもなし、なので絵的にはピアノを前にしたメガネをかけたストイックそうなおじさん、という印象しかない。新譜を待っているというよりはベストや代表アルバムを有り余る時間で繰り返し聴いていたというスタイルなので、アメリカの有名ポップアーティスト(アメリカとイギリスの区別なんてついてない)という感じだった。のちにカミングアウト、とかニュースが報じられたのも聞いたが、情報だけ頭のどこかに残っていた。そうなんだね、ぐらいで。

「ボヘミアン・ラブソディ」も「エルヴィス」もクスリや女や男や悪い人や家族やら、ディープな取り巻く環境に絡みとられて当時の社会状況やらアメリカンドリームみたいなのと混ざって、いくとこまでいってしまうお話だ。本人も、周りもファンも熱量すごい。本作もそう。エルビスやフレディはエピソードやイメージがあったが、そうか、ストイックそうなおじさんイメージしかなかったエルトンもそうだったんだ、という驚きがあった。時代なんだなあ。ド派手なメガネは知っていたが、かぶりものも、衣装もなかなかなキラキラで。かっこよかった。本人が現役中にこういう形で出るのも、どういう流れかは知らんが、すごいことですよねえ。

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