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読書メモ:アマゾンエフェクト!――「究極の顧客戦略」に日本企業はどう立ち向かうか

アマゾンエフェクトという言葉、あったんだろうな。あまり覚えていない。でも、多分その頃使われたDBA(death by amazon)という言葉を、SNSとかでの個人発信ではなくニュースで見たときはゾッとした。アマゾン恐怖銘柄指数、みたいな言葉もあったな。とにかく顧客を向いて絶え間なく巨額の投資をし続け売上も影響力も増大し続ける稀有な会社であることは間違いないですね。

ウソでしょ、みたいなことも多かった。日本にローンチしたときはニュースにはなったけど衝撃は走らなかった。分からな過ぎたのである。どこに会社があるの?倉庫は?取次会社はどこを使っているの?売上はわかるの?普通の本屋さんは出店情報があらかじめ入って、開店用の商品を用意するのが通例なので、ニュースで知って、は?って感じだった。中の人に会ったのは一年ぐらい後だったかな。そこでやっと、色々がわかった。

アマゾンアソシエイトはごく初期からほぼ今と同じ仕様であった。すごい仕組みだと思った。ストアの仕組みをそのまま使って中古で出品できるマーケットプレイスも初期から実装されていた。メーカーにとっては敵か味方かわかんなくなってきたぞ。アマゾン、家電始めるってよ。は?プライムビデオ?どうなっているの?

そんなこんなで新しいことをどんどん盛り込まれ、AWSのリリースぐらいになってくると、もう何も驚かない体になっていました。私のささやかな変態趣味のひとつに、amazon.comをたまにサーフィンして、これは日本にくるかな、こないかな、くるなら優先順位はどれぐらいかな?と予測するというものがある。ローカルで違う部分って、結構あって面白いですよ。

流通に関しても、社内のオペレーションにしても、ただ規模が増えていくわけではなくて、変わるときはズバッと変わる印象がある。基礎研究とPDCAがシアトルで回されているということなんだろうなあ。ブレないのは、間違いないよなあ。

そんなアマゾンがリアル店舗を作ったのは日本でも結構ニュースになった。今は全部撤退しちゃったんだっけな。本書が出たのは、その頃だ。リアル店舗amazon goの話などが冒頭に背景として紹介されるが、ちょっと頭を巻き戻してそうだあったあった、と懐かしく読んだ。と、アマゾンについて語ってしまいましたね。ただ、本書にはアマゾンのことはほぼ書かれていない。

著者のすぐ下で働いていた友人がいるのだが、飲むと当時の苛烈な仕事ぶりをいい思い出として語ってくれ、いつまででも聞いていれた。そんなことも思い出しながら。最後になりましたが本書のタイトルは「オムニチャンネル」の方がよかったのではないか、というのが私の感想である。

おまけ:bingに「アマゾンの「究極の顧客戦略」に日本企業はどう立ち向かえばいいのかを教えて」と聞いてみた。

アマゾンの「究極の顧客戦略」については、鈴木康弘さんの書籍「アマゾンエフェクト! ―「究極の顧客戦略」に日本企業はどう立ち向かうか」が参考になるかもしれません。この本では、アマゾンがどのようにして顧客満足度を高め、市場を席巻しているか、そして日本企業がそれに対抗するためにどんな戦略をとるべきかが説明されています。
ただし、この本は2018年に出版されたものなので、最新の情報ではありません。また、一部のレビューでは、内容がアマゾンと関係ないものが多いという批判もあります。
bing

利用サービス:audible
カバー画像:中国でのkindleの販売ディスプレイ

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