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ブックオフ南2条店のセールのありがたみ

やっほーブックオフ好きのみんな。最近ブックオフについて書いてなかったので先日行われた、みんな大好き、半額セールの収穫物についてつらつら書いていくわよ。

11月の初旬、週末。ゲリラ的に発表されたブックオフ南2条店、500円以下のCD.DVD半額セール。ブックオフアプリでも通知されていましたが、半額セール開始の2日前、私は店舗内の張り紙によって気付きました。もっと早くに気付いて皆に宣伝しなければならない立場だというのに…よもや、よもやだ!穴があったら入りたい!!!

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収穫物を晒していくっ!!!のだがその前に豆知識タイム。

基本的にはセール期間中は取り置き不可。というか取り置き制度がある事すら知らない方も多いかもしれない。1週間までなら取り置きが可能なのだ!(北海道の事情しか知らないのでご容赦あれ)基本的にセール時にお得になるような取り置きは不可。ゆるい店舗なら稀にオッケー。というかゆるそうな意思薄弱ぎみなバイト君に頼めば大抵有耶無耶でいけます。ライバル達(60sロックの残骸みたいな格好のおじさん達が主な層で普段から安く買えるような音源をセールだからと焦って買い求めるロックンロールの生み出した敗残兵たち)がセール当日は朝からうじゃうじゃしているので満足に探索出来ません。そんな状況に加えて、取り置きも難しい場合はある方法で目当てのブツを売り場に隠しておく事が出来るのですが企業秘密なのでご容赦ください。

今回そんな忍法によって隠した音源は3枚。

The Vaccines Combat Sports

Campfire Ok When You Have Arrived

Ducktails The Flower Lane

今のところ全てのアルバムを入手しているポップパンクの雄、ヴァクシーンズの最新作。試聴してワンチャン感じたオルタナカントリーなキャンプファイヤーオーケー。人気Usギタポバンド、リアルエステイトのフロントマンによるサイドプロジェクト、ダックテイルズ。

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このメンツで初対面なのはキャンプファイヤーオーケー。ディッセンバリスツ、ヘッドアンドザハーツ等の新世代フォークに近しい音楽性に可能性を感じ購入。しかし内容は一本槍で起伏が無く、せいぜいまあまあ程度の印象。リズムの引き出しが寂しい。メロもそこまで立っていない。しかもクラファンのキャンプファイヤーと名前が似ている為に情報が出てきづらいのも残念なポイント。

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ヴァクシーンズには新たな未来が見えました。前作はハードコアに舵を切りたいのかポップ路線で行きたいのかどっち着かずな印象でしたが、今作では振り切れていました。恐らく今後はポップ路線で行くのかな。どちらにせよバランス感覚も魅力なので乗りこなしていって欲しい。フォールズの様に髭もじゃになってヘヴィー・サイケに向かっても面白そうだけどね。なんだかんだ彼らも10年目、時の流れが早いぜ。これからも小気味良く快活なギターロックを鳴らし続けていってくれそうなので嬉しく、ナイスなアルバムでした。

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ダーーーーックテイールズ。大好きなバンド、リアルエステイトのマットのサイドプロジェクト。相棒のマーティンのソロにめちゃくちゃ音色がそっくり。どっちもリアルエステイトで出せよ!と思うが本人達からすれば似てるけどバンドとは違うんだよ!って事なのかな。OPNことダニエルロパティンもシンセで参加。にも関わらず不穏な空気ゼロ!ひたすら広がる草原と緑の匂いみたいな音色が気持ち良くて、うっとりだ。シンセのもたっとした手弾き感もたまんねぇ。

以上で颯爽と帰るつもりが上手くいった試しの無いブックオフのセール。仕方がないから開放された棚下在庫も見てやるかとうんこ座りで調査。(棚下の引き出しは普段は在庫管理スペースなので勝手に見ると意識高い店員に怒られます。セール時は引き出しから抜いて通路に置かれて自由に見れる店舗もあります)

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The Decemberists Picaresque

先程名前の上がったディッセンバリスツの3枚目のアルバムを発見。しかもメールアドレスに引用するほど敬愛する元デスキャブのギタリスト・クリスウォラプロデュースとの記載あり。買わない理由がありません!!!興奮爆上げ。室内楽の様な気品あるストリングスを導入しつつも泥臭く歌心に溢れたフォークミュージック。他のオルタナフォークと一線を画す理由が分かった気がします。彼らは展開が非常にドラマチック。跳ねるリズム、ホーンやストリングスを含めた楽器達のハーモニーに乗せて歌い上げられる楽曲の力強さ。ディッセンバリスツはどのアルバムを買っても後悔無し!断言します。

お次は500円棚。親父達に混じって探索。新作がバズってるフューチャーアイランズやゲットアップキッズのEP等、惹かれるものはありましたが厳選して3枚に。

The Cribs 24/7 Rock Star Shit

CatPower Sun

ミツメ ささやき

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クリブス。お帰りクリブス!な内容。初期三作品以降はしっくり来てなくて持ってるけど全然聴いておらずだったのでバコーンとカウンター食らいました。アルビニプロデュースの生々しい録音が瑞々しく感じられたからかな。家庭的でメロウなナンバーもありました。ローファイ好きとしては自宅で弾いてる様な質感がたまらないです。同じくラウドでソリッドな音を鳴らしている次世代を背負って立つクラウドナッシングも近作はアルビニプロデュースだし、新しい風をバンドに入れたり、マンネリ解消に良いのかも。とにかく!死ぬまで弾いてくれ!死ぬまで聴くよ!紆余曲折があるからこそ、バンドを追いかけるのは辞められないねぇ。

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ネクスト!キャットパワー姉さん。本作は最近雑誌・アンドプレミアムの音楽特集の表紙にもピックアップされてましたね。中古市場でなかなか見かけない姉さん。3作目のムーンピックス以来2枚目の購入。その3作目はPJのような呪詛の雰囲気と、淡々とし過ぎている内容に肌が合いませんでした。(出来損ないのオルタナ・ジョニミッチェル的な)本作はキャリアも重なり外に開かれている印象の楽曲が多いアルバムでした。成熟の度合いが早いアーティストなのかなと想像。シンプルなビートボックスとアコースティックな楽器の響きが心地よく感じられました。ただ全体としてはスピリチュアル・アブストラクトぎみなのでリピート率は少ないかも。漂白された感じというか何というか。フィオナアップルの絶叫までいけば好みなんだけどね。クールな佇まいが好きならオススメかな。

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最後はミツメ!待望、待ってました、アルバムと出会えるのを心待ちにしていました。いくつかポツポツとシングルは聴いてましたが、まさかこんなにアルバムが多彩な楽曲に溢れた豊かな内容だなんて。衝撃でした。空虚なジャケが多い印象ですが中身は濃い。ロックを鳴らせない呪いをかけられたオウガユーアースホールみたい。何処までも平熱、なんだったら低体温気味。盛り上がっていく演奏に知らん顔を決め込む様な淡白な雰囲気がニヒルで良い。熱を込めず演奏して、冷静であればあるほど、警報のように響く楽曲のリリシズム。間違いなく今後見かけたら全部買いリスト入り決定のバンドです。ライブでどれほど化けるのか見てみたい。

CDは以上。DVD棚にて向井秀徳が座禅を組んで宙に舞う奇妙なブツとの邂逅。2004年開始のビジュアライズロックマガジン。

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月刊ギャラクティカ Vol.1

90分にまとめられたディスクにぎっしりと当時の最先端のアーティストのライブが収められていました。解散直後のインタビュー付きのザゼンボーイズ、イルリメ、ECD、デートコースペンタゴンロイヤルガーデン、モーサムトーンベンダース.etcなんて今も昔も凡人には思いつかない、考えられない狂ったラインナップ。総じて熱量の高さに焦がされました。ミュージックラバーと酌み交わしながら鑑賞したい。

以上でフィニッシュ。DVDではごっつええ感じやドラッギーな連ドラ、ブレイキングバッド等、魅力的な在庫がありましたが一本に絞りました。手元に置いておく安心感より着実に過剰な自宅の在庫を見て消化したいので我慢。

次回のセールは恐らく新春。コロナ次第では行われない可能性もありますがアンテナは常にビンビンで行きましょう。みんな!ブックオフに日頃から行くのだ!そこでは人生を変えるような音楽や文学や漫画や図録や楽器が君を待っている!店内で恋に落ちる可能性だってゼロじゃない!出会えるかどうかは君次第だ!勇気を出して金を出せ!感性を買え!じゃなきゃ何も始まらない!貧乏してでも芸術に投資するのだ!人生を彩っているものが何なのか見つめ直す場所!それがブックオフだ!!!

付き合ってくれた、ゆきのちゃんも大満足だったってさ。同志達よ、また会おうぞ。

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