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活躍できました!

ひろうすさんの本の魔女の新作を描いてくださいました!
またもや素敵なイラスト。躍動感がすごいですよね〜。
今回ジジョが活躍して嬉しい💕
うふふ🤭攻撃も決まりました!

本の虫3姉妹と本の魔女2|ひろうす #note

チョージョがサンジョに目隠しするのも仕方ありません。
小学生に不倫の小説をすすめるなんて!魔女め、なんてこと!ですね😆

井上靖作品の記事は書いてないので便乗しちゃおうと思います💦
井上靖の作品は淡白な書き口なんですが、日本語が美しいんですよね。
『しろばんば』から始まった、怒涛の井上靖波状攻撃ですが、やはり今になると読んで良かったと思っています。
『しろばんば』は複雑な家庭に生まれながらもおぬいばあさんの愛情を受けて育つ洪作の姿が心に沁みる物語です。続編の『夏草冬濤』と『北の海』はバンカラ感が面白くてこれまたいいんですよねえ。
つねたさんがコメントでくださっている『敦煌』もいいですし、『楼蘭』もね、本当に美しくて。
なんと言えばいいかなあ、こう、どこか孤独を感じさせる、凛とした静謐な文章なんですよね。子供のころはかっこいい文章だなあ、ぐらいにしか思っていませんでしたが、大人になるとなんともこう、色気のある文章だと思うようになりました。
『蒼き狼』はもうめっちゃかっこいいので私もおすすめ!「風の如く蹂躙せよ。嵐の如く略奪せよ。」言ってることはまあまあとんでもないんですけど、痺れますよね、これ。乾いた風の吹き荒ぶ草原に立つ、馬上のチンギス・ハーンが目に浮かぶようじゃないですか?
『額田女王』は折口信夫らの額田女王は巫女的、采女的役割の女性だったという説に依っているので、神性を感じさせる女性として描かれています。内容は歴史小説なのでどちらかというと中大兄皇子や大海人皇子がメインの立ち位置ですが、中心に神の声を聞く額田女王を置くところが、大きなものに翻弄されて動いていく歴史を感じさせて読み応えありの一冊です。
『猟銃』の「面白くない」、は小学生時点の感想です(そりゃそうだ)。大人になって読み返すと、ヒリヒリするような心理劇と井上靖氏の美しい日本語とが沁みる、とっても面白い短編です!『氷壁』もそうなんですけど、スリリングなお話もすごく上手なんですよね。ハラハラドキドキというわけではないんですが、こう、ギリギリと巻き上げられてぴんと糸が張り詰めていくようなそういう緊張感のあるところが好きです。
亡くなられたのが1991年ですので、文豪枠に入れるにはちょっと最近の方になるんでしょうか、この頃はあまり取り上げられることがない作家ではありますが、読み継がれてほしいと思う作家です。今の作家さんにはあまりない、男性的なんですが荒々しくはない、静謐な色気があります。
うーん、魔女の思惑どおり、井上靖にハマってしまったということは、この勝負、ドローか?(笑)
トップ画は私が読んだ頃の『蒼き狼』の文庫の表紙です!

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