「中国製」という表記の罠 イタリアによる中国の偽ブランドへの対抗策

イタリアの繊維製品が中国格安ブランドとどう競合するか

イタリア中部トスカーナ州プラトはグッチやプラダなど高級ブランド製造拠点だが、今では人口の8人に1人が中国人。中国からの移民労働者が製造しイタリア製として販売しているためブランド力も維持しつつ人件費は低いままにしている。しかしこれを良く思わないイタリア人もいるので、きちんとイタリア人労働者を雇ってイタリアで作っている製造業者は「100%イタリア製」という表記を使っていたりもする。高原レタス生産量日本1位の長野県川上村には2008年時点で人口の13%が中国人となった、彼らの給料は月8万5千円で自給換算500円程度だが、外国人実習生には最低賃金法は適用されない。また、日本の消費者は中国産を避けるので国産品を増やすと、中国の農家が日本にやってきて日本産と表記される農作物の生産を支えるといった構造となる。近年、商品テストの実施や結果の公表をする消費者行政には予算が削減されているため、商品やサービスの客観的な安全性は信用しにくくなっている。

中国での偽ブランド流行

逆に日本のブランドの利益を増やしているといった面もある。偽がはやりすぎていて、金持ち中国人は銀座のショップで実際に買った領収書やレシートを買った証とするため。

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