水不足と水質汚染に苦しむ中国による水紛争

チベット弾圧の理由は自国の水不足解消のため

北京五輪時にはチベットの独立運動を力づくで弾圧したため欧米から非難を受けたが、弾圧はチベット高原の永久凍土がメコン川や黄河や長江の水源になっているためだと思われる。北京五輪時には水道水泥棒が多発し、人工降雨を誘発させるロケットを発射したレベルで北京の水不足は深刻。

水確保に画策する中国

2008年にインド政府が中国のダム建設によって川の水をせき止めて中国に引き入れているとして非難。東南アジア最大のメコン川は雲南省を通って東南アジア大陸部諸国へ流れているが、その上流にダムを建設して支配しようとしている。しかし中国では2009年に作られた三峡ダムに建設当時から亀裂が生じていると言われるほど、ダム建設はお粗末なので、実際はどうなるか。

中国の南水北調計画では6兆5千億円使って北部の水不足解消のために南の長江の水を人口運河で引き入れる計画(そもそも中国南部は水多いが北部は不足)。しかし長江の水自体が年々減り始めているため反対も多く、水移動が大量になれば水力発電に使う水も足りなくなり電力不足にもなりうる。

中国では日本より20年遅れて1990年代にマクドナルドが作られたが、欧米式の食事の維持は小麦や牛肉や豚肉など大量の水が必要となる。そのため食糧の多様化も水不足へとつながる問題となってしまう。

かつての大躍進政策では、科学的な調査や研究を無視して毛沢東の思想のみに従い、鉄鋼や穀物の生産を飛躍的に伸ばそうという運動を全国で展開し、現実の生産はまったく追いつかないどころか、多くの国民は鍋や窯を持ち寄って庭にある手作りの炉で粗悪な鉄を作るという実情となった。水不足問題でもこのような展開を迎えてしまう可能性はなくはない。

2010年時点では中国の食糧自給率は95%だが、食糧不足は加速化。


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