見出し画像

社会人3年目で転職した話⑥~社会人2年目4月-8月~

だいぶ間が空いてしまいました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
冬が苦手で、でも秋の紅葉は大好きで、複雑な気持ちで毎日過ごしています。

タイトルにあるように、やっとこさ社会人2年目の話。
前回の話はこちら。

組織体系が大きく変わり、会ったこともないけど人間としてとても尊敬できるゴリラ上司のもとで2年目を迎えます。

社会人2年目4月~6月 一番成果が出たとき

2年目の4月~6月は、カンパニー制度という環境下のもと、
自分の成績がどうとか言っていられないくらい、絶体絶命の環境でした。
ゴリラ上司も「あの環境は過酷すぎた」と言っていました。

ただ、1月~3月が屍状態だった私は、前の3か月に比べるとはるかに精神的には元気でした。
また、カンパニー制度という環境のメリットである「自分と近しい価値観の人間」と働けることが、非常に良かったです。

あと、事業部の施策の変更があり、(詳細は伏せるが)きちんとルールが守られれば争いや敵対心が大きく軽減する体制になりました。
(きちんとルールが守られれば、というのがフラグ。。。)

また、ゴリラ上司の営業スタイルがとても好きで、こういう営業をちゃんとできる人間になりたい、と本気で思えていました。

大変であることには変わりないけど、それ以上の支えもあって
初めて採算達成しました。
やっとの目標達成で、報われた~~~と思ったのを覚えています。

このままどんどんゴリラ上司から学んでいきたい。
そう思っていました。

しかし、四半期が終了する直前。
ゴリラ上司が会議で発表しました。
「このカンパニーは来期解散します。つまりあと数日でこのカンパニーは終わります。」

そうです。カンパニー制度って、有志でつくることもできるんですが、
同時に解散もできるのです。

背景は、若手社員が多いためにカンパニーとしての赤字がやばかったこと。
上層部からガン詰めされていたらしいです。
カンパニー制度は、事業部単位で採算が組まれ、事業部内で採算クリアをしないと存続できないということがメリットでもあり、デメリットでもあります。

最初にいわゆる「意識高い系」(若いうちにガンガン働いて年収1000万目指すぜうぇい!)みたいなカンパニーだけ誕生し、
そこからこぼれたメンバーを救う形で誕生したゴリラカンパニーだったので、
必然的に1,2年目では自分の採算がぎりぎりというメンバーが多すぎました。

また、カンパニーと同時に、商材を区別するための「事業部」は存在する形になっていました。
たとえると、A事業部に所属しているメンバーで構成されているAカンパニーと、
A事業部メンバーだけどBカンパニーに入っているメンバーが存在するわけです。
私は後者で、「A事業部メンバーだけど、まったく違う事業部にいるメンバーと一緒」のカンパニーにいました。
そうすると、本来回ってくるべき施策の情報や、問い合わせ客のアポイントが、
A事業部多数のAカンパニーに吸い取られるのです。
そもそも話すら入ってこない。

本来カンパニーは「価値観の違い」「働き方の違い」で区別されているだけで、営業成績等には不利益は発生しないといわれていました。
ですが、残念ながら機会均等ではなく、おのずと不公平が発生していました。

こういった背景から、ゴリラカンパニーが解散してしまう以上、
私は「A事業部に属するメンバーが多い」カンパニーに新たに入らざるを得なくなりました。

カンパニーに属さない、という手もありましたが、
前回の上司の説得からもわかるように、属さないとさらに状況が悪化する事業部にいたので、それは選択できませんでした。
(ほかの事業部ではきちんとカンパニー制度が機能し、属さなくても不利益なしのところもありました)

こうして、この四半期が終わると同時に、
私はまた新たに属するカンパニーを探すことになりました。


社会人2年目7月~8月 休職の予兆

ゴリラ上司と話し合った結果、私はゴリラ上司についていく形をとりました。
そもそも私が所属できそうなカンパニーは「意識高い系」のゴリゴリカンパニーしか残っておらず、
マインドとしては絶対合わないけれど生き残るためにカンパニー選択をしました。

これはゴリラ上司にも率直に伝えていました。
「私はこのカンパニーのマインドに惚れてるのではありません。
 あくまでゴリラさんがいらっしゃるから、ゴリラさんの下で学びたいと思っているから行くのです」と。

移ったカンパニーのトップは、会社の中では「苦労人」と称されている人でしたが、
実態としては「気遣いできない系盲目上司」でした。
よくもわるくも会社の方針を熱く信仰し、嘘偽りないと信じ切れる人でした。
また、「できない」とか「精神的にしんどい」が理解できないと公言していらっしゃる人でした。

営業手法は、まさに会社の方針を体現するような人で、
ごり押し万歳、クレーム上等な営業でした。
「この考えに染まりたくない」と思い続けた営業手法そのものでした。

当初から考え方が合わなかったのですが、
決定的になった出来事がありました。
(ここで、先ほど出てきたフラグを回収します)

あと、事業部の施策の変更があり、(詳細は伏せるが)きちんとルールが守られれば争いや敵対心が大きく軽減する体制になりました。(きちんとルールが守られれば、というのがフラグ。。。)

これ、先ほど書いていた文章です。

このルールを逸脱し、非常に迷惑を被ることがありました。
私はカンパニーのトップに報告したうえで、今後ルールを守ったうえでの策の相談をしました。

するとこの上司は
「rihoは決まりに縛られすぎだよね」
「どうして可能な方法から考えないの」
「そのルールは法律ではないよね」
「法律違反ではないということは、グレーゾーンだよね。
 グレーって黒ではないじゃん」
「グレーゾーンを極めることって、創意工夫だよね」

と立て続けに言ってきました。

私は開いた口がふさがりませんでした。

どちらかというと、私は
白は白、黒は黒、と言いたいし、
お客さんにも「白」を示して清廉潔白で営業していきたいと思っている人間です。

だが、上司は白のことを「黒じゃないこと」といいます。
たとえ限りなく黒に近いグレーだったとしても。

それで誰も困っていないならまだしも、現に迷惑を被りましたと報告しているにもかかわらず、なんでこの人はこんなスタンスで社会人を10年以上できているんだろう、と不思議でたまりませんでした。

ここで、少し話は逸れるのですが、
カンパニーに属するうえでの大まかなルールを再掲します。

・考え方があっている人たちで集まってやろう!
・上司は嫌な部下にストレスを感じる必要もなくなるし、
 部下も「この人につきたい!」という人を選べる
・各組織に要件があるから、それに適合しない場合は
 「その組織にふさわしいかどうか」を毎週審議する(組織内で)
・もし要件に適合しない場合は脱退
・自分から合わないと思ったら脱退することも可能
・入りたいカンパニーがない場合、従来の組織(会社が決める「課」とか「部」とか)のままでいい
・ただし、あくまで仕事の「やり方」「思考」による区分なので、
 事業部内でのやりとりや業績に不利益をもたらすことはない
 もちろん、従来の組織に残っても同様

真ん中にある「要件」に関する記載ですが、
私たちは違うカンパニーから合流していたので、
毎週審議がありました。

進捗や成績、成績が振るわないならどんな組織貢献をしたのか。
これを毎週発表し、20人ほどの全メンバーから「いてもいいのか」を評価されるのです。

毎週発表するのですが、先述のやりとりからもわかるとおり、
そもそも善悪の判断がずれているので、必然的に評価も一致しません。

私が絶対にしたくないと思っている営業手法が「最善」とされ、
私がこれまでほかの上司に教わってきたことは「逃げ」と評される。
これが毎週続きました。

一緒に戦っていた女性の先輩もいたのですが
(この方は同じ大阪のメンバーで、ご飯も行ったことある。
 同じ事業部の中では関わりの濃い方)

この方が7月末に転職して退職されました。

ここで味方がいなくなり、いかに波風を立たせず、存在感を消して、
このカンパニーの価値観にすり合わせていくように見せるか。

これしか考えられなくなりました。


8月になると、日に日に体調が悪くなり、効率も落ちてしまい、
周りからもかなり心配されるようになりました。
ゴリラ上司も「本当にちょっとおかしい」「ちゃんと寝れてる?」という声をかけるようになりました。

厳密にいうと、かけてくれていたなぁ、と9月頃に気が付きました。
当時はありがたい心配の声も聞こえなくなっていました。

ただでさえ12時間勤務だったのに、成果と審議におびえるがあまり、
こっそりサビ残をするようになりました。

土日にやったり、
どうしても平日にやらなきゃいけなかったときは最長18時間働いたこともあります。
(この日は朝5時~23時ぶっ通しで働き、
 コンビニに行く時間もなかったので、昼夜2食ウーバーでしたやばい)

働く以外はふて寝するようになり、友達に会っても愚痴っぽくなるのがわかっていたのでなかなか会わなくなりました。

ここから休職へのカウントダウン。。。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?