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ギャンブル依存症の人は金欲しさにギャンブルするのか?

ギャンブル依存症の人は、金が欲しいからギャンブルをするのだろうか?
たしかに、はた目にはそう見える。

「宝くじで6億円が当たったらどうしますか?」
ギャンブルのせいで自己破産、一家離散などを経験した依存症の人たちに、こんな質問をすると、たいてい即答である。

「パチンコ行きます」

もう充分にお金はあるのに。

さて、改めて最初の質問。

ギャンブル依存症は、金が欲しいからギャンブルをするのだろうか?
この答えを見誤っているうちは、治療も回復も難しいだろう。

ギャンブル依存症の人は、「金がないから増やすため」ギャンブルに行き、「金があるから」ギャンブルに行く。

「ギャンブルで大勝ちでもしないと借金返せないから……」
そんなことを言ってギャンブルする人がいる。だったら、いったん借金をチャラにすれば……と家族がかわりに返済してあげる。すると、どうなるか。
「借金がなくなったので、純粋に楽しむためにギャンブルできる」
こうして、また借金するほどにのめりこんでいく。代理返済がギャンブル依存になんら効果がないか、むしろ逆効果になるのは、こういう理由からだ。

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