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〝読書記録〟知らない事を知る

『翡翠色の海へうたう』
深沢潮:著  角川書店

綺麗なタイトルとジャケットに惹かれて数年前に手にしたこの本。内容は、そんな生半可なものではなく、それでも読まないといけない気がして一気読みしての感想を
『すごく重い。沖縄戦の事だけでも重いのに、そこに従軍慰安婦の事も。そして、又知らなかった事を知らさせる。現在と当時を行き来しながら流れる物語。これは物語だけど、きっと真実のひとかけら。女は今も過去もモノ扱いされているのだろうか?知らなくてはいけない。存在を誇示しなければいけない。』と書いていた。
今回、文庫化に際して著者の事を知る機会があり再読。ひめゆりの事は知っていたけど、そこに慰安婦も従軍していて、看護師も兼務していた事。女性の尊厳の問題は今尚続いている事。改めて見落としていた事や確認した事多々。

ある方と話したのだけど、小説の後書きに参考文献がこんなに掲載されているのは初めて見た。そのぐらい圧倒的な取材。
まだまだ知らない事が多い事を知る事が大切。

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