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入塾競争率15倍!超人気、早稲田アカデミーIBSの英語多読学習プログラム徹底解説

芸能人にも人気の入塾倍率がなんと15倍!という子供向け英語プログラムがあるのをご存知でしょうか?早稲アカさんのIBSという英語多読プログラムです。この記事では、ミネルバ大学卒で21世紀の「学び方」を熟知する学長堀場が、芸能人を含め富裕層のご家庭で「超人気」の早稲田アカデミーのIBS(Integrated Bilingual School)について、なぜプログラムとして優れているのか?を様々な観点から分析してみました。

私達のBOOK i LANDでも、ミネルバ大学でも学んだ「学習の科学」などを突き詰めてカリキュラムを作ってみたら、決して早稲田アカデミーさんのIBSを真似したわけではないんですが、正直なところかなり共通点がありました。

【目次】
1. IBSのカリキュラムの特徴とは?
2. 理由① なぜ、英語は聞く(読み聞かせ)⇒音読の順番か?
3. 理由② 多読は「おうち英語」、「子ども英語」で絶大な効果!?
4. 理由③ なぜ、第二外国語として習得した先輩から学ぶのが良いか?
5. 理由④ 小テストは大切、学習の科学でも効果は実証、英検オススメ
6. 理由⑤ 環境を整えるのは親の役目
7. ブックアイランドはIBSの真似?

1. IBSのカリキュラムの特徴とは?

IBSのプログラムの紹介ビデオはこちらです。こちらのビデオを見ていただいて、このセクションは飛ばしていただいても結構です。

「バイリンガル講師」X「多読」X「ハーバード卒の松井先生による確かなカリキュラム」が特徴です。ちなみに、どんなプログラムなんだろう??とご興味ある方はこちらの松井先生の本もオススメです。うちは、お家英語でがんばります!!という方はぜひ読んでおくと良いと思います。

IBS5つの特徴 - 初等英語教育(年長〜小6)のカリキュラム

1. 英語学習は「聞く」から(文字ではなく音と意味=絵の紐づけ)
2. 日英バイリンガル講師だからこそ、英語学習者の悩みに寄り添える
3. 読書教育(多読)⇒上級クラスは50万語/月(中学3年間の通常のリーディング量の10倍相当)
4. 英検合格という具体的目標設定
5. 教室での授業は、親も見学してポイントをメモ
(※目次での理由①〜⑤とも対応しています)

私自身は、2021年の5月にミネルバ大学の大学院を卒業し、世界最先端・最難関と呼ばれる新しいカタチのエリート校が、どのようなコンセプトでどのような授業を提供しているのか、実際に体験してきました。

入学試験でどのようなことが求められているか?を知ることで、2022年時点で10歳と4歳の我が子が、そしてBOOK i LANDの生徒たちが、将来ミネルバ大学に入学できるチャンスを掴むためには何を学んでおけば良いのか?を知りたかったんです。

最新の「学習の科学」もミネルバ大学で学びましたが、この5つのポイントはお子様のための初等英語教育学校(塾)を選ぶ際の参考になります。

2. なぜ英語は聞く(読み聞かせ)⇒音読の順番か?

子ども英語の教材(特に幼児期の4〜7歳)を見極めるときには、まずは「聞く」を大切にしているか?その後に、「文字」に触れるの順番の流れがあるか?を確認してください

IBSの入塾面談では、お子様の日本語で本を読めるか?そのお話をちゃんとまとめて伝えることができるか?という点が確認されていると聞きました。

ご家庭での日本語の習得の過程を思い出してほしいのです。聞く⇒話す・読む⇒書くの順番ではなかったでしょうか?いきなり「あ・い・う・え・お」から入りましたか?

本を読める(音読できる)ようになる準備として「A」をAPPLE⇒「あ・あ・あっぷる」とフォニックスを習得しておくことは大切ですが、こどもはまずはママ・パパの読み聞かせから入りますよね?

そもそも、大人も本を読む時ってどうやって読んでますか?声に出していないだけで「脳内で音に変換」して読んでいるのではないでしょうか?固まりごとに文字を一瞬でイメージ捉えて速読できるような人だけが例外ではないでしょうか?

中学生になると、脳に論理的な思考回路がかなり形成され、大量のインプットで膨大な記憶力を活かして言語を習得するのが難しくなります。しかし、小学生低学年くらいまでは大量に聞いたり、音読したことを片っ端から覚えていくという脳の能力がしっかり開いている状態です(興味のある恐竜や電車の名前の記憶力ってすごくないですか?)この脳の回路を活かさない手はないです。

ママ・パパ、本を読んで〜とリクエストしてくる子どもは、本が好きで興味があるのです。これを最大限に活用するべきなのです。

もう1つ大事なこととして、日本語でできないことを英語で先にやるようなことはないように、この母国語でちゃんとできるようになってから、(できるだけ習得時期を離さないように)母国語と英語の習得の順番も大切です。つまり絵本を日本語で読む習慣がないのに、英語でいきなり多読を始めるのは少し無理があるので、まずはお家で絵本をたくさん読むようにすることが大切です。

3. 多読は「おうち英語」「子ども英語」で効果大!?

多読(Extensive Reading)は「読書教育」のひとつですが、基本的には本を読んでいれば英語ができるようになるといわれると、本当に??と疑問が湧くのではないでしょうか?

早稲アカIBSの紹介ビデオの中では、上級クラスの子供達は、月に50万語の英語に触れていると紹介されています。英語にふれる「量」は大切です。

最近は小学校から英語教育がはじまりますが、つい最近まで日本では中学校から英語教育がはじまり、文法の”解説”中心で学習が進みましたよね。
これは大学入試対策として「英文解釈」ができるようになること、また英文を読んで理解できれば良いという到達目標があったためです。みなさんも基本この教育を受けているので、英語はこれでは話したり、書けるようにならないという課題は体験として実感されているのではないでしょうか?

しかし、今の時代は読む・聞く・話す・書くの4技能の習得が大切です。求められているのリーディング力の一部(英文解釈)だけではありません。

沢山の本を大量に読むというやり方は、一見無駄や偏りがあるように感じるとおもいますが、「読み聞かせ」からの「音読の効果」は学校を運営している想像以上に効果的という実感があります。

見方を変えてみると、こどもが母国語を習得する時は、「文法」の学習や「英文解釈」ではなく、保育園・幼稚園の頃は本をたくさん読み聞かせしてもらって、小学校では音読を国語の授業や宿題でしますよね。

英語圏では英語は「国語」ですから、たくさん聞いて(読み聞かせ)、たくさん音読するという「多読」は理にかなっているんです。もちろんできる限り英語を英語で理解していくためには、Graded Readerのように適切なレベルの本を適切なタイミング(ORCの教材でもLv1の教材は正直中学1年生には内容が簡単すぎておもしろくない=たくさん繰り返すのがむつかしくなる)で読むことが大切です。

多読学習は以前は、CDの音声と紙の本のページ合わせをするには親がサポートしなければならない、100冊以上の本を購入するとかなりの値段になるなどの課題がありました。しかし、最近ではORCのような良質な多読アプリも出てきており格段に多読学習での英語教育がやりやすくなりました。

早稲アカIBSのビデオで紹介されている、1ヶ月で50万語はかなりの読書量です。(参考:A4一枚でだいたい400語彙程度になります。CNNのニュースキャスターは1分間に200語のスピードで話しますので、そのスピードで本を読めるとして(相当なスピードで英文を理解できるスピードです)、50万語は、月に2500分=41.7時間相当なので、1日少なくとも1時間は英語の本を読んでいる計算になります(※低学年で英検準1級などを狙う場合はコレくらいの読書量は1つの目安になるかもしれませんね)。さすがの学習量だと思います

トップエリートレベル目指すわけではない場合、実際どれくらいの読書量があればよいのでしょうか?

中学校3年間で教科書に出てくる重複も含む総語数は0.5万語程度というデータがあります。教科書を3回読んでも中学3年間で1.5万程度の語数。1日15分の毎日の英語読書でも4年間中学校3年間の英語読書量の10倍以上の読書量を確保することはむつかしくありません。例えば、当校(BOOK i LAND)で4年間で使用するORCの絵本の数は約3万語彙、1回読むときに「聞く」「声に出して読む」をしますのでこれで2倍で6万語彙。授業に加えて予習と復習として1冊の本を3回読めば6万x3倍=18万語、5回なら30万語に触れる事になります。

(ご参考)この読書量については、SSS多読など従来の多読学習で経験則的に英語に触れる量(語数)と英語力の関係がまとめられデータがあります。

【英語多読(語数)と英語力の関係】
30万語前後
で、英語を英語のまま理解できるように。読書速度が上がる(ほぼ中学英語が身につく、英検3級相当)。

150万語前後で、1冊6万語を超える児童書や、やさしい小説が読めるようになる。

300万語前後で、英文の仕組み(文法)や基本4〜6000語彙を理解できるようになる。(英検 準2級〜2級相当)

4. なぜ、第二外国語として習得した先輩から学ぶのが良いか?

英検準2級レベルまでは、英語を第二外国語として習得する人から学ぶほうが、ネイティブから学ぶよりも良いケースが良いのです。なぜなら、英検準2級レベルになれば、4技能がしっかりしていれば英語を英語で学ぶことが可能です。一方でこのレベルに到達するまで、授業はオールイングリッシュであっても、例えばご家庭での学習サポートのためやアドバイスなどで日本語は効率が良いですよね

早稲田アカデミーIBSの講師陣は日本語・英語共にネイティブレベルとのことですので、この点も流石です。両親が英語も日本語もネイティブだったらこどももバイリンガルになりやすそうですし。

BOOK i LANDでは、月謝の差もあるのですが、残念ながらバイリンガルの講師ではありません。ただ、アジアで最も英語力が高い国の1つのフィリピンで英語教師の資格を持つ講師が授業を担当します。そして、日本人スタッフがしっかり英語学習の疑問などについてお答えすると同時に、ミネルバ大学卒の学長がたしかなカリキュラムを策定しております。

補足ですが、英語はやはり本を読むための、そしてインターナショナルな場で多様性をもたらすことに貢献するための1つの道具にすぎません。

日本人として生まれ日本で育つということは、基本的に変えることのできないので、そうであるならば、「日本人ならでは」を大切にするのがリーズナブルです。

言語は文化と密接につながっており、自分の母国語がまずは第一優先です。第二外国語は、母国語でできるようになったことを他言語でもできるようにしていくという捉え方で、優先順位を明確にしておくほうがよいと考えます。

なぜなら、英語を話せるという人は世界中で17億人を超えると言われています(4人に一人)。つまり、英語が話せるだけではめずらしくもなんともありません。
一方、日本文化(空手、茶道、花道、アニメ、日本食)について英語で説明できる人はどれくらいいるでしょうか?日本について英語で語れれば、世界に発信し多様性に貢献することができるとインターナショナルな世界で、日本人として自身を差別化できます。
そういう意味でも、第二外国語として英語を習得している先輩から学ぶのが良いのだと考えます。
せっかく日本に住んでいるのですから、日本らしいことでお子様が興味がもてることを小さな頃から素養として学んでおきたいですよね。

5. 小テストは大切、学習の科学でも効果は実証、英検がオススメ

早稲アカIBSでは、「英検合格という具体的目標設定」がなされています。進捗や理解度確認のための英検活用は、多読ベースで学習を進めていくのと合わせて行っていくと、非常に効果的だと考えられます。客観的なテストで現状の力をしっかり把握するのは適切なフィードバックの1つだと考えます

実は、学び方は世界的に研究(科学)されています。ミネルバ大学などのいわゆるトップスクールではこなさないといけない課題の量が膨大です。膨大な課題をこなしていくために、一番はじめに「学習の科学(学び方)」について学びます。
その中で「間隔学習(Distributed Practice)」「小テスト(Practice Test)」の重要性や効果的な活用を学びますが、英検を適切なタイミングで受験していくことはこの「小テスト」の活用(適切なフィードバック)に当たります。

理解度を確認しておくことで、適切なレベルの読書教材も把握することができます。また、英検は価格、試験内容がとてもバランスの良い試験で、特に準1級までは英検がベストの4技能の評価テストだと考えています。
英検は現在ブリティッシュ・カウンシルからIELTSの試験運営を受託していますので、英検自体もIELTSを意識していると感じてます。
つまり準1級が取れれば、将来留学に必要となるIELTS6.0の取得にスムーズにつながります。一方で価格はIELTSの1/3以下程度ですので、コスパの面からも活用しない手はありません。

楽しく本を読むことが、英語多読学習の肝であり、それによって「量」を稼ぐのが要諦ですが、より読書を楽しむためにも、どんどん難しい本に挑戦していくにも、「小テスト」で現状の力を適宜、客観的に、適切に把握することが大切だと考えます

6. 環境を整えるのは親の役目

早稲田アカデミーさんのIBSでは、「親も後ろで授業を見学」が必須とのことです。これはとても大切なことで、やはり子どもはママ・パパの期待にこたえたいという思いが必ずありますので、後ろでいつも見守ってもらえるのは大きなモチベーションだと考えます。

学習「環境」の整備は親の役目です。なので、学校(塾)と親が二人三脚で子どもが英語力を向上させられる「環境」を整えてあげることはとても大切ですし、理想的です。

ただ、共働き家庭等の場合は、毎回子どもの塾に同伴するというのは相当難易度が高い部分もあると思われます。

であれば、他のやり方としてはどのようなやり方があるでしょうか?

環境を整えるというのは、親が必ずしも英語を話せなければいけないという意味ではないです。親が英語ができなくても、海外経験がなくても、お子さんが小6で英検1級相当程度の英語力を習得することは可能です。実際に
私が学長を務めカリキュラムを策定した学校では、中1や小6で海外経験なく英検1級に合格する子たちが出てきています。これは、学校だけでできることではなく、これらの子に共通しているのは、どのご家庭でもたくさん英語にふれる「お家英語」の環境を適切に整えられていることです。これは子どもが英語の本を手に取ってくれるような本当にちょっとしたことの積み重ねでもあります。例えば下記は共働きのお忙しい家庭でも実現可能な環境ではないでしょうか?

【親ができるお家英語のための適切な環境整備の例】
リビングに本棚を用意し、一番手に取りやすいところに洋書絵本を用意(※気が向いたら5秒以内に手に取れることが大切です。リビングのとなりの子供部屋に行くという15秒かかる移動はすでにNGです。僅かなようで、この差はとてもおおきいんです)

DVDは英語でしかみれないというお家ルールを勝手に設定してしまい、子供の興味に合わせて好きなDVDを見せてあげるけど、英語縛り

・英語の本を読めるなんてすごい!という目をかける。今日はどんな本を読んだの?どんなおはなしだった?もうそんな難しい本が読めちゃうの?アプリを開いて英語で本を音読することを褒めまくりましょう

・他には、子どもは親が持っているスマホを触りたがるもの。YouTubeを見る前に2冊ORC(Oxford Reading Club)を読んだらYouTubeみてもいいよ!とするなどの工夫もあります。コレでスマホはだらだら時間をつぶすものではなく、勉強で活用するものという位置づけにすることも可能です。

7. ブックアイランドはIBSの真似?

ハーバードを超える難関、世界最先端のオンライン大学とも言われるミネルバ大学で学んだ学習の科学もベースに、どうすれば我が子が、日本の子どもたちがミネルバ大学に入れるような英語力を身に着けられるのか?そのために、いつ、何を、どれだけ英語をやるべきなのか?我が子のためでもあるので真剣に考え抜きました。

その中で、早稲田アカデミーさんのIBS含め、SSS多読など、英語多読学習を中心に幅広く様々な英語学校や学習法を調べました。

ミネルバでも学んだ最先端の学習の科学、様々な学校の調査、自身の英語習得体験を踏まえてBOOK i LANDの4年間のカリキュラムを作り込んでおります。検討の結果として、多読+英検は、1つの有効なお家英語での勉強法だと考えています

8.よろしければBOOK i LANDも見てみて下さい

中学受験が始まる前の4年生終わりまでに、4年間で英検3級〜準2級の取得を目指す(17歳時点で準1級〜1級に繋がります)お家英語のご興味をもっていただけたようでしたら、ぜひBOOK i LANDもご検討ください