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直近1カ月以内での読書会予定[004]

どうも私には、物事を「安請け合い」してしまう傾向があるようです。今朝数えてみたら、読書会の企画や出席の約束を、都合4件していることがわかりました。内訳は、主催が1件、共催が1件、出席が2件です。やれやれ。今日はそれらの読書会で読む予定になっている本を書き留めておきたいと思います。

1)錦繍(宮本輝)・・・主催

既に[002]と[003]で言及していますが、昨日(4月19日)に6回目を開催したのが、この『錦繍』読書会です。これは私が主催しているものです。

本作は、宮本輝さんがデビューして5年目に書き上がられたもので、初期の代表的作品の一つといっていいと思います。「宮本輝を読んでみたい」と問われたら、私は躊躇なくこの作品を推します(正確に言うと、他に読んだ作品は、概要さえ忘れてしまっているのですが・・・)。

人が為した善と悪とを内包しつつ、生と死という両側面を表す「生命」「命」を目の当たりにした男女の物語といえるのではないでしょうか。

2)民主主義とは何か(宇野重規)・・・共催

Discordを経由して、一対一で行うことにした読書会の2回目のテキストとして選びました。一度Kindle端末で読んでいるものの、読めたという実感を伴っているとは言えませんでした。ちなみに、読書メーターでは以下のようにコメントをしています(誤記を修正しました)。

今後も熟読玩味していきたい本。指摘するまでもないが、民主主義とは、議会制や自由主義とは出自を異にするものであるが、この2世紀で合流(?)して今日に至るものである。また、長い歴史にあって、プラスの価値を得るようになったのも近年のことという。巻末近くで、「国家と社会との緊張関係」をもたらす「参加と責任のシステム」とされていた点は、深く頷けるものであった。(2021/02/02)

5月1日までに再読をすることが目標となります。前回マーカーをつけたところを中心にピックアップしていく予定です。ミャンマーを始め、世界の各地で民主主義への懐疑や圧迫が広まっていく中で、この著を読むことには、意義があるものと感じています。

3)高瀬舟(森鴎外)・・・出席予定

Zoomを介したこの読書会に参加するのは、これが3回目となります。青空文庫と中心として、薄めのテキストを交代で朗読し、通読後に感想を述べ合います。

テキストの選定にあたっては、参加者から意見を募るのですが、今回は私の提案を採用していただきました。採用いただいたのには、先に『堕落論』(坂口安吾)がありました。

この『高瀬舟』を提案したのは、平野啓一郎さんの『本の読み方』での「演習」編で取り上げられていたからでした。この演習では、自害しようとしていた弟の首から刃物を抜き取る覚悟をした兄が、結果的に弟を死に至らしめた場面が取り上げられていました。ここを読んだので、全体の通読をしたくて提案した次第です。

ただ、先の『民主主義とは何か』を読む回と同日開催のため、実際の参加が果たせるのか心配ではあります。

4)スマホ脳(アンデシュ・ハンセン)・・・出席予定

日時こそ微調整が必要なのですが、この会が行われる予定が立ったのは、clubhouse内での「room」を私が覗いたことがきっかけの一つでした。

元々そのroomでは、『推し、燃ゆ』についての読書会が行われていたようで、私はそれがほぼ終了し、歓談をしているタイミングで参加したことになります。

その後、次回以降の課題テキストの選定を行ったのですが、複数あった候補のうちで、私の希望を優先していただいて、この『スマホ脳』に決定した次第です。

ご承知おきかと思われますが、このベストセラーはスマホの健康への影響について論及されています。そうした本を読んだあとでなお、clubhouseを利用することになるだろう我々は何なんだろうと、げらげら笑っていました。

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今回については以上とさせていただきます。お読みいただきまして、ありがとうございました。






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