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【100分de名著を語ろう】2021年の年間ベストは『資本論』!!
こんにちは。
昨日(12月23日)21時からのclubhouse内のルーム「100分de名著を語ろう」にて、Eテレ「100分de名著」の年間ベスト回を決めました。以下にその経緯と結果をまとめておきます。
1)アンケート実施
12月16日(木)から23日(木)までに、Google フォームを利用したアンケートを実施しました。1人3票までを投じていただいた結果、23人の方々から60票を集めることができました。ご協力ありがとうございました。
事前の予想通り、得票数は拮抗していて、どれが1位に選ばれてもおかしくない状況でした。アンケート結果は以下をご覧ください。
![](https://assets.st-note.com/img/1640288855958-1dCoVSff5W.jpg?width=800)
この投票結果に、23日21時から実施した討議の席上で、スピーカーから1人3票までを再度投じていただきました。なお、この再投票にあたっては、「傾斜配分」を認めました。つまり、1つに3票投じてもいいし、1票を3つに投じてもよいということにしました。
なお、討議に先立って、主催者権限で「新人賞」「功労賞」を設定し、noteにて発表いたしました。以下に再掲します。
新人賞:斎藤幸平さん
功労賞:若松英輔さん
理由としては、斎藤さんは1月放送の『資本論』での鮮烈な「100分de名著」デビューと、今後への期待からです。若松さんは、3月度の「災害を考える」が残念ながら0票でしたが、番組への最多登場回数と、各回での高いクオリティを讃えてのことです。
2)討議
23日21時から、約90分をかけて実質的な討議を行いました。その際、「部門賞」として、「ベスト解説者賞」と「ベスト朗読者賞」を選定することにいたしました。ご提案いただき、ありがとうございました。
スピーカーは、途中で若干の入れ替わりがあったものの、私と番組関係者氏を含めて、常時6~8名が在席していました。投票については、口頭での発表ではなく、私へのアプリ内の機能を使ったメッセージにて行っていただきました。投票されたのは、私を含めて6人でした。
投票は、各回についての思い入れなどについてと、部門賞について語らった後にしていただきました。
3)部門賞
「本賞」は、放送内容、解説テキスト、解説者、朗読などについて総合的に判断していただいたつもりです。これに対して、「部門賞」は、「解説者」と「朗読者」個人を顕彰する意味合いを込めています。
①ベスト解説者賞:上野千鶴子さん
ノミネートされたのは、
・上野千鶴子さん(ボーヴォワール『老い』)
・武田砂鉄さん(ル・ボン『群衆心理』)
・平野啓一郎さん(三島由紀夫『金閣寺』)
・沼野恭子さん(アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』)
・亀山郁夫さん(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』)
・斎藤幸平さん(マルクス『資本論』) ※順不同
の各氏でした。ご意見を踏まえた結果として、ご提案のあった「話題賞」と併せて上野千鶴子さんにお贈りすることといたしました。
②ベスト朗読者賞:津田寛治さん
この賞の設置については、参加者からのご提案があって実ったものです。ご提案ありがとうございました。ノミネートされた各氏は、
・小野武彦さん(渋沢栄一『論語と算盤』)
・津田寛治さん(ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』
・杏さん(アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』)
・寺脇康文さん(ヘミングウェイ・スペシャル)
・筒井真理子さん(ボーヴォワール『老い』)
話し合った結果として、登場人物を見事かつ違和感なく演じ分けた津田寛治さんに決定いたしました。
4)本賞
各部門賞の選定結果も踏まえたタイミングで、スピーカーとしてご参加くださった方々に再投票していただきました。ここでは、3位~1位の順でご報告いたします。なお、付記しているコメントは、筆者個人によるものです。ご了承ください。
第3位:ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』(亀山郁夫)
9票 → 12票。読了に難儀するような、長大かつ複雑な作品に込められている重層的なメッセージを、鮮やかに解読していただきました。ベスト解説者としてノミネートされるのも頷けます。再放送であったにも関わらず、多くの支持を集めました。
第2位:アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』(沼野恭子)
7票 → 13票。期せずして、独ソ開戦80年に当たる本年、この作品に出会うこととなりました。単に「貴重な証言」であることを越えて、人が人として生きるにあたって、何を体験としてつかみ取り、何を伝え、共有していくのかについて考えさせられた回でした。
第1位:マルクス『資本論』(斎藤幸平)
10票 → 14票。再放送とはいえ、今月度の放送がまだ途中であるにも関わらず、強い支持を得ました。先述の通り、この超有名作に、新たな生命を吹き込んだ斎藤さんの手腕は特筆すべきものと考えます。新人賞とのダブル受賞も、文句なしと言ったところでしょう。
5)余談
各賞の決定を見た後も、歓談に花が咲きました。120分の予定を大幅に超えて、終了は午前0時直前となってしまいました。遅くまでありがとうございました。気がつけば、述べにして90人に及ぶ参加者を得ていました。
また、番組関係者氏に対して参加者から「来てくれてありがとう賞」が、また、その氏から参加者全員への謝辞と共に同賞が、さらに参加者から主催者に対して「ルームを開いてくれてありがとう賞」が贈られることとなりました(笑)
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今回は以上といたします。最後までお読みくださり、ありがとうございました! 来年もまた実施できるようがんばり?ます。それではまた!
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。ときどき課金設定をしていることがあります。ご検討ください。もし気に入っていただけたら、コメントやサポートをしていただけると喜びます。今後ともよろしくお願い申し上げます。