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【clubhouse】「読書会」について考える①

こんにちは。

11月13日(土)20時から、clubhouse内で「『理想の読書会』ってどんなですか?」をテーマとした歓談のひと時を持ちました。これにはGoogle Jamboard という「ホワイトボード」の共有アプリを導入して、適宜ご意見を書き込んでいただく方法を採用してみました。初めての利用にしてはうまくできたと胸をなでおろしています。

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付箋は、以下のように「色分け」をして書き込んでいただきました。

・会の進行→グリーン
・主催者目線でのご発言→ブルー
・利用者目線でのご発言→イエロー

この書き込みツールを併用したことで、口頭でのご発言はできないものの、文字入力であればという方からもご意見をいただくことができたことは、よかったと思っています。利用方法については、さらに洗練させる余地はあるものの、オンラインでのコミュニケーションにあたっては、非常に有効なツールであると直感しました。

以下、記憶を頼りに、かつ発言者が特定されないように配慮しながら、会で話し合われたことの「感想」を書いていきたいと思います。どうぞおつきあいください。

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そもそもこの会を企画したのは、ぼくが3月末から継続している「オンライン読書会」を、さらにブラッシュアップしたい、そのためにご意見を賜りたいとの思いからでした。以下の「目次」は、順不同となりますが、概ね網羅できたものと思っています。

1)どんな読書会を「理想」と考えますか? また、どんな会を主催したり参加したりしたいですか?

・「これが理想!」というのはない。いろんな読書会のそれぞれの良さを体験してみたい。

・メジャーな本からマイナーな本まで紹介される会を開きたい。

・小説などの「フィクション」と、新書などの「教養本」との垣根を超えて、いろいろな本が紹介される会を開きたい。

2)どんな読書会に参加ないし主催をされましたか?

・仲間と毎朝40分音読会をしている。基本は、一人だとなかなか読めない分量の本(800ページから1000ページくらい)を目安にしつつ、みんなで推薦・合議制で選書している。本をなめつくすように読むことで、案外一人だと気が付かない発見が沢山あって楽しい。

・本を直接紹介するのではなく、参加者が現に抱えている「お悩み」を語っていただき、それを解決できそうな本を探して紹介してもらったことがある。そうすると、発言者と提案者の間でコミュニケーションが発生して、それがいいと思った。

・(上の発言について)悩みに合わせて本を提案する読書会は新鮮。すぐに処方箋の本を出せるようになるのは読書量と訓練が必要かも。アンテナが高くなりそうで、日々図書館や本屋さんでの過ごし方が楽しい方に変わりそうだ。

・基本的にはテキストを「主催者特権」で決めて、それを読んだ感想や意見を交換している。ただし、手ぶらで参加された方が退屈しないよう工夫しているつもり。

・決まったテキストについて、感銘を受けた一節を紙に書いて並べる。それに賛成の人は「青」、反対の人は「赤」のカードを重ねる。一番多く「青」のカードを集めた人や、逆に一人だけ「赤」カードを出した人にはポイントを合算して、ゲーム性を演出していた。

・紹介するだけでなく、キャッチボールのようにお互い何かを得られる読書会は感銘を受けた。

3)読書会を主催するにあたってのご苦労や、工夫している点があれば教えてください。

・課題本型読書会は読んでいない人にとっては敷居が高いと感じるので、トークテーマと掛け合わせて会を開いたことがある。例えば『華氏451度』(レイ・ブラッドベリ著)×「読書とは何か」というテーマみたいな感じで。

・「人の定着」が難しい。一度来られなくなると、再び参加する気になってもらうのは、難しいようだ。

4)コロナの影響で、リアル→オンラインへの流れが加速しました。宣言が解除されたことで、再びリアル開催も徐々に増えているように思いますが、オンライン読書会は、リアルの「代替品」に過ぎないのでしょうか?

・どちらもあり。リアルも楽しい、オンラインは事情により外に出られない場合に参加しやすいので。今はオンラインが気楽。リアルはオフ会的に参加したくなるかも。

・オンラインでは、物理的な制約を考えないでいいので、得難い機会だと思っている。決して「代替品」ではないと思う。

・リアルでいいところは、主催者と個々の参加者さんとの間のコミュニケーション偏重にならないところ。参加者さん同士での交流が自然に発生するところがよい。例えば、紹介した本をその場で貸し借りできたりして、「次」に会う口実ができていることがあるので、捨て難い。

・リアルの会だと、「初対面」の人が混ざっていることで、自分の発言が影響されてしまうことがある。一方clubhouseでは、飛び入りの「初見」さんがいることが常なので、自然な話ができているかもしれない。

5)その他、読書会一般について感じていらっしゃることをお話しくださいますか?

・共通の読んだ本について色々共感しながら意見交換できるのも楽しいなと思う。各自が紹介するのも楽しいが、縛りがある方が、いろんな目の付け所が知れて楽しい。

・観客として見て聞いているだけの読書会も面白い。でもこれはラジオみたいなものだと思う。

・多様な意見や感想は得難い。特に読書は孤独で内向きな作業であり、外からの刺激がなかなか得られない。そこを埋めてくれる機会が読書会だろうと思う。

・読書会においては主催者が本を選んで提示する事自体が重要であると思う。クラシックのコンサートでプログラムを提示することにも似ている。参加者にはコントロールできないしコントロールするべきでないことなのかもしれない。

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ご発言の「振り返り」は以上です。多彩かつ貴重なご意見をうかがうことができました。改めてご参加くださった方々に深謝申し上げます。なお、機会があれば、「主催者限定」での発言として、運営上の苦労をシェアしたり、解決のための交流を図れる場としたらどうかというご意見もありました。

また、Google Jamboardの利用は好評だったようですので、これを利用した会を、再度設けたいと思います。第一候補としては、12月4日(土)20時からを予定したいと思っております。どうぞご検討ください。今回は最後までお読みくださり、誠にありがとうございました。それではまた!



最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。ときどき課金設定をしていることがあります。ご検討ください。もし気に入っていただけたら、コメントやサポートをしていただけると喜びます。今後ともよろしくお願い申し上げます。