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本を薦める際に考える2~3のこと[014]

まれにですが、人から「面白い本を教えてほしい」とか「本を読みたいんだけど、何を読んだらいい?」と言われることがあります。実は、これはなかなかに難しい問いかけだと考えています。薦める以上は実際に読んでほしいし、できれば「面白かった」と言ってほしい。そうなると、自分にとって面白かっただけではなくて、その人が面白がってくれそうな本のチョイスが必要となってきます。今日はそんなことを少し考えてみます。

もちろん、特定の◯◯さんが薦めてくれる本やマンガであれば、きっと面白いだろうという理由で読んでくださる場合もあります。しかし、「この前教えてくれたあの本、面白かったよ」と言ってくれる場合は少ないのではないかと思われます。この読んだらおもしろかったという、言わば「打率」を上げるにはどうしたらいいんでしょうか。

それには、いくつか「質問」を用意しておいて、それをぶつけてみるのがいいと思われます。端的に言うと、その質問者の「読書歴」や「嗜好」、いまどんな気分でいるのか、また、本を読んでどういう気分になりたいとか、どんな知識や情報を得たいのかという点についての「仕込み」をしておくのがよいと思われます。その上で、できれば一緒になって考える時間を持つのがいいと思っています。

【追記】

読書とは、基本的には著者との「対話」です。なので、本を薦めるというのは、ほぼ「人」を紹介することに等しいと思っています。そこに、本を薦めることの難しさがあるのだと考えます。万人受けする「人」がないように、本もまた万人受けするものではありません。もっとも、これは薦める側から見ても同じことは言えるのであって、誰彼なく薦められるものではありません。やはり、一定以上の親しさなどの関係性があってこそ、人さまに薦めることができると思っています。

今回はプチ報告ということで、以上とさせていただきます。お読みいただき、ありがとうございました。ではまた。


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