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「オンライン読書会」実施マニュアル簡易版(20/02/18Ver.)

 こんにちは。

 私がオンライン会議アプリ・Zoomを用いての「オンライン読書会」を始めたのは、2018年10月のことでした。2月18日現在では、通算48回を数えるに至りました。これまでご出席いただきました、延べ50人を超える方々への感謝は尽きることがありません。

 ちょうどこうしたタイミングで、オンライン読書会に関心があるとおっしゃってくださった方が、2名×2組ありました。あともうお一方への説明も控えております。

 今回は、その1組の方からちょうだいしたご質問をベースとして、今までの運営にあたってどんな点に注意を払ったか、払わざるをえなかったかについてまとめ、「簡易マニュアル」として供しようと思うにいたりました。しばらくの間お付き合いくださいますと幸いです。

 なお、このnoteは全文を無料で公開しておりますが、最後の最後でカンパできるよう設定してあります。よろしければご協力をお願いいたします。

1)読書会をオンラインで始めた理由

 なぜ私が読書会を始めたのか、それもリアルで会うことではなく、「オンライン」という特殊な方法を選択したのかについて。それは、私が疾患を抱えていたことが主たる要因です。

 先に「Zoomで~」という下りがありましたが、ここに落ち着くまでには、Skypeでの通話、Twitterや読書メーターでのコミュニティ機能を簡易掲示板に見立て、読書会と称して行ってまいりました。

 2018年にZoomの存在を知るに及び、一旦は放り出そうとしていた「オンライン読書会」構想ですが、再度Zoomで捲土重来を期したといったところです。

2)テーマ設定は必要か

 「テーマ」の設定は、読書会全体としてはしておりません(例えば、「ビジネス書読書会」「古典を読む読書会」といった感じのです)。

 しかしながら、特定の回について小テーマを設けて開催をしたことはありました。今までですと、
・名刺代わりの1冊
・映像化された作品に関して
などがそれにあたります。

 また、課題本を設定して、それらについて読んできていただくという形も、一種のテーマ設定であったと思われます。それらには、
・菅野仁『友だち幻想』(ちくまプリマー新書)
・齋藤孝『読書力』(岩波新書)
・夏目漱石『こころ』(青空文庫)
・太宰治『人間失格』(青空文庫)
・フランクル『夜と霧』(みすず書房)
・エンデ『モモ』(岩波少年文庫)
等が挙げられます。ことに問い合わせが多かったものとしては、『夜と霧』『モモ』が双璧でしょうか。

3)テーマがあるなら、どんなものがよいのか

 2)で既出の通りなのですが、特定のテーマも課題本も設定しないで行った回もありました。それは、ご参加のみなさんからの「推し本」、つまりは「これ読んだけど、ぜひ勧めたいんです!」といった著作をご紹介いただくといったものです。これはこれで、楽しく会が進みます。

4)どれくらいのサイクルで開催するのがよいか

 これについては、主催者の時間をどれだけ割けるかに左右されるのですが、1か月に1回では少ないと思われます。月に2回がよいでしょう。

 月に1回ですと、何らかのアクシデントでその月の開催が見送られた場合のブランクが2か月となってしまうので、ダレてしまってモチベーションが下がってしまう危険性があるからです。

5)読書会の開催時間数は

 これはZoomアプリの設定が、無料プランですと一回の接続について40分という縛りがあるために、40分×1枠~3枠という設定になります。これはその回の「盛り上がり度合い」にも左右されます。私どもの最長記録は、『こころ』の回での40分×3枠でした。

6)参加者はどうやって募るのか

 最大の難関がここにあると思います。始めは主催者+アルファで開催せざるを得ないと考えます。告知媒体としては、Twitterとブログを利用しました。

 最近では「読書会アカウント」も増えており、リツイートしてくださる方もいらっしゃいますので、Twitterの利用価値は大きいと思われます。

7)司会進行はどうしているのか

 私どもの場合ですと、基本的には私が1人で行っています。ただし、共催者がいる場合では、交代で行える可能性がありますので、試してみる価値はありそうですね。

8)主催者は「独裁者」であってよい!

 会の運営に、「みんなの意見を反映させたい」と考えるのは、むしろ逆効果です。「この本を」「◯月◯日に読む」と強気でいきましょう。その方が効率的だし、精神衛生上もいいはずです。何よりも、主催者が「したい放題」できるというメリットがあります(笑)

9)読書会は、参加するより主催する方が楽しい(はず)

 最後にこのセリフで持って、全体を締めくくろうと思います。今後、読書会の可能性などについても言及することがあるやもしれませんので、その際にはどうぞよろしくお願いいたします。最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 ではまた!


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