【100分de名著を語ろう】for ティーンズ~④『竹取物語』(木ノ下裕一)
こんにちは。
今月の「100分de名著」は、「for ティーンズ」として4冊の著作を取り上げています。今週の放送では、第4回目の『竹取物語』が取り上げられていました。解説は、歌舞伎作者の木ノ下裕一さんです。副題は、「『元祖』物語の先進性」とありました。
①十代に伝えたい、二つの読み方
・「創作のお手本」としての読み方。
・生きづらさを感じている人におすすめしたい。自分を解放してくれる力を味わう。
②日本の物語は、ここからはじまった
・紫式部の時代には、既にリスペクトされていた。
・物語の「パターン」が複数表れている。
・小さ子(ちいさご)物語
・異常出生譚
・長者譚
・婚姻譚
・貴種流離譚
・日本最初の「SF作品」とさえ言える。
③設定にはすべて意味がある
・木ノ下訳:よいですか、今あなたは”昔”にいます。
・現在とは異なる風俗や考え方を知る面白さ。
・さまざまな階層の登場人物が錯綜する。
・天上と地上をつなぐ物語。
・「神秘」と「日常」が交差する物語。
・それらを「つなぐ」ものとしての「竹」。
④常識に異を唱えるかぐや姫
・2つの「安定」=翁とかぐやの対比。
⑤五人の求婚者たちのトホホな顛末
⑥月を見ながら物思いにふける
・光と影を別物ではなく、一体であるととらえていた。
・月を見る=死を思うことと結びつけられていた。
⑦この世界は煩わしいからこそ愛おしい
・この世界で物思うこと、悩むことの大切さを知ったからこそ、羽衣を着るのをためらったかぐや。
・天人の観点と人間の観点を行き来するようになっていた。
⑧苦しい時は物語の中に逃げこめ!
・じつは物語を読むことは単なる逃げではなく、もう一度この世界をとらえ直すためのトレーニングになる。
* * *
今回のレジュメは以上となります。最後までお読みくださり、ありがとうございました。それではまた!
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。ときどき課金設定をしていることがあります。ご検討ください。もし気に入っていただけたら、コメントやサポートをしていただけると喜びます。今後ともよろしくお願い申し上げます。