【読書】イザベラさんの『こころ』論に触れて
こんにちは。
Twitterスペースで、『女を書けない文豪(オトコ)たち』(イザベラ・ディオニシオ著)を読む会に参加していました。このnoteでは、その会に触発されたことを書いてみようと思います。
今回の範囲は、夏目漱石の『こころ』を扱った章でした。
『こころ』は、ご存知の通り先生と奥さんの静(しず)・私(わたくし)・Kを主な登場人物とする、漱石の代表作のひとつです。先生から私に宛てられた手紙の中で、静に心を寄せていたKは、先生と静が結婚することを原因として自死を選んで