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ブックサークル:宮本輝『流転の海』全9部読書会

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宮本輝さん畢生の大作『流転の海』全9部の読破をめざす読書会です。
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#新潮文庫

【レジュメ】宮本輝『流転の海』全巻読書会・第4部『天の夜曲』第1章②

こんにちは。 作成がおしてしまって、少し焦っていますが何とかしたいと思います。今夜(23/05/08)20:30から、Discordサーバ内で『流転の海』第4部『天の夜曲』第1章の残り3分の2(約90ページ)を読みます。 第1章は全体で150ページほどもあり、前回は61ページの「空行」のところまで読みました。概略については、以下のレジュメが参考になると思いますので、適宜ご覧になってみてください。 Discordサーバに未参加の方は、お問い合わせをいただけましたら招待コー

【読書会】宮本輝『流転の海』全巻読書会~第3部『血脈の火』第3章

こんにちは。 開催当日(23/01/23)になってしまいましたが、読書会用レジュメをお届けします。「登場人物」の項については、適宜新潮文庫の『流転の海読本』(堀井憲一郎)を参照しています。 概略熊吾が始めた3つの事業のうち、中華料理店と麻雀荘の実質的な切り盛りをしていた房江の疲労も限界に近づいてきていたある日、熊吾の実妹・タネが、母・ヒサと娘・千佐子とともに「訪ねて」きた。城辺を引き払い、大阪で生活をするという。タネは新しい男と生活を始め、ヒサは精神を病み、やがて行方不明

【読書会】宮本輝『流転の海』全巻読書会:第3部『血脈の火』第2章を読む

【23/01/10 追記あり】 こんにちは。 新年第一回めの読書会を開きます。今回は、『流転の海』第3部『血脈の火』第2章を読むこととします。なお、今回からmocriを使い、時間帯も20:30から22:00前後くらいまでと変更していますのでご注意ください。 主な登場人物松坂熊吾 本編の主人公。50歳となってから、妻・房江との間に初めての実子・伸仁をもうける。2人の健康のため、故郷に戻っていたが、再び事業を展開するために大阪に戻ってきた。 呉明華 熊吾が開業した中華料理

【読書会】宮本輝『流転の海』第3部『血脈の火』第1章

こんにちは。 今回も読書会当日の公開になってしまいましたが、第3部に突入する宮本輝さんの『流転の海』全巻読書会・第3部の第1回分についてのレジュメをお届けします。今まで行ってきた分のレジュメは、以下の「マガジン」に登録してありますので、適宜ご覧になってみてください。 このレジュメでは、 ・第1部『流転の海』 ・第2部『地の星』 の概略に触れた後で、第3部『血脈の火』の第1章に言及していきたいと思います。 第1部『流転の海』の概略昭和22年(1947年)、中国に出征してい

【読書会】宮本輝『流転の海』全巻読書会・第2部『地の星』第8・9章レジュメ

こんにちは。 継続して取り組んでいる、宮本輝さんの『流転の海』シリーズ全巻読書会を、本日(11月14日)21時から、Twitterスペースにて開催いたします。概ね、1章を1回で読み進めてきましたが、参加者とも話し合って最後の2章は一気に読み終えてしまうこととしました。なお、今回から「はてなブログ」にて掲示いたします。お含みおきください。 レジュメとしてはまず、各章の概略について、数か所ずつ挙げてみたいと思います。その後に、ぼくの心に引っかかったところを「抜き書き」して、読

【読書会】宮本輝『流転の海』全巻読書会⑨~第2部『地の星』第3章を読む

こんにちは。 もう当日になってしまったのですが、恒例の『流転の海』シリーズ全巻読書会の第9回を、今夜(9月12日)21時から、Twitterスペースで開きます。このnoteは、そこで利用していただける「レジュメ」としてご用意しています。 ・概略と、 ・「私的」ポイントの抜書き、 に加えて、終了後の追記という構成となっています。なお、第1回から第8回までのレジュメは、以下のURLから閲覧いただけますので、適宜ご参照ください。 なお、今回からアカウント名の表示、@以下を「ひと

【読書会】宮本輝『流転の海』全巻読書会⑧~第2部『地の星』を読む②

こんにちは。 『流転の海』シリーズ全巻読破を目標としたオンライン読書会の8回目は、第2部『地の星』から第2章を読むこととしています。以下は、第1章について書いたレジュメnoteのURLです。適宜ご参照ください。 ※末尾に録音の保管先URLと、9月5日の読書会実施後のメモを追記してあります。ご参照ください。 概要①昭和26年、木炭バスが廃止されて城辺町にもディーゼルバスが通うようになり、活況を呈するようになる。 ②町の発明家であった「鍛冶屋の音吉」の生還が伝えられる。 ③

【読書会】宮本輝『流転の海』を読む④~第7章

こんにちは。 今度のclubhouseでのオンライン読書会は、宮本輝さんの『流転の海』を読む第4回として、7月18日(月)21時から開催いたします。範囲は第7章となります。松坂房江が熊吾と出会うまでの前半生が描かれている章です。 第7章の概要①伸仁が1歳になる。房江の姪・直子が伸仁をあやしている。 ②回想。三人兄姉の末っ子として神戸生まれる。母が若くして亡くなり、高島家に養子に出される。 ③房江6歳。高島家に女児が生まれるが、養父が急逝。「売春宿」に奉公に出されてしまう。

【読書会】宮本輝『流転の海』を読む③~第6章

こんにちは。7月10日(日)10:20です。数日涼しい日が続いて助かりましたが、暑さが戻ってきていますね。さて、明日11日(月)21時からclubhouse内のルームにて、オンライン読書会を開催します。本稿は、そこでのレジュメとしてもご利用いただけるように書いたものです。どうぞご参加くださいますよう、ご検討ください。 第6章の概要①昭和23年1月、伸仁が脱腸を発症し、筒井剛医師の元へ駆け込む。 ②熊吾を裏切った海老原太一と対峙するが、山道に放置されてしまう。 ③通りがかった