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ブックサークル:宮本輝『流転の海』全9部読書会

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宮本輝さん畢生の大作『流転の海』全9部の読破をめざす読書会です。
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【読書会】宮本輝『流転の海』全巻読書会~第2部『地の星』第7章

こんにちは。 今回(10月17日・24日実施分)は、第7章のページ数が多いため、2回に分けての開催としたいと思います。17日段階では「概略」までとし、「ポイント」は24日開催時に追記の上、再公開いたします。 ※17日に「録音」した記録が、30日間 こちら から 聞くことができるようになりました。 ※24日の記録は こちら です。 第7章の「概略」ダンスホールがオープンする2月1日、熊吾と伊佐男が対峙する。 ダンスホールは盛況。政夫の急逝で、房江も熊吾も仕事にかり出され

【読書会】宮本輝『流転の海』全巻読書会(12)~第2部『地の星』第6章

こんにちは。 先週は、一回「番外編」として、2007年頃の宮本輝さんへのロング・インタビューをご紹介しました。今回から、平常のペースでの運営に戻します。よろしくお願いいたします。 第6章の概略政夫とタネのためのダンスホールが2か月で完成した。その間、熊吾はほとんど家にはおらず、和田茂十の選挙戦の指揮を執っていた。 熊吾に再び暴力を振るわれた日、房江は本気で別れようと決意して酒をあおった。 伊佐男が訪ねてきて、茂十が余命いくばくもないことを告げる。 房江は、ここが安住

【読書会】宮本輝『流転の海』全巻読書会(11)~第2部『地の星』第5章

こんにちは。 宮本輝さん親子がモデルとされている『流転の海』全9巻を完読しようと始めたこの読書会も、回数が2桁となりました。第2部(=第2巻)からは、基本的に1回につき1章を読み進めています。宮本さんご本人である「松坂伸仁」が生まれた昭和22年から40年までを貫くこの物語では、昭和史の史実についても触れられているので、時折、それらについても言及しています。ご関心のある方の参加をお待ちしております。 ここまでのあらすじ自動車の部品の輸出入で成功した事業家の松坂熊吾は、40歳

【読書会】宮本輝『流転の海』全巻読書会(10)~第2部『地の星』第4章

こんにちは。 今回も作成が押してしまって、とうとう開催当日になってしまいました。本日21時からのTwitterスペースで開催する読書会でも使う「レジュメ」として、『地の星』第4章の概要を以下にお届けいたします。 1)概要①辻堂からの手紙を受け、かつての番頭役・井草と、旧知の周栄文から託された娘・麻衣子に会うために、金沢へ赴く。 ②死の淵にあった井草から、房江への憧れを聞く。熊吾は、結核の特効薬を井草のために手配する。 ③周栄文の娘・麻衣子の、妻のある男との仲を聞く。そ

【読書会】宮本輝『流転の海』全巻読書会⑧~第2部『地の星』を読む②

こんにちは。 『流転の海』シリーズ全巻読破を目標としたオンライン読書会の8回目は、第2部『地の星』から第2章を読むこととしています。以下は、第1章について書いたレジュメnoteのURLです。適宜ご参照ください。 ※末尾に録音の保管先URLと、9月5日の読書会実施後のメモを追記してあります。ご参照ください。 概要①昭和26年、木炭バスが廃止されて城辺町にもディーゼルバスが通うようになり、活況を呈するようになる。 ②町の発明家であった「鍛冶屋の音吉」の生還が伝えられる。 ③

【読書会】宮本輝『流転の海』を読む⑦~『地の星』第1章

こんにちは。 この8月29日(月)より、宮本輝さんの『流転の海』全巻読書会は、第2部の『地の星』に入ります。今回は、その第1回分のレジュメとして、第1章の分をお届けします。なお、第1巻の『流転の海』分のレジュメは、以下のリンクからご覧いただけますので、適宜ご参照ください。 第1巻まででは、50歳にして初の実子・伸仁を授かった主人公の松坂熊吾が、終戦後大阪に戻ってきて、事業の再建に奔走する場面が描かれていきます。その中での出会いや反目、裏切り、また、妻・房江との出会い等が綴

【読書会】宮本輝『流転の海』を読む⑥~第10・11章

こんにちは。 8月8日(月)にTwitterスペースで開催する「オンライン読書会」でのレジュメをお届けします(21時開始)。6回目となる宮本輝さんの『流転の海』(第1部)も、8日でいよいよ完結となります。翌週15日から第2部に移るかどうかは、8日の会で決定したいと思っております。 第10章概略①昭和23年、朝鮮半島での戦争勃発が懸念されている中で、熊吾は自身の商いの方向性を見定めるのに腐心。伸仁のため、数年故郷に戻ることを考えていたため。 ②昭和24年正月、囲っている春菊

【読書会】宮本輝『流転の海』を読む⑤~第8章・9章

こんにちは。 宮本輝『流転の海』読書会も、あと2回で第一部が完結する予定です。8月1日(月)に第8章・9章を、8日(月)に第10章・11章・解説を読んで完結となる予定です。その後、すぐに第二部『地の星』へと進むつもりでおります。なお、この2回についてはTwitterスペースでの開催となります。場合によっては、それ以降についてもスペースでの開催を継続する場合があります。決定次第アナウンスいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。 第8章概要①房江の回想。町川ケイは房江と