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えびす温泉というバンド勝ち抜き番組をよく見てた件

ブックエンズのベースのけんごです。

先日の和歌浦ベイマラソンinジャズ、ようやく筋肉痛も癒えてきました!

当初目標の1時間45分にはグロス(号砲が鳴ってからのタイム)ではわずか13秒届かずでしたが、ネット(スタートラインを通ってからのタイム)では1時間44分31秒と、なんとか達成しました!
グロスでの達成を狙ってたので少し悔しいですが、高低差が激しくまあまあしんどいコースだったのでそれを加味すると十分頑張ったと思って満足してます!

和歌浦ベイマラソンinジャズの思い出についてはまた機会があれば記事にしたいと思ってます。

今回は1994年から1997年まで放送されたバンド勝ち抜き番組「えびす温泉」について書きたいと思います。

中学のころにイカ天(平成名物いかすバンド天国)を見て音楽始めたのもありこういうバンド勝ち抜き番組って好きなんです。
当時深夜に放送されてて毎週録画してみてました。
もちろん音楽やってる側として、ジャンルもちゃうのにどう比べんねん?ってのはあるんですが、そういうのも含めてのバラエティなのでこの手の番組はいろいろ批判的は意見も多いですが私は好きでした。

余談ですが、毎週放送されてるフリースタイルダンジョンというフリースタイルラップバトルの勝ち抜き番組も大好きです。
ラップの良し悪しはわからないんですが、イカ天にハマった世代だからか熱くなります^_^

えびす温泉とは?

1994年から1997年までテレビ朝日で放送された音楽バラエティ番組で、主な内容はイカ天(たまやブランキージェットシティを世に出したバンド勝ち抜き番組)のように毎回挑戦者となるバンドがライブをして前回勝ち抜いてるチャンピオンのバンドに挑み審査員の審査で勝ったらチャンピオンになって翌週も出演し挑戦される側になり5週勝ち抜いたら卒業というシステムの番組です。
いか天に近い内容で「いか」にかけて「えび」と番組名の頭についてるあたり、イカ天のオマージュ番組といってよいのではないでしょうか?

実際は、イカ天が終わった後に、えびぞり巨匠天国という番組が同じ三宅裕司さん司会で始まり、こちらは映像作品の勝ち抜き番組での正統な後継番組ですが、さらに音楽番組という意味では斉藤和義を排出した天下御免ねという番組が同じ三宅裕司さん司会とうのもあってイカ天の後継番組とされてます。

前期と後期で大きくシステムが違うので、今回は私が見てた前期について書きたいと思います。

後期ではシステムがガラリと変わったらしく、そのタイミングで私の住んでた地域では放送されなくなっちゃいました、、、
東京に当時住んでいた弟に録画してもらいビデオテープを送ってもらったこともありましたがほとんど観ておらずあまりわからないのです。

イカ天との違い

基本的なシステムとして、毎回チャレンジャーバンドが出演、既に勝ち抜いてるチャンピオンと対戦、審査員の投票で勝ち抜くか、新チャンピオン誕生かが決まる!
勝ち抜いたらずっとではなく5週勝ち抜きで卒業!
という部分は同じですが大きく2つの違いがありました。

イカ天では挑戦者はチャレンジャー、勝ち抜いてるバンドを「イカ天キング」、5週勝ち抜いたら「グランドイカ天キング」と呼んでましたが、えびす温泉では挑戦者、チャンピオン、5週勝ち抜きチャンピオンと呼ばれてました。

イカ天との違いその1-チャンピオンと対戦する権利と対戦方式。

イカ天は毎回10バンドが出演し、各バンド毎に演奏を映像で流して審査員が審査。
最後に1番良かったバンドをチャレンジャーとして選出し、勝ち抜いてるイカ天キングと対戦。
という流れですが、えびす温泉の場合、毎回2組のバンドが出演し、そのどちらもチャンピオンに挑戦するという方式です。
ようするに出演した時点で直接チャンピオンに挑戦できるんです。
バンドも毎週2組しか出ないのでイカ天に比べると出演バンドの平均的な質は高かったように思います。

イカ天との違いその2-チャンピオンが3組いる

えびす温泉にはなんとチャンピオンが3組いるんです。

最初の3組がどう決まったかは、番組始まってから5回目くらいから見出した私は知らないのですが、私が見出した時はすでに3組のチャンピオンがいてました。

先程、2組のバンドが出演しそれぞれ挑戦できるといいましたが、えびす温泉では挑戦者がそれぞれ対戦したいチャンピオンを選べるんです。
これは画期的で面白かったです。
音楽ってなかなか良し悪しって難しく対戦すること自体が不毛なのですが、そんな中でもなんとなくジャンルによっての相性、有利不利もありと思うので(もちろん審査員の好みによるところが大きい)、そこを挑戦者が自ら選べるのでハラハラドキドキ面白かったです。

ちなみに、チャンピオン3組に対し2組が挑戦ということは、1組余るんですが、そのバンドはそのまま勝ち抜きになるんです。
ようするに挑戦を避けられた=強い、ということで不戦勝ですね。
このルールは、その後出演してチャンピオンになった「Hashiken+A(現在ソロで活動しているハシケンのバンド)」が強すぎてなかなか挑戦されないという事態になり、賞金は渡すが勝ち抜き扱いにはならないというシステムに変更。
結局Hashiken+Aは10週出演して5回勝ち抜かないまま卒業なりましたね。

1週勝ち抜くと賞金10万円でそのまま5週勝ち抜きで50万ですが、不戦勝でも10万円はもらえるのでHashiken+Aは100万円もらったことになりますね。
私の記憶では2回ほど勝った後、結局挑戦者が現れずに10週チャンピオンのまま強制卒業となったような・・・

司会者・審査員がイカ天に負けず劣らず個性的だった

やはりこのような番組は結局審査員のキャラクターで番組の雰囲気や特徴が左右されるように思います。
イカ天では、審査委員長の萩原健太さん、伊藤銀次さん、吉田健さん、他ゲスト審査員ではジュリーやYOSHIKI、ラッシャー木村などほんと豪華でした。

イカ天に出演してた吉田健さんのライブ映像(泉谷しげるwith LOSER)を観てベースのカッコ良さにハマりベース始めました。

えびす温泉は、司会は鈴木慶一さんとYOUでこのコンビの進行がものすごく面白かったです。
実は鈴木慶一さんとムーンライダーズはこの番組で初めて知りました。
審査員も知らない方が多かったんですが、すごく個性的でした。
強面だが愛のあるコメントが素敵なcmディレクターのグ・スーヨンさん、番組では兄貴的なキャラだったKONTA、逆に姉貴的なキャラで毒舌だか的確なコメントが特徴的なDJのキャロル久末さんなど、現役ミュージシャンだけでは無い審査員からの大きく俯瞰的なコメントがイカ天とは違って新鮮でしたねー。

あと、イカ天は番組開始当初から後にメジャーデビューするGEN、フライングキッズ、KUSU KUSU、ジッタリンジンといった人気バンドが出演したのもあり、早い段階でメジャーデビューの登竜門的な番組になってしまって、審査員も音楽そのものよりメジャー・デビューできるか?メジャーで通用するか?の視点での審査だったように思います。
えびす温泉はイカ天に比べるとメジャー関係無い視点での審査だったので審査員もリラックスしてて番組としても和やかな雰囲気でした。

バービーボーイズの大ファンだった私としてはボーカルのKONTAが審査員でレギュラー出演してたのが熱かったです。

えびす温泉を代表するアーティスト

イカ天に比べてメジャーへの登竜門的な要素の少ない番組だったと先程説明しましたが、とはいえメジャーデビューしたバンドも多く、デビューしてなくてもかなり良いバンドも多く排出しました。
その中でも個人的に印象深かったバンドを紹介します。

CASCADE
サイケデリックなビジュアル系パンクバンド的なバンド。
オリコン10位内の曲もあったりMステも出たのもあり、えびす温泉出身で一番売れたバンドだと思います。
個人的にも新鮮で衝撃を受けたバンドで、当初はニューウェイブ的な要素も強くていい感じでしたがデビュー後はポップ路線で売れましたがルックスもあってほぼビジュアル系バンドの扱いでしたね。

Hashiken+A
えびす温泉で一番強かったバンドで強すぎて対戦相手が現れず10週すぎて強制卒業しましたね。
初登場の際の演奏曲「グランドライフ -7L3EPT-」がインパクトが凄すぎて審査員のビブラストーンのOTOさんが「すごすぎる、今すぐメジャーデビューしてほしい」と大絶賛したのが懐かしいです。
そのインパクトもありなかなか挑戦されなかったですね〜。
バンド名を「Hashiken」に改めてメジャーデビュー後、ボーカルが「ハシケン」としてソロデビューして今でも活動しているようです。

THE ORANGES
大人のアイドル的なバンドでモッズとグラムロックとビートルズをかけ合わせたようなポップでロックな胸キュンバンドでメンバーのキャラクターも含め結構好きでした。
今でも活動しているようで、ギターボーカルのジェフさんはなんと2014年からコレクターズのベースとしても活動してるようです。

スケボーキング
こちらもえびす温泉出身としてはメジャーで売れたバンドで、当時は珍しくヒップホップ色の強いミクスチャーバンドでした。
デビュー後はDragon Ashの企画イベント等にも出演しオリコン10位のヒット曲(小田和正さんの「ラブストーリーは突然に」のサンプリング曲「TOKYO LV」)もありましたね。

最後に

私が見れなかった後期では、ESCAPEが大ヒットしたMOON CHILDや、犬神サーカス団、SEX MACHINEGUNS、面影ラッキーホールなども出てたようなので、なんだかんだでイカ天に負けず劣らずメジャーで活躍したバンドを排出した番組でしたね。

こういう番組ってなかなか難しいのか最近ないですよねー。
確かに今だと審査結果などでSNSで炎上もありそうですねー。
そういうのも込みでまた復活してほしいですねー。

ちなみに私の音楽の原点であるイカ天についてはまた改めて記事にしたいと思ってます。

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