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午郎’s BAR

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どうも、近藤です。大手書店の持ち株会社に勤務していたのに、わざわざ辞めてブックダムマーケティング担当(書店営業含む)になった酒飲みです。 主に書店・出版業界の記事に対する分析をし…
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#2028年街から書店が消える日

「2028年街から書店が消える日」著者の12提言への議論(午郎’S BAR 15杯目)

前回の予告通り、2024年7月29日にプレジデントオンラインに掲載された、今回のタイトルにある「2028年街から書店が消える日」著者、小島俊一氏の 「2028年までに本屋はすべて消滅する」…元書店経営者が真剣に訴える「瀕死の店舗を再生させる12の提言」 昭和のビジネスモデルから脱却するとき について、小島氏のお望みの議論があまり行われている気配を感じません。 多分それは *タブーに踏み込みたくない *自分の知りえない部分が多い *あきらめ ではないかと思いますが、氏の望む議論

「本屋応援チャンネル」にお招きいただきました。(午郎’S BAR 12杯目)

5月末からYoutubeの「本屋応援チャンネル」が始まりました。このチャンネルは前回取り上げさせていただいた「2028年街から書店が消える日」の著者、小島俊一さん(元明屋書店社長)が、この本に登場する30名弱の出版業界関係者と1対1で10分強対談する番組で、私は第7回目のゲストとしてお招きいただきました。お時間ありましたら是非視聴いただけると幸いです。 今回はこの番組でお話ししたこと、時間の制約でお話しできなかったこと、そして番組の裏話を書かせていただきます。 今回お話し

午郎’S BAR 10杯目「書店をテーマにした本」

私も職業柄出版関係の書籍を大量に読んできた。このジャンルの本はやはり書店や出版社の従業員をターゲットにしている本が多く、意外と専門的なものが多い。しかし、その一方で書店員や書店経営者が書いた本も多く存在し、その殆どが「出版業界以外の方々に読んで欲しい」と思って作られたもの、のように思える。 書店という小売りの裏側、店主や経営者の思い、などを1冊の本にまとめて、本を介して読者にアプローチする、書店に関わるものとして至極まっとうな媒体選択に思える。 今回は「書店」に関する本につい