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午郎’s BAR

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どうも、近藤です。大手書店の持ち株会社に勤務していたのに、わざわざ辞めてブックダムマーケティング担当(書店営業含む)になった酒飲みです。 主に書店・出版業界の記事に対する分析をし…
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#無書店自治体

無書店自治体簡単なまとめ     (午郎’S BAR11杯目)

以前は全国紙以外では殆ど報道されていなかった「無書店自治体問題」が、このところ地方紙でも扱われるようになり、それぞれの記事を読むたびに、「なんとなくさっと書きやがったな」と思う今日この頃。 この問題については4杯目で一度取り上げていますが、そこに書いていない要素を加えて、無書店自治体問題の簡単なポイント整理をしておきます。 マスコミの方は参考にして欲しいのですが。 *無書店自治体問題は2013年ころからほんの少しずつ取り上げられている。 *無書店自治体ができた、或いは増加し

無書店自治体増加報道を考える            (午郎’S BAR 4杯目)

JPICの調査昨年12月にJPIC(出版文化産業振興財団)が調査した書店ゼロ自治体(無書店自治体)の割合等の数値が、最近また朝日新聞の記事に取り上げられたことでネット上を賑わしている。私も個人noteでこの課題を取り上げたことがあるが、記事を読んでいると感情的、且つ抒情的なものが多い。ここは一旦冷静になって無書店自治体ができる要因と、このテーマについて考えるべきポイントをまとめてみよう。 そもそもこのJPICの調査における無書店自治体とはその行政地域内に「大手取次(日販・ト