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午郎’s BAR

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マーケティング部の近藤午郎が、出版業界の様々な話題を皆さんに向けて発信します。本の紹介ではなく、出版に関わること、書店に関わることを分かりやすく、午郎らしく、発信します。
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2023年5月の記事一覧

「本の価値と値段」午郎’S BAR5杯目

村上春樹の新刊先月村上春樹の6年ぶりの長編小説「街とその不確かな壁」が発売され、いつもの如くテレビなどのニュースとなった。 以前よりあまり売れていないとか、電子書籍に主戦場が移ったとか、そうした報道がある中、私の関係者2名からこうした話を聞いた。 ・いくら村上春樹とは言え、文芸の単行本で3,000円近くするのは高い。どうして最初はハードカバーになるのだろう?2,000円前後に落ちるなら文庫で良いのに ・村上春樹のような著者が率先して単価を上げてくれると業界にとっては良いことな