羽生さんの言葉と娘の中学受験

10月6日にNHKで放送されていた「スイッチインタビュー」の羽生結弦さんと堂本光一さんの回を見ました。

その中で、堂本さんが前日に見た羽生さんの練習風景について、「ほとんどインターバルをおかずにずっと練習を続けていてすごい」というような感想を述べられていたのですが、それに対する羽生さんのお話がとても印象に残りました。

正確ではない箇所があるかもしれませんが、以下簡単にまとめます。

調子の悪い状態では(堂本さんが見た)あの練習はやらない。
調子の悪い状態でやっても、悪い経験値しか得られず、悪い経験がどんどん脳に刻み込まれてしまう。
脳は悪いことの方が快楽を得られやすいので、「自分がミスしたな」というのを何回も頭の中で考えやすくなる。
そして、何回も頭の中で回るほど記憶されやすい。
それが最終的にトラウマになったり、この曲のこの時は跳べないという刷り込みになってしまう。

どれだけいいフォームでいい感覚でいい感触を続けられるかが一番大事。
「いいものを学習していく」のが僕にとっての練習。

というようなお話でした。

普通に聞いても、とても勉強になる話ですが、今の私にとって、特別に印象的だった理由は、中学受験に向けて勉強中の小6の次女の最近の様子と当てはまっていたためです。

先日小学校最後の運動会があった次女。
4年ぶりのコロナによる規制が緩和した運動会の開催ともあって、ここ2週間ほどは、学年競技の組体操やダンスの練習が連日ありました。

身体的な疲れに加えて、「こうしたいけど、なかなかできない」という精神的なストレスも。
そのためか、前はできていた問題で間違ったり、漢字や計算の字が雑で汚かったり、傍目から見ても、集中力がなく、ただこなしている感じでした。
過去問の途中で眠っていて、気づけば時間が過ぎていたということも…。

でも、運動会の翌日は志望校のプレテストの日。
「その日までに、ここまではやらなきゃ」という私の焦りもあり、疲れて体調を崩さないよう早めの就寝には気をつけていたものの、特にペースは変えずに勉強するよう促していました。

だから、羽生さんの今回のお話を聞いて、大反省しました。

焦って、調子の悪い状態で勉強を重ねても、いい結果は生じない。
調子に合わせて、勉強の負荷を調節して、本人に苦手意識を植えつけないようにしなければいけない。

つい、「この日までに」と思うと焦ってしまいますが、そういう時ほど今回の羽生さんのお話を思い出して、自重しようと思いました。

次女ですが、運動会が終わってほっとしたのか、ぐっすり寝て、翌日からは少しずつ調子を取り戻してきました。

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