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外資系コンサルタントからいろいろ学ぶ

本の紹介

外資系大手コンサルティング会社に12年在籍し、現在はコンサルティング業界の内情やDXトレンドを紹介してX(旧Twitter)やnoteで人気を博しているメン獄氏の「コンサルティング会社完全サバイバルマニュアル」です。

私自身はコンサルタントではないですが、外資系コンサルティング会社のアウトソーシング部門でエンジニアとして働いている関係で、コンサルの世界を身近に感じていましたし、彼らの仕事の仕方から多くのことを学んできました。プロジェクトによっては、コンサルタントとしての動きを求められることもありましたが、そのたびに難しさを感じていました。

本書は、アナリストからコンサルタント、マネージャーに求められる能力やコンサル業界の内情などが実体験に基づいて説明されており、私自身何度も共感しましたし、あらためてコンサルタントに求めらる能力や価値を学ぶことができました。

という訳で、気づき・学びを得た部分がたくさんあったのですが、それを書くと大量の引用が必要になるので、6つの項目を図表にまとめました。図表はすべて本書の記載を基に作成したものです。

コンサルタントの核心的要素「速さ」

コンサルタントの価値の核心は「速さ」にあります。コンサルタントは仕事の「速さ」を生み出す要素に習熟しています。

仕事の「速さ」を生み出す具体的な要素はこちら。

P.30から42を基に作成

品質から「説得力」が生まれる

コンサルタントの仕事には高い報酬が支払われます。なので、価格競争で他社と比較されたら勝ち目はありません。

他社には無い「品質」と「品質に対するこだわり」が「コンサルタント」という強いブランド意識を育み、「説得力」が生まれます。

品質を担保する具体的な要素はこちら。

P.47から59を基に作成

頑張り方を間違えない

コンサルタントは、クライアントの病状(課題)を診断する、もしくは解決することを求められる訳ですが、ゼロから自分で解決策を考えてはいけません。すでに答えがある問題は有識者を頼りましょう。

具体的な進め方はこちら。

P.83から92を基に作成

「本当に今、解くべき問題はなにか?」を追求する

コンサルタントの仕事はプロジェクト単位で行われます。プロジェクトという期限と予算が限られた中で具体的な効果がみえる成果を出すには、「本当に解決しなければならない問題」にフォーカスする必要があります。それがブレていると誤った施策をとったり、間違ったところに労力を割いてしまいます。

迷子になることを避けるために、自分たちが解決すべく取り組んでいる論点が本当に正しいかチェックします。チェックの仕方はこちら。

P.111を基に作成
P.111を基に作成

仮説を立てて仕事をする

コンサルタントの仕事は抽象度が高いので、枝葉の議論に巻き込まれると仕事の無間地獄に突入します。なので、仕事をするときは「正解はこの辺にあるんじゃないか」「この辺りがプロジェクトの決着となる場所なのではないか」という仮説を事前に立てる必要があります。

クライアントや上長と会話する際も必ず自分の仮説を持った状態で臨む必要があります。

クライアントであれば、「何が課題ですか?何が問題ですか?」と聞いてしまうと、「それが知りたくてお前らを雇ったんだろうが!」となってしまいます。

上長に「これどうすればいいですか?」と聞いてしまうと「お前はどう思うの?何か仮説ないの?」と返されます。

内容の大小に関わらず「〇〇と考えているのですが、どう思われますか?」と仮説を議論のたたき台として会話を深めていく必要がある。

仮説思考の具体的なやり方はこちら。

P.112から122を基に作成

部下への仕事の切り出し方

コンサルタントとまでキャリアを進めたら、次は部下を持つことになります。

コンサルタントとしてひとり立ちできている人は、相当な速度と品質でアウトプットが出せると思います。それを「チームのスタッフにも自分と同じようなアウトプットを出してもらう」必要があります。

自分の仕事に追われながら、部下の品質と納期を管理するのは非常に高度なスキルが必要ですが、特に仕事を依頼する際の作業の切り出し方が重要です。

部下へ依頼する際に、チェックリストで正しい切り出し方ができているか確認しましょう。チェックリストはこちら。

P.216から229を基に作成

ということで、本書で学んだことをまとめてみました。他にもたくさん共感できるところ、勉強になるところがありました。何度も読み返して自分のスキルに落とし込みたいと思います。

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