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5 1にイシュー、2にイシュー、3も4も5もイシュー。

【自己紹介】
読書ザウルス。夏が終わる。

【読んだ本】
イシューから始めよ/安宅和人著

【本を選んだ理由】
人におすすめされた。
ベストセラーだったから。

【まえがき】
良い仕事に必要なことは何だろうか?
本を読む前まで、私は論理思考や発想力だと思っていた。

しかし、「解答の質にばかり目を向ける」考えはどうやら間違っていたらしい。

良い仕事には「課題の質(イシュー)」を見極めることが不可欠である。
本書では、全編にわたってイシューの大切さとそれを活用したロジックの組み立て方、アウトプットの方法などが説かれている。

ではこの本を1から振り返っていこう。

【本の概要】
0 イシューとは
 価値ある仕事とは①質の高い課題(イシュー)に②質の高い解答を用意すること。
 どのようにイシューを見つけ、アウトプットにつなげるか。イシューの見つけ方とその活用法が書かれている。ちなみに、質に関係なくとにかく課題に取り組んで、解の質を高めるのは絶対NG(犬の道)。

1ー1 イシューの見極め
 イシューを見極めるには「仮説を言語化」
する必要がある設問を発見したら、多少強引でもスタンスをとって仮説へと昇華させることで、必要な情報・分析とその解釈を明確化できる。「これがイシューだ!」と思ったら、次は言語化を行う。言語化のコツは①主語動詞を入れる②what,where,howで組み立てる③比較表現の3つ。「イシューは必ず言葉に落とせ」
1-2 良いイシューの条件
 良いイシューには3つの条件が存在する。1つは、本質的な選択肢であること。イシューとは、課題の根幹を揺るがすいわば、「カギとなる質問」である。課題が思いつくたびに、核心に触れているかを考えるべきだ。またイシューは人によって顔を変えるため、「誰にとって」かを考える必要がある(誰にでもいえるものはイシューではない)。
 2つ目は、深い仮説があること。仮説を深めるためには、常識の否定や新しい構造(共通性、関係性、グルーピング、ルールの発見)での説明が求められる。何かしらの新しいつながりがイシューへと導く。
 3つ目は、答えが出せること。今(自分)の手法や技術で無理なものは無理だ。答えを出せる範囲内で最もインパクトのある問題がイシューである。だが常に、「自分なりの視点で解決できるかも」という意識は持っておこう。

1-3 イシュー特定のための情報収集のコツ❞ 仮説を立てるためには、ざっくりと材料・手がかりを集めなければならない。2、3日程度で情報を集めるためのコツは①一次情報に触れる②二次情報を固める③知りすぎない集めすぎない、の三つだ。肌で情報を感じ、基礎的な知識をほどほどに得ることが大切。③は考えが凝り固まるのを防ぐため。

1-4 それでもイシューが見つからない
 それでもイシューが見つからない場合は、一度頭を休めて、相談や一次情報の収集を再度行ってみる。あと一歩が足りないという場合は以下のことをやろう。
①変数を削る=広すぎると捉えきれない。要素の固定や変数の削減を。
②視覚化=図や表を使う、状況を絵にして理解する。
③最終形から辿る=なりたい姿と今の状況のギャップを埋める。
④「so what?」=何で?を繰り返して深堀る。
⑤極端な事例を考える=極端な値で、何がカギかを明確にする。

2 解の質編 イシュー分析
イシュー分析(解の質を高める作業)=ストリーライン+絵コンテ
まずは「ストーリーライン」について確認していく。

2-1 イシューの分解
 イシューを、答えが出る大きさに「もれもダブりもなく」砕く作業。砕かれたイシューはサブイシューと呼ばれ、サブイシューを作ることでイシューの全体像や優先順位を把握することができる。イシューを漏れもダブりもなく砕く方法は、「what,where,how」で分ける、逆算して考える、3Cやビジネスシステムといったフレームワークなどがある。

2-2 ストーリーラインの組み立て❞ 個々に仮説が見えたサブイシューを基に、ストーリーラインを組み立てるフェーズ。イメージは映画の脚本づくり。ストーリーラインには根拠を並列に並べる「whyの並べ立て」や「空(課題の確認)・雨(課題の深堀)・傘(結論)」といったピラミッドストラクチャーが有効。

3 ストーリーを絵コンテに
 ほしいデータや分析を絵コンテにする。

3-1 軸の整理→具体的なイメージ→方法の明示
 『優れた分析は、タテ軸、ヨコ軸の広がり、すなわち「比較」の軸が明確だ。』
何と何をどのように比較しているのか、分析する際はここに注力する。主に、原因の軸と結果の軸を整理する。イメージ出来たら数字や「このデータで何が得られるか」といった意味合いを含んだ具体的なイメージを書き落とし、そのデータをどのような方法でとるかを考えていく。

4 アウトプット
 ストーリーラインと絵コンテを実際に形にしていくフェーズ。いきなり始めるのではなく、歪んだら困る前提や洞察といった根幹のサブイシューから始める。また検証はフェアな姿勢で行う(偏って好きなデータばかり取らない)。

4-0 トラブル発生
 当然うまくいかないときもある。トラブルが発生したらどうするか。
2つのよくある事例とその対処法の紹介。
①ほしい数字が出ない!
構造化、足、複数の切り口で解決。
②自分の力じゃ無理!
人に相談orあきらめる。

一つのやり方に固執せず、軽快に答えを出すことが大切。
仕事は「回転数とスピード」

5 プレゼン❞プレゼンの目的は人を動かすこと。できる限り簡潔・スッキリ。
相手は賢いが無知である。

5-1 ストーリーラインの磨き込み
 まずは、論理構造(ピラミッドストラクチャー)を確認する。ちゃんとピラミッドになっているかを確かめる。またプレゼン全体を含めて使うフレームワークは極力1つにする。「超一言(プレゼン全体を包むコピーライト)」のテクニックを使ってもよい。確認後、練習で流れを磨き、エレベータテスト(1分で話す)にも備える。

5-2 チャート(ビジュアル)の磨き込み
 意識することは3つ。①「1チャート、1メッセージ」②たてよこ軸の意図を明確に③メッセージと分析表現(どの図・グラフで表現するのが適切か)をそろえる。①は10秒でわかるくらい簡単に理解させるため、②と③は分析結果を納得させるために行う。

番外編
・スタッフとして受けた仕事は完遂せよ。(コンプリートワーク)
・「生み出した結果」が自分を支える。
・イシューの見極めは経験則によるものが大きい。ただ、イシューから始めることは確かな価値提供へとつながる。
・情報はかみしめろ。(一次情報を死守せよ)

・悩むな、考えろ。

【あとがき】
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
今まで一番大変だったかもしれない。
うまくまとめられてない部分があると思います。
当然ですが、僕の拙い文章より本を読む方がずっと理解が深まると思います。

ただ、血肉にしたいので頑張らせてくれ。


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