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CONSENSUS BUILDING VOL6         2023/2/26

いいかねPaletteのシェアライブラリーで開催されたライブイベントCONSENSUS BUILDING VOL6に出演されたtepPohseenの浅田良さんにインタビューを行いました!

●自己紹介をお願いします。

浅:tepPohseen、浅田でーす。

●ありがとうございます。(笑)tepPohseen以外の活動って今されてないんですか?

浅:ソロでたまにしたりしてましたけど、今はちょっとおやすみかな。
やりたいことがあって、ちょっと準備期間中。

●なるほど。ソロでいろんな方とライブされてましたよね?

浅:そうだなぁ。させてもらったって感じで。
なんだろ、自分の足りなさに気付くことが多かったので。(笑)

●スタジオも経営されていますよね?

浅:自分で持ってる感じですね。もともと、あわよくば経営とかあんのかなと思ったけど、ねぇなとおもって。(笑)
なんか、音楽とかやってると「やりたくないことしたくない」っていうのが強いので、特にバンドとかやってると。なので、我慢したくないのと、貸したくないとか言う瞬間もあるので公平性を求められるんですけど、俺そういうのは無いので。

●仕事にするって言うよりは、友達と一緒にとか自分の作品を作る場所という感じですか?

浅:ただ、できる限り利用してもらったらおもしろいかなぁとかは思ってる。会社じゃないので利益とかは要らないけど。

●優しすぎますね(笑)

浅:本当に昔からそうなんだよね。(お金)取るのヘタなんだよね。

●レコーディングは割とコンスタントに続けていこうって感じですか?

浅:そうだね、とりあえずミワサチコさん(CONSENSUS BUILDING VOL4インタビュー参照)のが終わったし、次に録る予定も何バンドか。
良い作品作りましょうよ!っていうよりは、俺が今まで無かった技術を作るためという感じ。スタジオ勤めとかしたことないので。

●すごいですね、それで自分で機材揃えるところから始めて。

浅:だから、ライブ会場とか客席にぜんぜん居ないじゃん。(笑)

●それはレコーディング専念のために?

浅:じゃなくて、行けない。お金がないから。

●その分スタジオにつぎ込んでって感じですか?


浅:うん。それが良いことかどうかはわからんけど、そういう失敗する人もいたらいんじゃないかなみたいな。(笑)

●スタジオで作品化された音源はありますか?

浅:いやいや、まだ。ミワさんのがもうすぐなるかなってくらいで。

●自分の作品を録るとかは?

浅:録りたいけど、、、そう、録るつもりで(スタジオ)作ったんだけどね。(笑)システム的には可能なんだけど、なんか、曲が一向に完成してなくて。(笑)

●tepPohseenも今の編成になったばかりですもんね。曲作りからって感じですかね?

浅:そうなんですよ。全て予定通りにいってないので。全て!(笑)

●今までにリリースされた作品を教えて下さい。

浅:tepPohseenでギューンカセットから1stアルバムSome Speedy Kissesが。
あとロサンゼルスのレーベルDEAF TOUCHからリリースのLOOLOWNINGEN & THE FAR EAST IDIOTSのコンピMITOHOSに参加。
STRANGE OVER THE SUNというバンドでTHIS CITY IS CHANGING FOR BETTER OR WORSEというアルバムもリリースしてる。
あとソロアルバムcodeもギューンカセットからRyo Asada名義で。


●ソロでの活動とバンドでの活動は全く別の感じですか?

浅:ソロは技術と情報を集める場所、それを全部バンドに還元するつもりでやってるので。
ソロでシンセを全部揃えたり学んだりして、バンドに持ってきてるっていう途中です。

●tepPohseenは結成されて、どれくらいやられているんですか?

浅:25年かな。

●25年ってすごいですね!音楽を始めたきっかけがtepPohseenですか?その前にバンドやってたりとかは?

浅:一切やってないです。ギターはtepPohseenから始めた。友達が作った自作のギターで。接触不良で使えなくなったけど。19歳くらいかな。
それまでは家でサンプラーとかでコラージュ音楽を。16歳くらい。

●その頃ってそんなにサンプラーがまだ一般的にみんなが使ってない感じですよね。

浅:そうだったんですけど、YAMAHAのSU10っていう画期的に小さくて安いのが出たんですよ。それまではAKAIの何十万ってするやつしか無かったんですけど、それが出たので即買って、テレビに繋いで、嫌いな芸能人だとかワイドショーだとかニュースだとかの言葉を切り取ってより馬鹿馬鹿しく仕上げるっていう。(笑)

●サンプラーを買って何かやってみようってなったのは何がきっかけだったんですか?好きなミュージシャンがいたとか?

浅:いや、楽器弾けないから。やりたいこととなんとなく被ってたんで。一応ギターは触ったりはしてみたけど、弾けねぇなって。
一生に一回はバンドでライブしたい!と思い始めて、ギター触り始めたらマジになって。最初はバイト仲間とツインギターで。ヘルプでドラム必要だなってなって、またバイト仲間に声をかけて。Fugaziのライブに来てて、お互いそんな音楽の趣味だと思ってなかったから、好きなんだーってなって。

●tepPohseenっていうバンド名はどうやって決めたんですか?

浅:こっくりさんです。(笑)自分で自分の名義決めるとか頭おかしいじゃん。嫌じゃない?決めてほしいくらいじゃん!でも、お前には決められたくねぇよ!みたいなのもあって。
昔こっくりさんで「俺が初めてバンドするならバンド名何がいいですか?」ってふざけてやってたのがあって、なんでもない答えだったけど、それでいいやってなって。

●いい名前だと思いますけどねー。

浅:最初にCD作って持っていった時にHeadache Soundsの吉田さんに「バンド名何?」って聞かれて、「なんでその名前になったの?」って言われて今の答えたら、「うっ。」って言われた。(笑)


●その時に作ったCDも全部自分で録ったんですか?

浅:サンプラーじゃなくてバンドがしたいってなった時に、一回もライブとかしたことなかったから、ライブをするために学校を辞めて。バンドしよう!ってバイト仲間に電話して、スタジオに入って。
最初に入ったスタジオの壁に「CDR10枚いくらで作れます」みたいな広告があって、一曲も無かったけど「8曲録りたいんですけど」って。(笑)次の週に録ってもらって。ギター2本で。わあー!とか言いながら。(笑)

●なかなかの行動力ですね。

浅:それで音源出来て。その時CDRって家庭で焼けない時代だったんですよ。30枚作ろうと思って、30枚で10万円って言われて、そのまま泊まり込みのバイトに行って10万円作ってきて、CD作って。(笑)

●ほんとすごいですね!今でもスタジオ作ってみようって、本当に家買ってスタジオ作る感じとかも。

浅:結局行く宛の無い30枚のCDRが出来上がって、レコーディングエンジニアの方が大笑いしてて、「まけるよ」って言われたけど、「まけないでください!!」って。(笑)
安売りは十分だ!っつって。「そのCDどうするの?」って言われて、「行くとこないです」って言ったらHeadache Soundsの吉田さんを紹介してくれて。

●そこから福岡のライブハウスに出るようになったんですか?

浅:ちょっと時間はかかったけどね。

●tepPohseenはメンバーチェンジが多いと思うんですが。
浅:延べ人数50人以上変わってるからね。(笑)

●今のメンバーになって割と普通のバンドスタイルになってると思うんですけど、一番多い編成の時ってどんな感じなんですか?

浅:今も可能であればギター3人とドラム2台は欲しいな。スタジオ作ったのもドラム2台常備しときたいなって思って。

●今の編成でずっとやるって言うよりは、ちょこちょこ変えたり?
浅:って思ったりもするけど、今あるものでちゃんと固めてからだなって思います。

●以前福岡でaccidents in too large fieldと共同でイベントの企画もやってましたよね。今後はまたイベント企画も行う感じですか?

浅:なんでもやりたいなら自分でやるべきだとは思っているんだけど、向き不向きの問題で言えば、僕は関わる人が多い方がちょっとやり易い人ではあるので。主役になるタイプでは無いので、そういうのが整ったらやろうかなと。やり方なんか変えたりもしたいよね。今日のイベントとかも今までのセオリーじゃないじゃないですか。昼間でこんな離れた場所でっていうのは。
ここ2~3年前からコロナ禍とかがあって、変わってしまったことが多いけど、それで出来た文化もまた大事だし、今までの内容よりは今の方が僕は楽しいかなとは思う。

●遊び方も変わりましたもんね。

浅:もともとスタジオはコロナが流行る前からやってて、遊び方を変えたいと思って山奥で配信でライブやりたいなと思ってたら、コロナ禍になっちゃってみんなが配信やり出して。
何かをやる時って一番最初か一番最後がいいに決まってるじゃないですか。一番最初の機会は失ったので、今はよく考えてやる時かなぁ。宿命ですね。

●コロナ禍になる前から配信とかに興味をもってらっしゃったんですか?

浅:うん。ライブハウスに出るための準備段階がもっとできたらいいなって。配信で。
まぁ、コロナで全部パーになったけど。(笑)

●今の編成になってどのくらいですか?1stアルバムを出してからメンバーがちょっと変わりましたよね。

浅:メンバーが変わって、固まったんだけど、1年くらいで続けらんないねってなって。それでケイスケ(インタビュアー松本)に呼び戻しを。(笑)

●出戻りなんですよ。2回目!
今聞いている音源を3つお聞きしたいんですけど。オススメとか。

浅:オススメ?今日出る前に聴いてたのとかでいい?
「ピノ・パラディーノ」と「アートアンサンブルオブシカゴ」とか。
あとは永久に「クラフトワーク」聴いてる。

●クラフトワーク好きですよね。

浅:アウトバーンっていう曲ばっかり聴いてる。むちゃくちゃ好き。25分くらいあるんじゃないかな。

●最後に今後の活動の予定など決まっていたら聞きたいなと思うんですけど。

浅:そうね、「できるだけライブをしない。」って言うと誘われなくなるね。(笑)
まず音源を作りたいし、ライブはもっと人に迷惑をかけないライブができるようになりたいです。

●迷惑はかかってないかと。(笑)
音源作ってっていうのが一番今大事かもしれないですね!

浅:最近やっぱりみんな変わってきてるし、聴き方とかも。だから音源作るって言っても、アルバムまとめて作らなくっても1曲だけでもいいのかなとかちょっと思って。
1曲で完成するライブをしたいなぁ。

●ありがとうございました!

interviewer 松本圭祐・久保田鈴菜




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