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CONSENSUS BUILDING VOL4         2022/11/12

いいかねPaletteのエントランスで開催されたライブイベント、CONSENSUS BUILDING VOL4出演のミワサチコさんにインタビューを行いました。


○自己紹介をお願いします。

ミワサチコ(以下ミ):ミワサチコです。
43歳、主婦です。娘がひとりいます。


○現在までの活動やリリースした作品について教えて下さい。

ミ:もともと10代のときにLoop01っていう女の子の3ピースパンクバンドをやってて。2年くらいかな。
で、解散してソロと並行しながら、しょいの実っていうバンドとか、Danroっていう2人のバンド組んだりとかしてて。
2015年に娘が産まれてから全くギターも何にも触らず、音楽聴くのは好きやったけどギター全然弾いてなくて。
21年の夏くらいに娘が大きくなってきて、一緒に遊ばなくてよくなったから「暇やなぁ」と思ってギター弾こうかな。みたいな。(笑)

松本(インタビュアー兼ミワサチコトリオba 以下松):その間はギター弾きたいけど弾けない…。子育てが…。っていう感じですか?

ミ:ないないないない!子育てが楽しかった!音楽は好きやけど曲つくりたい!とか全然無かったもん。
子どもと過ごすのが楽しかった。ライブは行けなかったから配信でチケット買って見たりはしよったね。

松:コロナ禍で配信ライブとか増えましたもんね。そう考えるとお客さん的には忙しくても触れやすい環境ではありましたよね。

ミ:そうそう。そうだね、コロナはでかかったかも。

久保田(インタビュアー以下久):バンドをもともとやられてて、ソロ活動になった理由って何かあるんですか?

ミ:バンド解散して、たまたま「イベントやるけんミワちゃんバンド解散したけどソロで出てみん?」って話をもらったのがきっかけだったと思う。「えぇ。じゃあやろうかな。」みたいな感じで曲バーって作って。

久・松:え!そこから作り始めたんですか!オリジナルで?

ミ:そうそう。全部オリジナルでやりだして。超初期の時に作った音源のMDを当時兄さん(ミワサチコトリオのDr.)に渡したら、「叩きたい」って言ってくれて。だから兄さんとはその時からの付き合い。

松:曲作りはソロ用で作る感じですか?バンドでやってた時の延長線上とはまた違いますよね。

ミ:ソロの初期のほうは頭の中でドラムとかベースの音が鳴ってる前提の曲の作り方やけん今と全然違うっちゃん。
最初はバンドの頭で作ってたけど1年くらいしてからだんだん変わってきて。長期休みの期間が結構あったからな。
バンド解散してソロやりはじめて、旦那さんが転勤で福岡県から大分県にぽーんと出た時に「活動どうしたらいいん?知り合いもおらんし。」ってなっとって。
で、アトホール(大分のライブハウス)の人たちと繋がって、大分の人たちと会ったりとかして。その辺からまた曲作ろうかなってなった時に、はじめて(歌詞を)日本語で書き出したっちゃんね。

久:それまでは英語だったんですね!

ミ:そう。それまでは英詩。音の響きで。まずメロディーができるから、それに合った英語をパズルみたいに当てはめて作りよったんやけど。
今はそれが日本語に変わったって感じ。環境が変わると結構でかいかもね。今まではあーとかいーとか母音を英語に当てはめて言葉を探してたけど、今は、あいうえおをぶわーって書いて当てはまる言葉探して歌詞繋げていくみたいな。

久:英語と日本語って結構発音とか違うじゃないですか。作り方とかぜんぜん変わったりしないんですか?

ミ:そこまでは変わってないかな。自分の中で気持ち悪い歌い方があるから、それにはならないように言葉がはまるものを探して。
特に言いたいこともないので、その言葉から広げて探してくみたいな感じ。

松:ちょっと楽器みたいな感じですかね。気持ちいい音選びと言うか。

ミ:そうそう。言葉もコードがあるんよね。言葉のコードあるなって人のって聴いてて気持ちいいっちゃん。なんか不自然じゃないというか。

久:結構音の形で決めていってる感じなんですね。

ミ:歌詞から作る人すごいなって思う。別の感覚なのかも。

久:小さい頃って言葉とか分からないけど、聴いてて気持ちいい音楽とか言葉ってあったなと思って。今の言葉にもコードがあるっていうのを聞いて、なんかしっくりきました!

松:イントネーションとかもあるからね。言葉の意味とコード感って関係ありそう。おもしろいな、その考え方。


○いつもどのような場所で演奏されることが多いですか?

ミ:どこでもいいんですけどね。こだわりは全然ないです。聴きたいと思ってくれてる人がいれば行って、やります!

松:ライブハウスとかよりカフェとかの方が多いイメージなんですけど。ソロで弾き語りっていうのもあるし。

ミ:カフェとかのお店だったら家でやってるのと響きが似とるけ、もちろんやりやすいのはあるかな。

久:その中で好きだったとか、やりやすかったなって思う場所あります?こころに残っていると言うか。

ミ:どこもすごくいいんだけど、近々で言うと、春吉にあるレコードショップのBAGISMっていうところやね。
普段レコード屋さんやけん、音楽が建物に染み付いてるじゃないけど。木の感じとか、もう店のマジックが凄くて、すごく楽しかった!
最近ライブした下関のcomっていう長くやってるカフェも。常連さんとか普段は全然ライブとか見に行かんような人とか…。
音の響きって店の建物の感じによっても変わるけど、来るお客さんによっても音がちょっと違うっちゃん。私の感じ方かもしれんけど。空気が違うと。聴きに来てくれてるっていう温かい空気で音が違って聞こえるとか。
いろんなところに行って人と出会うと、好きな人もどんどん増えていって行きたい場所もどんどん増えていくけ、自分が動き出したらぱーっと広がっていくのがすごい楽しくてさ。ありがたいなと思って。

松:全部やりたくなりますよね。体足りんもんな。(笑)


○ソロだけでなくトリオ編成でも行われていますが、結成のきっかけがあれば教えて下さい。

ミ:物事はうまく転がる時って急よね、色々。なんかもう、たまたまが重なって、縁が重なって今があるみたいな感じ。もともと小野原くん(松本の旧姓。ミワサチコトリオではオノハラで活動)と友達やったし、ベースもすごい好きやったけどまさか一緒に!ベース弾いてもらうとか思ってなかったんよ。
誘った時は、ピン!ときて声をかけたんだけど。

松:たまたまこの前のライブでも会いましたねみたいな。3回続いたんですよね。最近よく会うねーみたいな。

ミ:ドラムを叩いてくれてる兄さんは私がソロを始めた時から、ちょいちょい叩いてくれてて。でもバンド編成ではそんなに長くやってなくて。
今一緒にやり始めてから「ベースほしいよね」って言ってたら、タイミングよく会い始めて、声かけたら快諾してくれて。ウエストでね。(笑)

久:メンバーをすごい探してって感じでは無かったんですね!

ミ:ないない!ぽんぽんぽんぽんって決まっていった感じで。

松:僕も10代の頃ライブに行き始めた時にミワさんとかを見てたんで、まさか一緒にやるとは!って感じで。(笑)

ミ:ほんとだよね。何があるか分からんよね。ありがたい!

久:トリオになってから新しく曲作りされてるんですか?

ミ:ひとりの時はセミアコとガットギターで。バンドになったら音量感とかもぜんぜん違うし、それだったらバンドに合わせた方がいいなって、バンドはバンドのグルーヴがあるからそれはそれで新しいこともやっていけたらいいなと思います。

松:もともとソロでやってたから曲が完成してるんですよ。ベースいるかなぁ?と思ったり。(笑)

ミ:いるよー!!(笑)やっぱり全然違う!ドラムがスケジュールの都合で変わったりするんですけど、またそれも全然違う。

久:ドラムの方が変わるとフレーズなんかも変わったりするんじゃないですか?

ミ:私は変わらんけど、やっぱベースはちょっと変わるよね。

松:僕もそうだし、ドラムのふたりとも、がっつりフレーズ決めてやる感じじゃないからほぼほぼその日のノリで全部変わってくるんで、人が変わるとめっちゃ変わるし。その場所でも変わるし。

ミ:曲は変わんないんだけど、響きとかメンバーの心持ちによっても変わるしでいっつもおんなじではないんですよね。

久:それが聞き手の楽しみでもありますよね、いつも同じじゃないっていい意味で新しいと言うか。

松:ちょうど今レコーディングもやってて、少しクセがお互いわかり始めてという時期なのかなとは思います。

久:レコーディングやってるんですね!音源楽しみです!


○今回ライブに出演いただけた理由を教えていただけますか?

松:完全に僕とのつながりですね。(笑)
※イベントは松本が企画

ミ:でも私、いいかねPalette今まで2回ライブ見にきてて、ここでライブしたかったんで、すごい嬉しいです!

○いいかねPaletteのエントランスでライブをされた感想は?

ミ:すごいやりやすかった、めっちゃ楽しかったですね!

松:ミワさんの曲の雰囲気と、エントランスでの演奏もいい感じになるんじゃないかなと思って。
今回のイベントもミワさんをお呼びしたい!ってところから考えた感じではあるんで。

久:ミワさんのとき、ちょうど日が沈んできて真ん中に置いてあるライトも相まってとってもいい感じでしたよねー!音の感じとかはどうでした?

ミ:いつも、音というか、お客さんとか場の雰囲気が大事なので、Paletteはすごい良かったー。他の人のライブの時も良かった!

松:ライブハウスとか音がよく聞こえる環境に比べたらやっぱやり辛かったり、聞こえ辛かったりするとは思うんですけど、その分空気感とか自由な感じもあるんでやってても聴いてても。この感じは継続してやれたらいいなと思いましたね。

久:コロナとかがあってイベントも止まってて、私が知ってる中ではエントランスライブがあったのは2年前とかなんですよね。なかなかできてなかったんですよね。

松:今日面白かったのが、ヒラオカテツユキさんがしっとりいい曲やってるときに後ろを原チャのヤンキーがブーン!って通ったことですね。(笑)
今かい!って(笑)
音楽的なスペースってだけではなくて、いろんな人たちが集まるのはマジでここしかないだろうなって思いましたね。


ミ:めっちゃいいやん。(笑)ごちゃまぜでも成立するけんね!

久:お客さんとアーティストとの距離が近いのも魅力ですよね。
子どももいっぱいいて!

ミ:アーティストの後ろでライブ見ながらお菓子食べてる子がいて、そのままCMにしたいー!って思いました。(笑)

○最近良く聞く音源を3枚教えてください。

ミ:最近…。一番最近聴いたのはXTCだけど。サブスクでプレイリストとか自分で作るのがすごい好きなんやけど、今乗ってる車がカーステレオが聴けるやつやけん、自分が持っとる古いCDを。
あとは行田雄介さん。この間弾き語り一緒になって。その人の音源をライブの時に買って。すごくいいよ。

松:ちなみにXTCは何を聴いてるんですか?

ミ:本当はね、Nonsuchを聴きながら来ようと思ってたんやけど、English Settlementを聴きながら来ました。洋楽がやっぱり好きなんで。
邦楽で聴くってなったら共演したアーティストだけしか聴かないかな。

松:なんか、女性弾き語りでほわーっとした感じじゃなく、なんか根っこにバンドの感じがね。(笑)それは聴いてて分かります。めちゃめちゃパンク感じますもんね。(笑)

ミ:弾き語りとかほとんど聴かない!(笑)女の人のは特に聴かないかも。

松:今はトリオでやってるけど、もともとソロでやってる時のとかも何か尖ってますもん。(笑)
声綺麗だし、わーって叫んだりはしてないんですけど、ふつふつと感じますね。それは面白いなーと思います。(笑)

ミ:出るよねー。(笑)

久:インスピレーションというか、影響をうけるアーティストとかって?

ミ:かっこいい音を出してる人は基本的にみんなですね。初めて見るバンドとかでもすごいなって思うし。やっぱり周りのミュージシャンよね。精神論も然り。
今の小野原くん(松本)からも影響受けとるし。だからこれから先作っていく曲とかも小野原くんの影響とかも出てくるだろうなって。
曲ってギターとか遊びよるときの響きで作ることが多いけん。
よし作ろう!ってならんくて、遊びながらじゃないと。


○今後の予定を教えてください。

ミ:1曲だけお試しで聴けるるように「ムーンライト」って言う曲をBandcampであげてて。MVも2曲YouTubeに。
ほかの録音のやつが揃ったらリリースの仕方を考えてやろっかなって感じです。
来年は東京でとか関西でとか、色々出かけようかなって思ってます!

久:楽しみにしてます!ありがとうございました!

interviewer 松本圭祐・久保田鈴菜



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