📚学問のすすめ丨初編 学問には目的がある

こんにちは。
30代になりライフステージの転換期だと実感中。自分のなかに人生の羅針盤を置き直すために、古典を読み直すことにしました！学びを少しずつ書き溜めていきます。

▽いまの本
現代語訳 学問のすすめ
福沢諭吉・著／齋藤孝・訳

今回の学びはこちら💡

人は学ばなければ智はない

「天は人の上に人を作らず、人の人に人を作らず」と言われていますよね。
でも実際は、賢い人も愚かな人もいる。
貧しい人の金持ちもいる。
社会的地位の高い人も低い人もいる。

こうした雲泥の差と呼ぶべき違いはどうしてできるのだろうか。

p.9より

確かにそうですよね。
あの人は賢いなあーとか、あの人の生活に憧れるなーとか、思っちゃいます。

人権はみな平等ですが、人の人生に差は出てくる。なぜだろう？？

続く文章に、諭吉さんの主張が書かれています。

『実語教』という本の中に「人は学ばなければ、智はない。智のないものは愚かな人である。」と書かれている。
（中略）
今こうした実用性のない学問はとりあえず後回しにし、一生懸命にやるべきは普通の生活に役立つ実学である。

さすが『学問のすすめ』なだけある。
すごくシンプル。

学ばなければ智はない。
賢い人、金持ちの人、社会的地位が高い人は学んでいるからこそだと。

さらには、学問といえど何でもいいわけじゃない！役立つ学問＝実学がいいんだ、という主張もすっきりシンプルです。

すぐに役立たない基礎研究や教養の意義もあるわけで、「役立つか役立たないか、誰かどう判断するんだよ」「何事も回りまわって役立つんじゃないの」と、本当はつっこみたくなる気もするんですが。笑

よい学問の定義が１つ示されてるのは、わかりやすくていいと思います。実学！

では、2つ目の学びへ。

学問をするには、なすべきことを知ることが大事である

この文章を読んで、私はハッとしました。
と、同時に、わかるようでわからないなーとも。
なぜ諭吉さんがこう述べているんだろう？

こちらが、続く文章です。

人にはそれぞれ社会的役割や才能というものがある。
（中略）
才能や人間性を身につけるには、物事の道筋を知る必要がある。

なるほど〜

物事の道筋を知るために、学ぶ。

それを続けていれば、自分の社会的役割や才能、目指すべき人間性が見えてきますよってことですね。

自分の社会的役割をきちんと認識し、その重さを考え、卑しいことはしないようにすべきことである。

自分の社会的役割は何だろうか？

私はいま30代前半です。自分の社会的役割なんて20代には全くわからなかったけれども、今はある程度頑張っていきたい分野がようやく見えてきた気がします。でも、まだぼんやり。解像度を上げていきたいな〜

さて、最後3つ目の学びです↓↓

自由とわがままの境目というのは、他人の害となることをするかしないかにある

自由について。

「分限（義務）」を知らなければわがまま放題になってしまう

やりたい放題やるというのは、
他の人の悪い手本になって、結果として世の中の空気を乱してしまうからよろしくない。
同時に、人の教育の害にもなっている。
だから、やりたい放題やるって行為自体、自分は気づいていなくても、他人の害になっているからやめましょう。それはわがままです。

たとえ浪費したお金が自分のものだとしても、同じ理由から他人の害になっているわけだから、それは罪です。

と、本文に書いてありました。

罪！！

なかなか厳しい言葉！と思いましたが、ズバッと書いてしまうのも、この時代・諭吉さんならではという感じがして私は結構好きです。笑

自分の役割の重みを知るということ

このは自由とわがママの境目についての話ですが、
2つ目の学びに書いてあった「自分の社会的役割をきちんと認識し、その重さを考え、卑しいことはしないようにすべきである」につながると感じました。

役割の重さ。
イメージしたのは、大きな会社の社長さんの人柄。フラフラとやりたい放題してはいないよなー。
やりたい放題していたら、ニュースになっちゃう。

人の上に立つ人は「あ、この人はいい人だ」って、無条件に思ってしまうような徳をお持ちだなと思うことが多いです✨

自分が周りに与える影響を考えて、わがままではなく自由に、社会のために生きていきたいな。

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以上が今回の学びです！
まとめはこちら。

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【3つの学び】

• 人は学ばなければ智はない

• 学問をするにはなすべきことを知ることが大事である

• 自由とわがままの境目というのは他人の害となることをするかしないかにある

【見つけた問い】

• なぜ人に、賢さや財力といった差ができてしまうのだろうか？

• 智につながる学びとが何だろうか？

• 自分の社会的役割とは何か？

• 自由とわがままの境目というのは何だろうか？

• 分限ある振る舞いとは？

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わずか14ページのなかにも、深い学びがあるなー。
古典を読み直して、よかった！

次は第２編を読んでみます。
ではまた！