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小学校教員の小技③~ノート指導~

 「ノート指導」は、なぜ必要か。それは、子どもの将来に渡ってきれいな字を書けるようになるかの境目になるからだ。ということは、それだけ親も気にしているということだ。


 教師は、子どもの力をプラスにも変えるし、マイナスにも変える。
 だからそれが保護者の「はずれ」か「あたり」かの判断基準になる。


 どれだけこの「ノート指導」が大事なのか?わかりますよね。
 ただ、わたしも初任の頃にはこの大切がわかっていませんでした。もちろん指導法も。(あー、、なんで気づかんかったのか…!!)
 今回の記事では、この「ノート指導」における効果と方法を紹介したいと思います。(ですので、主に若手向けかよりよい方法を探している方向けの記事となります。)

1、結局「アナログ」と「デジタル」どっちがいいの?

 アナログでは、主にミニ黒板を活用。
 ノートのマス目と同じように書く。


 デジタルでは、主に実物投影機を活用。
 児童と同じノートを写し、指導。

 やってみた感じだと、今のところのおすすめはアナログのミニ黒板ですね。理由は単純で、45分間残るから。デジタルの弱点として常時掲示が難しい点があります。その点、ミニ黒板であれば各自のスピードに合わせてノートをとれる。もしも先生の話が始まって手を止めなければならなくても大丈夫。あとの時間で巻き返せます(ノート指導に特化している初めの週は、そもそも書くを減らすのが原則ですがね)。
 もしも大型提示機が2台教室に常設されていたら、一方をノート指導に。もう一方を資料の提示に。と使い分けるのはありですが…!
 どんな時代でも、アナログの大切さは感じますね。こうした時と場合、環境によって最善の方法を選択していくようにします。

2、ノート指導は5ページまでが肝!

 ノート指導は、初めの5ページが肝心です。1ページではだめです。2ページでも4ページでもだめです。これはかの有名な田中先生の名著で述べられています。

 いわく、「新しいノートできれいに書きたいという気持ちを継続させること!」が大事なのだと。ペラペラめくって、「わたしは続けてきれいにかけてる!」と思えること。そうすると習慣化の法則によって、きれいな字で書くことが継続されていきます。おすすめは、シンプルな内容をノートに写すだけにすること。複雑な考えなどを書かせるとノートは荒れます笑 一番最初のノート指導のときだけは特別だと自分に言い聞かせることです。構造的なノートや自分の考えに満ち溢れたノートを目指すよりも、まず第一にきれいに書けるという自信をもたせることが大事なのです!
 このモチベーションを保つために、こまめなノートチェックやシール、保護者による褒め言葉などあらゆる作戦を講じます。とにかくどんな方法でもいいので5ページまできれいに書かせることができれば、それ以降は大丈夫。不思議ですが、本当にその通りなのです!一切のノート指導をなくしてはいけませんが、これは効果覿面なのでおすすめです!

3、保護者の信頼を獲得する最高のチャンス!

 保護者の方が、今回の担任はどんな先生か?子どもは成長できるのか?という期待がノート指導にはあらわれます。はっきり言って、昨年度まで汚い字で書いていた我が子がいきなりきれいにノートを書き出したら嬉しくないわけがありません。子どものノートが変わると、必ず個人面談でお褒めの言葉をいただけます。これにより協力関係も築けます。そうした保護者の信頼を獲得することもできる「ノート指導」、やらねば損です。初任段階の若手の先生、とくに!ここに力を入れて一緒に頑張っていきましょう!(ベテランの先生はここで信頼を得ていますよ…!!)今からでもまだ間に合います!

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