意外と知らない?女性ファッション誌『CanCam』の由来と意味
『CanCam』は1982年1月創刊の小学館が発行する月刊誌です。
藤原紀香・米倉涼子・長谷川京子など大物女優を輩出してきた女性誌でもあります。
CanCamの名前の由来と意味、そして誌面の特徴についてご紹介します。
”大学(Campus)でリーダーになれるような女子大生”が『CanCam』の由来
まず気になるのは『CanCam』の「cam」です。
CanCamは決して誤植ではありません。「cam」には「キャンパス(campus)」の「cam」という意味があります。
「キャンパスでリーダーになれる女の子」がこの雑誌の狙いで、ターゲット層が女子大生であることから 「CanCam」という名前がつきました。
【I Can Campus】という、いわば”造語”を短縮したのが「CanCam」という雑誌名の由来となっています。
この【I Can Campus】という表現について、ネット上では「文法がメチャクチャ」など批判的な声も聞かれますが、象徴的な造語をつくるのは雑誌の使命でもあるので良しとしましょう。
あくまでも「2〜3人の男子」からモテるためのファッションを提案
「周囲にいる2〜3人の男子にモテる」という編集方針のもと、CanCamは制作されています。
また「同性からは反感を買われないスタイル」というのも他の女性誌にはない、独特の編集方針といえるでしょう。
時代の流れとともに、女性ファッション誌のテーマやビジュアルも変化しつつありますが、CanCamはいわゆる”コンサバ”に特化し続けています。
この保守性を見る限り、「周囲にいる2〜3人の男子にモテる」という編集方針は大きく変わっていないと言えるでしょう。
CanCam読者の受け皿、姉妹雑誌『AneCan』という存在
2007年3月には『CanCam』から派生して『AneCan』という雑誌が誕生しました。
『AneCan』は文字通り、「お姉さん系CanCam」の意味で、『CanCam』の姉妹雑誌です。
20代後半から30代の女性をターゲットにした雑誌で、『CanCam』からの読者をそのまま引き継ぐことを目的として創刊されました。
赤文字系雑誌の一翼を担う雑誌として、今後も多くの影響を与えていくことは間違いないでしょう(追記:『AneCan』は2016年12月号をもって休刊)。
『CanCam』の歴史の中でもひときわ異彩を放っていたモデル。それが蛯原友里さんです。
当時、蛯原友里さんが誌面で着ていた服が飛ぶように売れたという逸話からも彼女の凄さがうかがい知れます。
そんなエビちゃんは、AneCanモデルを創刊時から務め、CanCam読者を巧みに取り込んできました。
やがてエビちゃんも年齢を重ね、2016年6月号を持って卒業。今後は「Domani」の専属モデルとして活動します(2017年12月号を持って専属モデルを卒業)。
CanCamの意味、由来【まとめ】
最後にあらためてCanCamの由来、意味をおさらいしておきましょう。
CanCamの由来は【I Can Campus】
大学(キャンパス)でリーダーになれるように
ただし「周囲にいる2〜3人の男子にモテる」ファッションを志向
姉妹誌として「AneCan」がある
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