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【読んだ本を忘れない読書術】記憶に残る本の読み方を試して感じた3つのポイント

「せっかく本を読んだのにスグに忘れてしまう」

これって読書をする大半の人が抱える悩みなんじゃないかと思います。

僕もこれまで数え切れないほどの本を読んできましたが、読んでも内容が頭に残っておらず、悔しい思いをしたことがたくさんあります。

ただ、読んだ本を忘れない読書術を実践してみたところ、頭のなかにずっと残り続ける感覚を実際に体感することができました。

この本を読んで感じた「実践すべき3つの読書術」

今回紹介する本は『読んだら忘れない読書術』です。ベストセラーにもなった『アウトプット大全』の著者でもある樺沢紫苑さんの本になります。

樺沢紫苑さんは精神科医でもあるため、大前提として書かれている内容が科学的な知見に基づいており説得力があります。

僕は本を読むときの「納得感」を大事にしていまして、読みながら「フムフム、なるほど」と思えるかどうかがすごく重要だと思っています。

そのほうが読んでて楽しいし、なにより知識として定着しやすいからです。

反対にいえば、著者に感情移入というか信頼が置けないと、読んでるときの納得感が薄くなります。

さて、前置きが長くなりましたが、僕がこの本を読んで「これは覚えておくべき」と感じたポイントは3つあります。

  1. 読んだ内容はどんどんアウトプットすべき

  2. 脳内物質を生かして記憶に残りやすくする

  3. 本を汚しながら読むと、忘れにくい

① 読んだ内容はどんどんアウトプットすべき

記憶力を高めるには、「この知識は重要だ」と脳に思わせることが大切です。

では、脳にどうやって重要な情報と思わせればいいのでしょうか?

脳が「重要な情報」と判断する基準は2つです。「何度も利用される情報」と「心が動いた出来事」です。

脳が重要だと判断すれば、その情報は記憶として残りやすくなります。

そのためには「何度も利用される」、「心が動く」という条件が必要になります。

このうち、何度も利用されるというのは自分の意識次第でコントロールが可能です。

つまり、アウトプットをして何度も利用すればいいですよね。

目安は1週間に3回。週3回のアウトプットで、長期記憶につながりやすくなります。

具体的には、家族や友人など周りの人に読んだ本の話をしたり、SNSに投稿するなどの方法があります。

僕は読んだ本の内容を記事に書き、家族に話し、SNS(インスタ、ツイッター)で投稿していまして、それを意識的に行うことで記憶に残る感覚がしっかり体感できています。

② 脳内物質を生かして記憶に残りやすくする

脳内物質ってなんだよ…と思われる人へ。

わかりやすくいえば、興奮したり感動したりしたときに分泌されるものです。

アドレナリン、ドーパミン、エンドルフィンなどなど、聞いたことある人も多いんじゃないかな?

こうした脳内物質は不安、恐怖、幸福感、ワクワク、ときめきといった感情によって分泌され、記憶力が強化されます。

ということは、自分の感情を大きく揺さぶるような本を読むことが欠かせません。

言いかえれば、つまらないと感じる本をダラダラ読み続けることは時間のムダでしかなく、記憶にも残りにくいというわけです。

面白い本を読むと記憶に定着しやすいというのは納得ですが、つまらない本を読むのは本当に無意味だということが、脳内物質の効果からも納得できますよね。

③ 本を汚しながら読むと、忘れにくい

本を汚すというのは、書き込んだりページを折ったりして読む方法です。

キレイに本を読みたい人にとってはご法度とも言える読み方ですが、本を汚しながら読むことで記憶に残りやすい読書が可能になります。

「マーカーでラインを引く、そんな簡単なことでアウトプットになるのか」と疑問に思う人も多いでしょうが、脳科学的には、ラインを引くことは間違いなく脳を活性化します。

「マーカーでラインを引く」「書き込みをする」ことで、脳の複数の領域を使うことになり、より脳が活性化し、記憶に残りやすくなるのです。

これは僕も以前からやっていることでして、僕の場合は「青ボールペン+ページの端を折る」という方法です。

実際にやってみるとわかりますが、この方法は間違いなく記憶に残りやすい。

そして、あとから本のページを振り返るときに「自分がどこに興味を持ったのか」が一発でわかるのでとても便利です。

1冊の本のなかで、自分にとって重要な情報というのは限られているため、そこにマークをつけておくことは非常に重要だと僕も思っています。

実際、「青ペン+ページの端を折る」読み方を始めてから、本の内容を思い出しやすくなっているのを実感しています。

本を日常的に読むことでストレスを解消できる

忘れない読書、という視点からは少しズレるんですが、ハッと気付かされる記述があったのでご紹介します。

僕は毎日のように本を読んでいるので当たり前すぎる感じなんですが、本を読むことであらゆるストレスが解消できるんですよね。

娯楽的に読む小説もそうだし、日常生活で起きるトラブルも本を読めば解決できる。

当たり前のことなんだけど、本を読まない人はこの当たり前を享受できません。

本を上手に活用できる人は、ストレスが緩和され、「悩み事」でクヨクヨすることから開放されます。

一方で、滅多に本を読まない人は、「悩み事」を抱えたとしても、「本を読んで問題解決をしよう」とは思いません。

本を読むことで解決できることは多いのに、読書をしない人はそれに気づけない。

見方を変えれば、読書をするだけでクオリティ・オブ・ライフが高まるということです。

本を読んでいる人は、もっと自信を持っていいと思うんですよね。世の中は本を読まない人のほうが大半なので。

ちょっと読書をするだけでも、他の人との差を付けることも可能なんだということを、あらためてこの本で気付かされました。

たとえ話が長くて、冗長に感じることも多い

本書の良くないと感じたところを強いてあげるとすれば、たとえ話が少し長いかな、感じました。

そのたとえ話が本質をズバッと突いてくるわかりやすい話ならいいんですが、ちょっとわかりにくく感じる部分も多かったです。

とはいえ、たとえ話は伝えたい結論をわかりやすくするためのオマケにすぎないので、僕はたとえ話をスパッと読み飛ばして結論部を読み進めるようにしました。

記憶に残る読書をするための指南書としては超おすすめ

読書術の本って速読をメインテーマにした本が多いので、「忘れない読書」という切り口において本書はすごく有益な1冊だと思います。

難しい用語もないし、文体も非常に読みやすいです。

これから読書を始める人も、読書が好きな人も、あらゆるレベルの人におすすめできます。

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