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14.「表でるか!?」と平気で言われた過去

やたら口の悪いアルバイトの先輩の同僚がいた。
「おい!」「おまえ!」等で始まり怒鳴り散らす男がいた。
とにかく人のミスや自分に影響してくる事に対して一切許す事が出来ない、当時の自分にはまだ判断つかなかったが仕事が出来るのかは分からない。
誰しもにキャリアや特性等があるが、完全に自己中、自分の目線でしか見る事しか出来ない人間だったと思う。
多くの男性バイトから煙たがられていた。
そして
実際「俺は口が悪いからよ、多少は許せ」のような主張を持ち合わせている。
自意識はあるにも関わらず、自覚し白状しておけば許されるという理解不能な思考回路を「圧力」という先手必勝の手段で押し通して生きていこうとしている。
これはそういう育ちの影響等もあり、このロジックを1度覚えると自分自身の特性と共に常に相手からマウントを取れ、闘う相手を選ぶという嗅覚が身に付く。

この考えは一言で否定出来る物ではないが、自分は嫌いというより受け入れられない。

瞬間的に人の目を引き、上司の目を引く事が可能で早出世する人はこのタイプのビッグマウスが多いかもしれない。
ただ、長い目で見た場合人がついて来てくれるのはどちらか、勿論多数決ではないが多くの人と良好な人間関係を築き1割の上司と9割のスタッフ、どちらかをとるとしたら長い目で見た場合9割のスタッフではないだろうか。

事の発端は覚えていないが口論になった。
ここの本題は相手目線で見たら「口論でちゃんと返して来る奴が洗われた→自分の当たり前の日常が揺らいだ」となる。
相手の当たり前のルーティーンを崩す事に意味がある。

いつかは現れなくてはいけない存在だと思う。
何故なら多くの人がその人の事を求めていないのだから。

ただ、最終目標を「その人を追い詰めて辞めさせる」だったとしたら、それには積み重ねによって点と点を線にしなくてはならない。
自分にはそんな時間と猶予は無かった。

バイトを辞める事にした。
最終出勤日にそいつに聞かれた。
「おまえ来週は何曜出勤なんだ?」

「知りません・・・」

と一言で返した。
あちらは冗談だと思って爆笑していた。

これで自分はまたバイトも辞め、0からのスタートとなった。
カッコ悪いかもしれないが辞めると決めたからこそ、最後に嫌いな人間にも好き勝手な事を言えたというのも否定は出来ない。

ただ、善と悪は最低限区別出来るし「自分の中の正義は絶対に譲れない」という思いは常にある。

辞める事を決め、そんな捨て身の行動に出れたのも数日前にプロレス団体から一つの一報が電話で来たからだった。

「先日の入門試験の結果なんですけど・・・」




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