#320 安易で過剰な批評は減ってほしい
澤円さんのVoicy澤円の深夜の福音ラジオ 【第413回】「声のプロに「人間の声」についてお話を聴いた。」を聴いたことのアウトプット。
澤さんが声優でナレーターの渡辺克己さんと対談した回。
渡邉さん
「批評することにみんな慣れすぎている。自分が批評できることをすぐ言いたがる。みんなが批評家みたいな感じになっちゃってて、そうやって萎縮させ合ってしまっている感じがするんですよね。」
澤さん
「特に匿名で他人に対して何か言うとかっていうのがすごく多いじゃないですか。そのときだけやたらめったら雄弁な人が残念ながらすごく多くて、ある見方によっては、たしかに正しい情報ではあるんですよね。ただ、正しい情報だからといって誰もハッピーにならない情報でもあったりするので、それよりは、よくするにはどうすればよいかっていうふうに考えた方がいいと思うんですよね。」
渡邉さん
「本当に相手のことを考えたら、それが今相手にとって本当に必要な情報なのか、っていうことだと思うんですよね。」
澤さん
「それによって未来がおもしろくなるのかとか、楽しくなるのかっていうと別にそれってポジティブな変化って生まれないと思うんですよね、ただの批評ってのは。まあ、言いたいから言ってるだけなんでしょうけど。」
渡邉さん
「あとはそれを言える自分がすごいみたいな。自己承認欲求というか、顕示的になっちゃうとまた違いますよね。」
この話を聴いて、ネットやSNSで批評を書き込む人たちが少しは減ることを期待したいですが、お二人の声が批評家のみなさんにはなかなか届かないでしょう。
渡辺さんのおっしゃる「批評することに慣れすぎている」、澤さんのおっしゃる「匿名で他人に対して何か言うときだけ雄弁な人」は、Yahooの記事に対するコメントだけ見ても多いです。
批評は、同じような批評コメントや自分の批評に対する「いいね」で、批評家同士が気持ち良くなるのみ、相手にとって必要な情報でもなければ、ポジティブな変化は生まれないことが多いと思います。
むしろ、そこからネガティブな事象を生む可能性があり、過剰に人を苦しめたり、最悪は命を落とす人もいたりします。
安易で過剰な批評、無意識だったり反射神経的に投稿してしまう批評が減っていく世の中になってほしいです。