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日本のお家芸、製造業は新型コロナを機にどのように進化していくのか

日本のお家芸といえば製造業。特に自動車業界において、2020年度の業績見通しが出始めています。

代表的なメーカーであるトヨタ自動車は、新型コロナウィルスの影響からいち早く立ち直り、「20年度第1四半期に営業黒字を確保したのは実質的にトヨタだけ」、通期でも期初に出した世界販売台数を上方修正しています。

世界市場の回復を見込んで、20年度通期(20年4月~21年3月)の世界販売台数を、期初の計画の700万台から720万台に上方修正した。同期の業績では、5000億円の営業黒字を計画する。トヨタ社長の豊田章男氏は、「20年度通期に5000億円の営業利益を確保できれば、企業体質の強化を目指したこれまで取り組みの成果と言えるのではないか」と強調する。

このように、新型コロナウィルスの影響への対応が進み始めている中で、製造業はどのように今後進化を遂げていくのでしょうか。

人手不足と高齢化にはデジタル化で立ち向かう

BONXでは、人手不足によって高齢化が進む業界内での技術継承や品質管理が問題になってくると分析しています。そのための対応策として、人手不足を前提として生産性を高めるためにITをいかに活用して、デジタル化を進めるのかが課題になっていると考えています。

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この記事では、前述のトヨタ自動車のような自動車製造・販売メーカーにおけるBONXを活用したDXの進化について紹介します。

販売店と工場はどのように進化すべきか?

BONXでは製造業向けのソリューションとして、BONX for FACTORYを立ち上げて、支援を進めています。

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では、具体的にどのようなものなのか紹介させてください。

まず自動車のサプライチェーンを簡単に紐解くと、企画開発された自動車は、製造工場で生産され、販売店で販売されてお客様の元に納車されます。この時に、ローンを組むとすると金融も入ります。納車された自動車は、日々街を走り、故障したらディーラーで修理したり、定期的な車検などのメンテナンスやアフターサービスを行います。


この記事では、以下の2つのシーンにおいて、どのようにBONXが変化をもたらすのかについて紹介していきます。
①製造工場での生産
②販売店での販売やアフターサービス

では、順番に見ていきましょう。

まずは、①製造工場での生産についてです。代表的なトヨタ生産方式における活用法として、前工程が部品を作って後工程に送るのではなく、後工程が前工程に必要な分だけ部品を取りに行きます。その時に、いつ前工程の作業が終わったかわかると、より作業がタイムリーに進みます。

そのために、BONXを使って生産システムに、作業員が作業開始と終了を音声で入力することで、後工程の作業員に伝わり後工程が前工程の作業状況を確認してタイムリーに部品を取りにいくことができます。

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また、ムリ、ムラ、ムダを徹底的に省こうとすると、いかに製造ラインを止めずに生産を続けられるかが課題になります。

製造機械とBONXを連携させることでIoT化し、生産ラインがトラブルや故障で止まった場合に、音声アラートを出し、また、問題の原因をいくつかに分析して作業員に伝えることで、修理に必要な工具や材料を手に持ってからラインに行くことができるので、復旧までの時間を短縮することができます。

このように、生産工場での音声活用は今後益々盛んになると思われますし、製造機械などのシステムに連携しながら、BONXで作業員同士が繋がっていることで、シームレスな生産現場の保全、運用ができるようになると考えています。


次に、②販売店での販売やアフターサービスを見ていきましょう。販売店の中ではある程度の空間の中に、様々な担当者が様々な場所にいます。受付はショールームに、営業や事務担当は事務所に、整備士はサービス工場に、大きな販売店では駐車場に警備員を配置している店舗もあります。

結構広いところに、皆さんそれぞれの役割を担うためにバラバラに配置されていることがポイントです。そうしますと、お客様が来店されてから目的を達成されるまでに、遠隔での様々な連携が必要になります。例えば担当者を探して、近くまで駆け寄って伝達する必要がありますし、電話をするのも毎回手間がかかります。

BONXを導入することによって、サービス工場の整備員、事務所の営業や事務担当、ショールームの受付、駐車場の警備員、全員が一気通貫したコミュニケーションができることによって、お客様をお待たせすることなく、次から次へと要望に答えていくことができます。

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また、サービス工場の整備士については、作業記録をするデータベースとBONXを繋いでおくことによって、音声での作業記録を可能とします。
車の下に潜ったり、工具を持って普段作業をしているので、基本的にバインダーに挟んだ紙に、毎回作業記録を記入するのは割と手間がかかります。作業を完了ごとに、作業記録を音声で入力して文字起こし、作業記録データベースに登録されるようになっていれば、非常にスムーズになります。

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また、ひとつ変わった取り組みとして、自社のお客様が店舗に来店されたらすぐにわかる仕組みというのも紹介したいと思います。販売店の入り口にナンバープレートを認識するカメラのシステムを用意しておいて、お客様の来店を認識します。そうすると、BONXから店舗のスタッフの耳に来店されたお客様の情報を即座に連絡するというものです。

常に、流動的な販売店の中では、お客様の来店予約に対して、スムーズに対応するのも至難の業です。重要なお客様がいらっしゃったら、お待たせしないように、お客様の求めるサービスをタイムリーに提供できるように準備をしておくのはいかがでしょうか。

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このように、製造業の未来を描いてみましたが、どのように感じられたでしょうか?まだまだ、先の世界かなとか、いつかはやりたいなということもあろうかと思いますが、音声を使って様々なシステムにアクセスをする時代はすぐそこに来ています。

BONXでは、音声コミュニケーションを活用したTeam Growth platformとして成長を遂げています。BONXと一緒に音声コミュニケーションの未来を創っていきたいパートナー企業様を募集しております。
また、今回ご紹介したBONX Gripのボタンを使った音声ソリューションについても提案が可能ですので、お気軽にお問い合わせをいただけますと幸いです。
b4b_sales@bonx.jp