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【BONUS TRACKインタビューvol.4】 4つの “O(オー)” をむすんで、人の心に寄り添った不動産業を。omusubi不動産 殿塚さん

2020年4月にオープンした『BONUS TRACK』は、“あたらしい商店街” をテーマに、飲食店や本屋さん、ヴィンテージショップにレコード屋さんなど、さまざまなお店がつらなる複合型施設です。

ここでは、そんなBONUS TRACKに出店しているそれぞれのお店をインタビュー形式でご紹介。個性あふれるお店がずらりと並ぶBONUS TRACKの魅力を、ぜひお楽しみください。

おむすび×不動産=………?

ーーBONUS TRACKのテナントインタビュー、第四弾。今回は、BONUS TRACK唯一の “不動産屋さん” である、「omusubi不動産」の殿塚さんにお話を聞いていきます。よろしくお願いします!

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殿塚さん:よろしくお願いします!

ーーまず、何より先にお店の名前について。「omusubi不動産」という名前は、どのように決まったんですか?

殿塚さん:やっぱり、そうなりますよね(笑)。僕たち「omusubi不動産」は、千葉県の松戸市にてオープンしました。事業を始める際に、テーマをひとつ決めたんです。それは、“おこめをつくる不動産” というもの。入居者の方と一緒に、田んぼを育てたり、そこで実った稲を刈ったり。読んで字のごとく、“おこめをつくる” んですね。

ーーおこめをつくる……。あまり他に無いテーマですね。「あまり」というか、「まったく」かも……。

殿塚さん:たしかに、きっと他に無いと思います。顔が見える人と一緒に、自給自足で生活を続けていきたい。自分ができることは自分で行う。これは「自給」ですね。そんな人々が集まって、ひとつのコミュニティになれば、きっとみんなが助け合って生活していけると思ったんです。足りないものをみんなで補い合っていくような暮らし方、というか。「おたがいさま」の関係性で、生活を続けていく。

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ーーでも、なぜ「不動産」の形を選んだんでしょうか? それなら、「農家」の方が適しているのでは?

殿塚さん:まさに、僕の母の実家が農家だったんです。家の裏の畑で取れた食材を使って、親戚みんなで集まってご飯を食べるような機会がすごく多い家族で。正月には必ず顔を合わせて、みんなでなんでもない話をしながらご飯を食べたり。僕は、農家にみられるそういった形の繋がり方が、元々すごく好きだったんですね。
 小さい頃から、農家になることに憧れていました。農家ってかっこいいな、きっと大きくなったら農家になりたいな、と思いながら育ってきて。でも、ひとつ大きな事実が……。

ーー大きな事実……。何でしょうか……?

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殿塚さん:僕の父がたの親戚が、不動産屋さんだったんです。農家の母と、不動産屋の父。ライフスタイルとしては農家の方が好きだったのですが、仕事として選んだのは「不動産業」の方でした。親戚の家業を継いだ訳ではなく、自分で事業を立ち上げて。

ーーそんな事実が……。不動産のお仕事は、嫌じゃなかったんですか?

殿塚さん:最初は、正直ものすごく嫌でした。「なりたくない職業ランキング」があれば、間違いなく一番最初に名前が挙げられるぐらい(笑)。でも、実際に不動産業に関わるようになってから、ひとつの大きな気づきがあったんです。

不動産業は、「ロジック」よりも「感情」なのかもしれない

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殿塚さん:母がたの “農家” と、父がたの “不動産業” を比べて、あえてその二つを混ぜて考えてみた時に、「あれ……? 不動産業って、農家にも少し通ずるところがあるんじゃないか……?」と思えたんです。

ーー農家と不動産業に通ずる部分。それは、何だったんでしょうか?

殿塚さん:一般的なイメージとして、不動産業には「ロジカル」な印象があると思うんです。家を売りたい人がいて、家を買いたい人がいて、その仲介役として、不動産業がある。数字ばかりを追っていて、ちょっとお堅いようなイメージ。でも、結局のところ、不動産業が大切にしているのは「感情」だ、ということに気がついて。

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殿塚さん:「この人は良い方だから、少し安く売りたい」であったり、その逆で「この人とは合わないから、少しも安くしたくない」であったり。そんなシーンが多くあったんですね。

ーー結局は「人と人」ということでしょうか?

殿塚さん:その通りです。不動産業に関わるようになってから、人と人とのコミュニケーションなしでは、「家」のやりとりは行われないということに気づきました。だから、omusubi不動産は、そんな「人と人」のコミュニケーションをとことん大切にする不動産屋さんになりたいなぁと思っていて。売り手と買い手のコミュニケーション、関係性を大切にしていきたいなぁと。「ロジック」よりも「感情」が大切なのだと思っていますし、そういった仕事を行っていきたいですね。

Old, Organic, Ourselves, Originalityをつなぐ不動産屋さん

ーー人と人との関係性を大切にしているというomusubi不動産ですが、実際にはどんなことを行っているんでしょうか?

殿塚さん:たとえば、僕たちomusubi不動産の仕事は、他の不動産屋さんと違って、「契約すること」を最終目的にしていません。「契約」で終わらない不動産屋さん、が目標ですね。

ーー「契約」で終わらない不動産屋さん……?

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殿塚さん:最初に話した「お客さんと一緒に田んぼを育てる」であったり、「一緒に稲刈りを行う」であったり、とにかくお客さんと一緒に何かを続けていく、ということを行っています。それは、僕たちomusubi不動産の裏テーマでもある「4つのO(オー)」に由来していて。
 ひとつは、“Old(古い)”。次に、“Organic(有機的)”。その次に “Ourselves(みんなで)”。そして最後は、“Originality(オリジナリティ)” です。

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殿塚さん:実は、これら “O(オー)” をむすぶ、という意味で「omusubi不動産」の名前が決まった、なんていうエピソードも……(笑)。このうち、3つ目にある “Ourselves(みんなで)” こそが、omusubi不動産の強みかなぁと思っています。お客さんひとりひとりの生活に寄り添って、みんなで暮らしを支え合っていく。omusubi不動産を通じて関わり合った方々が、みんなで共生していく。それこそが、omusubi不動産が叶えたい「不動産」の形なのかもしれません。だから、僕らomusubi不動産にとってのゴールは「契約」ではないんです。

変化の多い下北沢と、ローカル感の強い世田谷代田で街おこしを

ーー松戸市の不動産屋さんとして始められて、現在は下北沢の不動産に。話してくださった “4つのO(オー)” は、BONUS TRACKで叶えられそうでしょうか?

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殿塚さん:BONUS TRACKが位置する「下北沢」と「世田谷代田」には、とても強く魅力を感じています。下北沢は、とにかく “変化” が多い街。新しくオープンするお店も多いですし、良い意味でゴチャゴチャしているような、たくさんの文化が入り混じった街だなぁと思います。

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殿塚さん:一方で、世田谷代田は “地元感” がある街だなぁと。ローカルな雰囲気が漂う場所ですよね。駅を降りれば、目の前には自然が広がっていて。西口のすぐそばにある「代田富士見橋」からは、晴れている日なら富士山がよく見えるんですよね。ポテンシャルを秘めた街だなぁと感じています。“Old(古い)” な雰囲気もありつつ、ここにしかない “Originality(オリジナリティ)” であふれた場所だなぁと思っていて。

ーーガヤガヤ盛り上がっている下北沢と、閑静な世田谷代田との対比は面白いですよね!

殿塚さん:そうですね! これから、どんどん楽しいことをやっていけるのではないかとすごく期待していますよ。ゆくゆくは、僕らが「omusubi不動産」を始めた千葉県・松戸とBONUS TRACKとのコラボレーションなんかもできたら良いなぁと考えています。まずは、下北沢や世田谷代田といった身の回りの街が、みんなで盛り上がっていけたら良いですね!



今回のインタビューはyoutubeで公開配信をしたものの一部を抜粋しています。全体のお話については下記のyoutubeよりご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=L2RJ_6MxWGc

取材・撮影/平井 萌 文/三浦 希


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下北沢駅と世田谷代田駅の間に2020年4月に誕生した新しいまち、ボーナストラックからのお知らせなどを更新していきます。https://bonus-track.net/
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