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山形で、オンライン地域コミュニティを運営したらこうなった。#運営の裏側

久しぶりのnote投稿、今回は事務局として関わっている『山形ママコミュニティmama*jam』の運営ことを書きます。

私が運営に携わるようになって、2年半くらい。
副業として報酬が発生するような事業展開(行政委託事業等)をスタートさせてから、1年半くらいが経過しました。
その間、コミュニティの規模がどんどんと拡大。県内の新聞・テレビ・ラジオ等での露出も以前より増えてきました。

ただ、参加者が増え、規模が拡大していくとともに直面してきた課題も多数ありました。なかには「それって山形県民ならではじゃないか」と思う、県民性が伴うようなものもありました。

21年11月24日現在、mama*jamは716名のママが参加しています。今回の記事ではコミュニティ参加者数が
①~200名のとき
②~500名のとき
③~700名のとき

この三つに分けて、それぞれどんなことが課題として出てきて、どう改善したか?思い出しながら書き起こしてみようと思います。

山形で、オンラインコミュニティ運営したらこうなった!!っていうとてもニッチな中身です(笑)


そもそも、山形ママコミュニティmama*jamとは・・・


mama*jamは、”山形でママになったあなた”を応援し、一人の女性として成長を目指すためのオンラインコミュニティです。
2019年4月に正式発足。普段はfacebookグループ(非公開)で活動しており、現在のグループ参加者数は前述のとおり716名。山形県内では最大規模のオンラインママコミュニティとなりました。

mama*jamは、mama*jam代表の山川唯美さんが、出産後、育児に対する悩みを先輩ママに聞いてほしい・教えてほしい、地域の子育て情報をシェアできる場がほしいと思い、『先輩ママ』をfacebookでグループ化してスタートしたものです。

現在は育児の悩みや地域の子育て情報交換はもちろんのこと、行政委託事業等を通じて「ママ(女性)自身が発信できる場・挑戦できる場・考える場」の創出にも取り組んでいます。


令和2年度若者未来創造事業フロンティアプロジェクト(県委託)

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山形ママスタートプログラム(mama*jamオリジナルプログラム)

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①参加者数が、~200名のとき

まずは、グループ初期。私(澤村)がmama*jamに参加したのはこのときです。
このときは、参加者のだいたいが、代表である唯美さんの友人・知人でした。そして「友だちが友だちをmama*jamグループに呼ぶ(招待する)」という流れがfacebook上で出てきたころでもありました。
200名いるとは言っても、多くは唯美さんの友人・知人つながりであることから、「離乳食何食べさせてますか?」「七五三ってどこで撮りますか?」「村山地域で冬場のおすすめ遊びスポットどこですか?」というような、日頃のちょっとした育児の情報交換が活発に行われていました。
スレッド(投稿)を立てるママも毎回異なっていたり、スレッドに対するコメントもたくさんやり取りされていたり、活発だった印象があります。

家族力アップデー

②参加者数が、~500名のとき

何かを特別にしたわけではないのですが、爆発的に増えだしました(笑)
①の「友だちが友だちを呼ぶ(招待する)」の流れがさらに加速し、あっという間にこの人数になりました。
かつ、行政委託事業を受託し露出が増えたこと・WEBサイトが完成したこと・Instagramアカウントを作ったこと等でさらに参加者が伸びた気がします。

ただし、この辺りになると、さすがに「代表の唯美さんの友人・知人」ばかりではなくなります。分かりやすくいうと「誰だか分からないママが増えた」ことになります。
参加してくださった方も、同じくこの人数(規模)にビックリする方が増えてきたようで・・。①(コミュニティ参加者数~200名)のときにはよく見られた、日常のほのぼのとした育児や地域の情報交換は、人数が増えて活発化するかと思いきや逆に静かになっていきました。
スレッド(投稿)を立てる方が誰もいなくなったり、誰かの立てたスレッドへのコメントが毎回同じ方しかしなくなったり・・。

それはどうしてか?あくまで私の推察ですが

■人数が増えたことで、自分の投稿やコメントを自ら発することに怖気づいてしまう方が増えた(大人数の前で、自分のこんなちょっとしたことを投稿していいのかな・・と自信がなくなる)
■自分の知っている人(例えば、苦手な会社の先輩・今はまったく連絡を取っていない、今後も取る予定もない地元の友だちなど)がこのグループ内にいるのかもしれない。そういう人に自分の投稿やコメントを見られたくない・近況を知られたくないと思う方がいる
こんな感じかなと思っています。

この辺り、山形の女性は思慮深く控えめな方が多いことや、地方はよくも悪くも「狭い」ので人間関係がすぐ繋がってしまうことも関係しているのではないかと考えます。

運営としてはこれらを解決すべく「代理投稿」をスタートさせました。
ほかのママの意見が聞きたい育児相談などについて、代表の唯美さんが個別にお聞きし、それを唯美さんがグループ全体に対して投稿するという方法です。この方法を取り入れることで、相談したいママは自分の身元が割れることなく、いろいろなママの意見が聞けるという利点が生まれました。

そしてもう一つ。
参加者のなかにはこんな捉え方をする方がゆっくりと多くなってきました。

「mama*jamはコミュニティというか、ただのイベント告知媒体だと思っている」

参加者数が多いことで、「ここに投稿すれば色んな県内のママに見てもらえる!自分のビジネスの告知に使わせてもらおう!ただそれだけ!」こういう方の存在が少しずつ増えてきたのです。
ご自分のビジネスに一生懸命になるのは十分理解できるのですが、それをすべて運営として認めてしまえばビジネス投稿が乱立する恐れもあり、収拾がつかなくなります。
ここに関しては、「投稿は承認制とすること(運営がチェックしOKのものだけ全体に投稿される)」や、「投稿のルール(こういうものは投稿可能です、というような)を明記すること」で、少しずつ減っていきました。

「ママジャムを告知媒体と見ている」、この捉え方を私は否定しません。実際、投稿することで多くの県内ママに見ていただけるチャンスがあると思うからです。
しかし、承認制としたり投稿ルールを設けたりすることでfacebookグループ内の「秩序を保つ」効果があると感じたのも事実です。

フロンティア4エリアzoom


③参加者数が、~700名のとき

500名→700名の増加者数は、それまでと比較すると少し時間がかかったかなと感じます。そんななかでも、フォロワー数が増えてきたInstagram経由や、新規にアカウント開設したTwitter経由での参加が増えてきました。

そして、それに伴って増えたのは行政機関・他団体からのお声がけです。「この事業を受託しませんか?」「今度こういう企画があるんだけど、協力していただけませんか?」という類のものです。
露出が増え、参加者数が増えたことでmama*jamの認知が徐々に広まってきたことを感じました。

そのような各種受託事業・新規企画について、協力者や登壇者をmama*jamでは原則「立候補制」で募っています。グループ内で都度募集をかけ、「やってみたい!」という方にお願いしています。
正直に言って、それらの新規企画について最初はなかなか「やってみたい」と手を挙げる方は少なかったです。前述のとおり、控えめな県民性もあるのかもしれません。また、活動当初からオンラインをメインとしたグループではあるものの、オンラインでのコミュニケーション(zoom等)に抵抗を感じる方もいるためではないかと考えています。
ですが、企画テーマはさまざま。地域の子育て環境に関すること・小学生の育児に関すること・ママの仕事・パパの働き方・福祉などなど。また最近では「チラシデザインのできる方いますか?」「ヘアメイクできる方いますか?」「保育士さんいますか?」というような、特技や仕事に特化したテーマでも募集を行っています。そうすると何かしら、「やってみたい!」「詳細教えてください!」など反応をいただける方が増えてきたな~という印象を受けています。

「気になっているけど、仕事が忙しくてなかなか参加できなかった。今日はたまたまお休みだからこうやって参加出来てうれしい」「mama*jamを知って、思い切って今回のイベントに手を挙げて、本当によかった。貴重な機会となりました!」こういうお声をいただくことも増えてきました。

運営としても、私個人としても、山形のママに「きっかけを与えよう」という上から目線のことは考えていません。でも、結果的にそれが何らかの「きっかけになった」のなら、本当にうれしいなと考えています。

フロンティア四人

今後のmama*jamはどうなる?

活動当初を考えると「こんなに大規模なグループになるとは思わなかった!!」というのが正直なところです。私自身、深く考えずに代表の唯美さんに誘われるままに運営に加わりましたが、まさかこんなことになるとは・・と思ってます(もちろん、楽しみながら運営に関わっていますが^^)
ここまで大きくなったけど、今後どうする?というのは運営メンバーでもたまに話しますが、明確なところはまだ定まっていません。

ざっくりとした展望だけメモ的に記しておきます( ..)φ
・行政との協働は続ける
・民間企業との協働に力を入れる(サポート企業数の拡大/企業とのコラボ案件を獲得)
・自主新規事業を何かしら考えて立ち上げる(ビジネス展開を視野に)


県内最大級のオンラインコミュニティであるという強みを活かし、組織としてももう一段階成長できるようにこれからも活動を展開していきます!

詳しく話を聞いてみたい~~という方がもしいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ(^^♪
お読みいただき、ありがとうございました。


【mama*jamその他の活動紹介】

◎やまがたおけいこjam

​山形県内の習いごとまとめサイト。
習いごと教室さま、無料掲載できますよ^^

◎オンラインショップ

県内企業とコラボした商品を取り扱っています。

山形県立図書館アンバサダー企画

県立図書館内のデジタルサイネージでも動画公開中です。※新動画も準備中

イベントのお知らせ

・令和3年12月9日(木)&令和4年1月13日(木)
山形子育てサロン@オンライン mamaクラススペシャル

・令和3年12月11日(土)
高校生と子育て親子のオンライン交流会

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