できることをやろうと思う

訪問先エピソード　vol.005

78歳のカズコさん（仮称）は、夫婦2人暮らし。
腰痛で、掃除ができないのでヘルパーを週１回利用されています。

お話しながら一緒に掃除。

カズコさん　「親の命日だからお墓参りに行きたいんだけど、、体調が悪くて行けないからイライラしてしまうのよ。」

私　「体が思うようにいかなかったら、イライラしてしまいますよね。」

カズコさん　「でも、イライラしていても仏さんは喜ばへんやろうし、できることをやろうと思うのよ。」

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できないことに対してイライラするより、できることをやろうという考え方。
素晴らしいと思いました。

後日、、
カズコさんの体調がよくなり、お墓に行こうと思われたみたいで、相談がありました。

カズコさん　「私たち二人で行くのは不安だから、ヘルパーさん、一緒について来てほしいの。」

ということで、日程を決めて一緒にお墓参り。

雑草や落ち葉の掃除、私もお手伝い。
買ってきた花とお供え物、ロウソクを灯し、お線香、、ゆっくりゆっくりカズコさんのペースでされ、最後にご夫婦揃って手を合わせておられました。
おふたりの後ろ姿がなんとも微笑ましい光景でした。

合掌を終え、振り返ったときのカズコさんの表情が何とも言えないスッキリした笑顔をされていました。

「はぁ。来れてよかったわ。本当にありがとうね。」