「今から〇〇しますね~」
自分のいつものケアを振り返ってみます。
例えば、寝たきりの利用者さんに、「今から歯磨きしますね~」とお声がけして、利用者の返事を待たずに、こちらのタイミングでケアしていませんか?
一見、丁寧にお声がけしているように見えますが、本人の意思を無視しているかもしれません。そのときはまだ歯磨きしたくないもしれません。
介護の学校などでは、歯磨きの仕方や、車いすからベッドへの移り方を学びますが、そのときの声掛けが、ヘルパーのタイミングになっていることが多いと感じます。
「だれだれさん、じゃあ車椅子からベッドへ移りますね~」
「だれだれさん、今からお風呂行きましょう」
一見、丁寧な言葉遣いのように聞こえますが、これでは本人の意思を無視して、ヘルパーがしたいタイミングで介助してしまっている可能性があります。本人はまだ車椅子に座っていたいかもしれません。もう少しあとでお風呂に入りたいかもしれません。
その気持ちを汲み取るお声がけを心がけていきたいものです。
「だれだれさん、歯磨きしますか?あとでしますか?」
サービス手順というものがありますが、介護は流れ作業ではありません。本人の意思を確認しながら、コミュニケーションをとりながら、利用者とヘルパーが一緒になって、安心安全な時間を作り上げていくものだとおもっています。
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