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意思決定支援

「本当は赤い服がスキなのに、言葉で意思表示ができないため、支援者の好みの色の服を着させられる」というようなことがあります。


「自分の望む生活を頭の中で思っていたとしても、障がいや病気によって、それを意思表示しづらい方」に対して、家族や支援者がその意思を汲み取ることを、意思決定支援といいます。


「服の色なんて小さいことだから別にいいんじゃない」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、その小さなことの積み重ねが、その人の「生活」になりますので、その小さなこと一つひとつがとても大切だとおもっています。


望む選択をし続けることが、自分の望む生活につながる。

望まない選択をし続けると、自分が望んでいない生活につながってしまいます。


その人が望む生活をおくるために、わたしたち介護専門職はどんなアプローチができるのか?を日々、考えています。


心の中で「赤い服がスキ」と思っていることを、援助者が汲み取ることができたら、その方の意思がわかり、赤い服を着ることができます。

コトバ以外の意思表示方法はなにがあるんだろう

■目の動き

■瞼(まぶた)の動き

■口の動き

■表情

■手を動かす

■指を動かす

■足を動かす

など、「赤い服がいいですか?」というお声がけに対して、答えてもらう意思表示方法はいろいろありそうです。


信頼関係を築いていくと、コトバの量が少なくなっても、お互いに理解できることが増えてくるように、その方との信頼関係が大切だとおもいます。

共に過ごす時間を多くもつことと、安心してもらえるように接していく。


ぼくたちヘルパーは、普段から利用者さんの意思を汲み取ることをこころがけていきたいです。その方のスキキライや価値観を知ることが、その方の「望む生活」を支援していくことにつながると信じて。

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